五條真由美「Be with」を聞く @utatane_maiko
宣伝されたので即買う(信者のたしなみ)。以下音質について感触を記す。機材はデノンDCD-SX11で再生しアンプはアキュフェーズE-470。スピーカーはTAD ME-1……み~んなディスコンになっちゃった。
XOXO
クリアで浮遊感のある立ち上がりで好感。ヴォーカルは中央にふわりと定位。打ち込みメインで電子的定位なので、生楽器のもたらす高周波成分の指向性で得られる定位感とは異なるが、「貼り付いた」楽曲が多い中で前へ出てくるので、スピーカー再生してこその醍醐味が味わえる。
Be with you
アルバムタイトルを意識したトラック。イントロ~通奏の低音がズンと沈むかどうかで印象が変わると思われ。とは言え転がるように弾むようにというメロディーラインなので、重心が高いなりには楽しめるか。惜しむらくはヴォーカルにリボンマイクの「吹かれ」に似た(比喩であって本当にそういう機材かは知らんよ)若干の付帯音を感じること。基本的にクリアなので僅かな部分が目立ってしまう。
Wise
ヴォーカルに強くフォーカスされ対峙して聞く感を強くする。そのアレンジは1番2番で少し異なる。この声が纏う独特の響き・反響は録音場所のそれか?
Sea change
ヘッドレス(なのか?)の音が左から真っ直ぐに飛んできて音場外定位する。プログラミングされたバックトラックで定位は位相差で出してある感。包囲感があれば最高だったが、二等辺三角形に音が広がるだけで(ステレオフォニックってそういうものだが)嬉しい。
ワンパン!
作詞まいこさん本人。シンセとギターとベースで快活にすっ飛ばして行く。この板全般に言えることだが、あまりこう「デジタル臭い」シャリシャリ感はない。滑らかでクリアだ。本作はヴォーカル位置に複数の音が重なるが、明確に描き分けられて出てくるかどうかで「切れ味」が変わってくる。
さて。以上まとめるとクリアで爽快。昨今打ち込み楽曲が増え、応じて音場が貧相で高周波方向の情報が足りない(飢えてる)なか、CDフォーマットにしては上位の部類。んでだ。
ワンパン!(48kHz/32bit)
通販サイトの下の方を見ると、こんなフォーマットのダウンロード販売があったりしたのだ。エントリークラスでもハイレゾ対応のキカイ増えてきたが「32bit」(浮動小数点であれ整数値であれ)まで行けるのはそう多くないのではないか。ハイレゾ野郎のたしなみでダウンロード。
(WAVだからメタデータ付かないんだよ)
一聴してレンジが広く余裕を感じる。最もサンプリング周波数「48kHz」なので高周波方向はもう「わんぱん」欲しいが、滑らかな階調表現と、「ことば」ひとつひとつの発音に含まれる瞬発的な空気の動きをよく再現し、天井知らずの躍動感が心地よい。応じた生々しさが得られるのは32bit=4294967296階調の面目躍如というところか。再生音をあいぽんで録音してこう。スマホ録音でこんだけしっかり聞こえるのは出ている音の純度の高さの故。
♪ワンパン/五條真由美(48/32)10秒だけ pic.twitter.com/zwEfatbRbd
— すのぴ@キュア会社員 (@sunop2000) February 5, 2025
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