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2024年12月30日 (月)

自然災害とその教訓2024

年の瀬は振り返りで。

今年の自然災害は「能登」に尽きるであろう。群発地震活動の果てが元日のM7.6とか気の毒で仕方がない。

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さてこの地震は断層活動、ではあるが、トリガーがどうも「高温の液体(多分、水)の浸入」と言われていることが他と異なる。温泉を引き合いに出すまでもなく、水が地殻の奥底までそれなりに分布し、地熱で上昇圧力を有しているのであるが、その水が潤滑油のように作用して断層を「滑りやすく」してしまった、というのだ。似たような地震活動は、長いことメカニズム不明と言われた松代群発地震(1965-1970:有感62826回)でも「どうもそうだったらしい」と言われており、単に変動圧力に屈して古傷(既にある断層)がずれ動くという地震に対する単純な理解は変更されるべきであろう。ちなみに

「このことは、海底活断層における地震発生リスクが高まったままであることも意味し、M6.5の地震後には市民向けシンポジウム等で沖合の海底活断層でのさらなる大地震や津波に対する注意喚起がなされていた」
(令和6年能登半島地震と群発地震と海底活断層/消防防災の科学No.157)

とあるのだが、オレ比較的地学系にアンテナ高く掲げているがそんなシンポもその結果も関知してないよ。で、参考文献拾って行くとシンポジウムの結果として金沢大平松教授のこんなテキストに行き着く。

「「沖合の活断層でM7 クラスの地震発生の可能性がある」というような発言には危うさが含まれる。……(中略)……ただ、これらの活動を通じて強く感じたことは、関心のある層には地震・津波に関する情報は伝わるが、興味のない層には届かないこと。情報が必ずしも行動に繋がらないことである。効果的な方策が見出されることを期待したい。」

「あー」地震防災の歴史に触れた方は思うであろう。前半「危うさ」は大正期に関東大地震「予知」で物議となった今村明恒の騒動に比肩できよう。「大地震が来るぞ」はめったに言えないと言うことだ。ただこれは応じて経済活動を止めよう・逃げようとするから混乱に至るのであって、そういう場合は「即応」できるようにシステムを変えねばならないことを示唆する。現下少なくも緊急地震速報が数秒前に公共電波とネットワークを走る。それで完全ではないにせよ最小限の食い止めは効くはずだ。後者は前者と真逆で危機感が無いと刺さらない、ということだ。最も、引き合いの文献は「日本災害情報学会」のニュースレターだが、地震学会の「なゐふる」とか、手軽に接することは可能だが、知られていないし内容は難しいとアウトリーチには力不足の感が否めない。なに?そういうのはアンテナ張ってる奴が咀嚼して発信しろ?そういう活動が必要なのかねぇ。「実はこんなことしてました、とかいつも後出しジャンケンじゃん」そうなんだよな。

で、同じ被災地を今度は大雨が襲った。

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起きてアメダスを開いたら線状降水帯状態。事前にその可能性が指摘されず、夜が明けて情報に接した時点で既に手遅れ。鉄砲水で未成年の命が奪われこの上なく胸が痛い。よらず線状降水帯にかかわる予想は精度が低く、しかも「警報が出た時点では手遅れ」になっているパターンが多く、事前の備え・避難、すなわちこちらも適切なアウトリーチが欠かせない。あまねく「自然災害の多い国に住んでいるんだから、少しは地学の知見を身につけてくれ」である。

さて能登の場合復旧復興を困難にしているのは「半島」という土地柄と道路網の脆弱さである。

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「海沿い」か「山中の細い道」しかない。地震と津波・土砂災害どちらに対しても弱点を有すると書かざるを得ない。しかも半島の長さは100キロある。こういうのは国家プロジェクトで対応改善を図るより他ない。C国がパクリ新幹線を全国にあまねく広げているが、アレは有事の際兵隊を高速大量に輸送するためとも言われている。それは極端にせよ「何かあっても確保される最後の一線」の配慮計画がこの国には不足している。くだらねぇ金食い省庁使って税金溶かしてるヒマがあったらトンネルの一つも掘れ、地盤を改良しろ。

温暖化は応じた極端な気象現象を呼び、南海トラフは21世紀中には確実に発生する。「いつ何が」はまだ難しく、但し「どんなことが」は予測出来る。なれば、備えて守る以外の対応はない。

なぁ少し勉強しようぜ。子供の自由研究のテーマに挙げて家族で調べりゃいいじゃん。「口開けて待ってるだけ」は往々にして「知った時には手遅れ」なんだぜ。

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