津波いきなり
在宅勤務のいいところは5分前に起きても仕事が出来る。……おや?
津波?何かあったっけ。ちょっと前に「三陸沖地下100キロ」って速報来てたがまさかねぇ。
実態はこうであった。緊急地震速報はこんな日本本土から1500キロ離れた震源を算出するようには出来てねぇ。震度データに合致する無理矢理な答えが「地下100キロ」だったのだ。
当初M8と来たが、日本列島全体が揺すられるレベルならなまらでけぇに相違ない。程なくM8.7になり、津波警報に切り替わった。
M8.7というのは東北地方太平洋沖地震・東日本大震災(M9.0)に近く、宝永地震(1707推定値)と値を同じくする。
さてこの震源域では1952年にM9.0の「カムチャツカ地震」が発生し、現地で津波により2300人余が犠牲になっている。日本にも津波が来て検潮所で1メートル。遡上高は8メートルという記録が残っている。問題はだ。
これは根室花咲港の検潮所で拾った値である。一般に波動は「周波数が低い・波長が長い」方が遠くまで届く。すなわち、音なら低音だし(だからライブコンサートの騒音はズンズンした音だけで不快なのである)、地震なら長周期地震動、津波はこうした30分サイクルとかになる。そして遠くまで届いているわけで応じたエネルギーがある。「30分掛かってじわじわ水位が上がって行く海からの洪水」である。その最たるものは1960年「チリ地震津波」である。南米チリ沖で発生したM9.5という凄まじい地震で津波が発生。ほぼ丸一日がかりで日本に達し、大きな被害をもたらした。
(しかも朝の4時とか)
この時は60分サイクルであった。周期が長いと言うことは「ずーっと押し波・ずーっと引き波」ということだ。
映画やアニメに出てくる津波はこういうのが多い(参考:未来少年コナン)。実際こういうのもあるが(段波という)。多くの場合「ザッパーン」ではなく、「ずっとこの高さ」である。そして直接最速で届く1発目よりも、どこかで反射した波同士が重なり合った2波、3波の方が大きくなる事が多い。1952年では第1波をやり過ごして家に戻ったロシアの村が2波めで被害を受けたし、その時日本の最高潮位は地震発生から9時間後に記録されている。今回も花咲のデータにあるように第5波が最も大きくなった。
【遠くて大きな地震による津波のまとめ】
・エネルギーが高く、周期の長い津波が卓越する
・長時間押し、長時間引き、となる。波というより「海から来る洪水」である
・反射や回折によって波が重なり合い、後から大きな波が来ることもある
今回「津波警報」に至ったのは、1952年の再来と考えたからで、大げさな反応ではないだろう。何も被害がなかったところも、訓練と捉え、南海トラフなどの本物が来たときに生かせば良いと思われる。
南海トラフ超巨大地震である宝永地震から300年を経過した。
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