タダのためのコスト
鍼灸院の院長先生はマランツのネット対応アンプ「NR-1200」を導入し、順次その「多機能」を解放しているのだが。
「クルマの中でこれ(スマホ)でSpotify聞いてるんですけど、こいつでできますかね」
院長先生のクルマはプリウスで、ナビにBluetoothで接続し、ハンズフリー通話などができる。なので。
「マランツに繋げばいいですよ」
「そのー」
あーはいはい。アンプの電源入れていただいて。
リモコンのBluetoothのボタンをぽち。
「それでスマホのBluetoothをオンにしてください」
「はい」
「新しい機器に接続する……1200出ましたよ。タッチしてもらって」
「あー本当だ」
ディスプレイにPairing XperiaX……。
「完了です」
「え?いいんですか?」
「Spotify再生してみてください」
「クルマで聞く時と同じでいいんですね」
「そうです」
♪アカシアの~(石原裕次郎)
「いいですねぇ!」
そりゃそうだろ。男の太い声はオーディオシステムに通してナンボ。
さてここまでのやりとりに対してデノン・マランツのネットワーク対応アンプをお持ちの向きには「ナニヤッテンダコイツ」と思われた方もあろう。そのスマホのSpotifyでNR1200を直接コントロールできる。ただ。
プレミアムに登録していないとならない。逆に言うと無料ならBluetoothのデータレートでも充分でしょという。問題はだ。
「ここWi-Fi繋がったり繋がらなかったりするんですよ」
オーディオルームは鉄筋3階建ての3階。Wi-Fiルータは1階。
「2階に中継器付けるしかないですね」
「これは電波を3階まで広げてくれる……」
「そうです」
「また考えましょう」
はい。利便を得るには応じた対価が必要ですぜ先生。
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