予後。
義父が「レビー小体型」と正式に診断されたのは2019年である。現状この病に対処する術を人類は持たず、残された時間は「5~7年」と様々な資料に書いてある。ただ、代表的な症状のうち「悪夢を見て叫び、大きく身体が動く」事象は2017年、義母が他界した頃には既に確認されており、「7年」は経過した状態、と書ける。
介護施設から電話「状態が良くない」
・意思疎通が出来ない
・食事が摂れず、喉に詰まらせて激しく咳き込む(嚥下障害あり)
・腎臓機能が著しく低下しており、透析の必要あり
・「ご準備」を
電話を受けたのは娘であるため、妻が改めて施設へ赴いて話を聞いてきた。自分で食事を摂ることが出来ず、ベッドを起こして柔らかくした食べ物をスプーンで口に入れるが、そのまま寝込んでしまうそうである。頬はこけ、足には浮腫も。
「現状認識できていない。腰が痛い、ってのはずっと言ってる」
とは妻の弁。まぁ筋力が著しく落ちてるから「骨身にこたえる」でしょうよ。
・食欲が低下し、食事ができず栄養不良で衰えて病気をする
・誤嚥性肺炎を起こす
・認知機能低下に伴う見当識障害と強い傾眠傾向
レビー小体の紹介サイトの「最後の方に」書いてある症状である。2月末にはそれでもどうにか癌の検査に病院まで行けたので、この1~2週で急激に状況が悪化としたと言える。的確な書き方すると不謹慎になるのだがそれでも書くのだが「栄養が摂れない」のは当然生命力の持続を困難にさせる大きな岐路である。「準備」と施設の方は口にした。経験が言わせる言葉でほぼほぼ的確であろうと判断される。
「緩和ケアでも、入院して安らかに、でも、流動食でも、ご希望に沿いますが」
と言われているが、精神活動が急激に低下している状態で「栄養を送り込んで心臓の動きを維持」はしても、コミュニケーションが取れないし身体が動かせるわけでもない。人間は高度な精神活動によって幸福を認識しながら一瞬一秒を過ごす生命であるから、QOLが維持できないのは「人間として生きている」とは言えない、これが持論である。だから自分の父親にも連合弁膜症の手術をしろと勧めた。心臓の機能低下と共にだんだん壊れて行くよりはいいだろうと。結果術後1年で死んだが。
妻は義妹と話し合いを持つようだ。その結論を尊重する。医学的なめんどくせー話に付き合えと言うことであれば同席する。
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