過去に無い規模
まぁ、ねぇ。
海南島を925hPaで直撃。そしてこの勢力でベトナム方へ進行。
南シナ海の台風でここまで発達し、なおかつ陸域へ上がったのを見たことが無い。
あーあ。
「何で出歩くの?」と思う方は多いだろうが、情報を見てないかナメてかかったかどっちかであろう。とはいえ東北地方太平洋沖地震の時、津波予想高さは当初3m後に10m以上に引き上げられるのだが、停電や通信網の寸断で「10m」を知らなかった方がかなり居たとみられ、「なら、防潮堤で大丈夫」と避難行動に繋がらなかった部分がある。「過去に無い」災害を前にして「どの程度」を見積もるかはかなり難しい。津波など「高いところへ」となるのだが、場合により余震もある中、キロの単位で移動する必要があるかも知れない。ちなみに8月に出た南海トラフのアレは「デカい地震が起きました。また来るかも知れません」という奴なので、その「起きました」で大きな津波が起きている可能性もあるわけで、これが来たら行動……という使い方はできない。
1個前の台風10号は結局950hPa前後で上がったようだし、伊勢湾台風の929hPaは決して異常・特別な存在じゃ無い。むしろ温暖化が叫ばれる以前に化け物があったのなら、からの60年を経て化け物の確率は更に高まったと言うべきであろう。
「誰も知らない」シロモノを、我々は迎え撃つ覚悟ができているだろうか。
« 結婚記念日のルーティン | トップページ | 本日は昭和99年9月9日 »
コメント