これ毒です
推しなのでお約束としてw
さてクルマに乗ろうとするや娘が「これタマゴだよねぇ」
おん。
おん?
チャドクガ(茶毒蛾)の卵である。正確には産み付けられた卵に親が自分の体毛をもしゃもしゃ貼り付けていったもの。この毛は肌に付けば延々とかゆいし何なら炎症を起こして熱を持つ。吸い込んだらげに恐ろしき。クソ厄介なのは不用意に対応すると風に乗って散らばることで、要するに風向きによっては全身にコイツを浴びたりする恐れがある。なおこの毒針毛が最も効果を持つのは幼虫の時期文字通り毛虫で、集団でいるうえ、命の危機が迫ると(つまり殺虫剤ぶっかけたりすると)、この毛が飛び散るという自爆装置になっている。初夏の頃ツツジが丸ハゲに刈られているのを見たことがあると思うが、あれは十中八九ドクガのいる枝ごと切り取った跡である(燃やして処理する)。ちなみに卵の処理だが薬剤があればそれ、無ければ熱湯ぶっかけてが基本(高温で毒性が消えるため)。今回はクルマなので人払いをしてから風上から水ぶっかけて処理。
セグロアシナガバチ。庭木に付くイモムシを蝶と蛾の区別無く狩って行く。ヨトウを食う分には歓迎だがアゲハ食うのは許さない(ひでぇ差別)。ご存じの通り毒持ちで、針で刺すほか何なら口から吐き出してぶっかけようとしてくるものもいる。さてこれは玄関先に「落ちて」いて飛ぼうとしないモノ。
針も出さない触角黒い。オスか。毒針は産卵管が変化したものなのでオスは刺さない。そして交尾のためだけに生まれてくるので、終われば力尽きて死あるのみ。その過程で庭先に来たなら辻褄は合う。昆虫のオスは生殖・繁殖の道具に過ぎず主役は基本、メス。カブトクワガタが珍重される方が実は珍しい。
特にカタカナで書いた字面で損をしてるひと。「毒矯め」の意でポピュラーな薬草。
« 趣味の後継育成げに難しき | トップページ | 怪しい旅のコンシェルジュvs気まぐれおんな二人旅 »
コメント