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2025年9月29日 (月)

アウトリーチって奴はね

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「今後30年以内(~2055)に南海トラフが起こる確率が『2通り』書いてある」

まぁ、これに接した大方の感想は↑であろう。「何言ってんだオマエラ」

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簡単に言うと、南海トラフの発生モデル・屁理屈は何種類か提案されていて、良く言われてる「ざっくりした発生間隔から求めた場合」(グラフ右側)だと20~50%。地殻変動量から求めると60~90%なんだよ、という。

この混乱の原因は科学的なデータが不足しているからに他ならない。昭和の南海トラフの前は安政地震でもう江戸時代になってしまう。当時の人々の「感じたまんま・聞きかじったまんま」しか文章記録は無く、土壌調査等で津波の深さを推定するが「いつ・どこまで」津波が達したかは中々正確に把握できない。あと、ややこしくしているのが。

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慶長地震(1605)と、昭和の両地震。

・慶長地震は地震動の被害はなく、津波だけだった
・慶長と昭和は発生間隔が他に比べて短すぎる

こいつらを説明する屁理屈を求めると、上記のような迷いが発生すると。個人的には「慶長」は過去南海トラフのアウターライズで、昭和は濃尾地震に誘発されたんじゃねーの?という説に納得感がある。するってぇと安政地震から200年になる2050年代というのは過去の間隔から見ても「いい頃合い」(適切な表現かワカランが)となる。

ただまぁ、防災の専門家や地学ジオジオした手合いを除けば「結局のところどうやねん」であろう。これについては「60~90%起こる」で覚悟しておけばまぁ間違いない。これで起こらなかったら別に問題はないが、ナニも準備せず起きたら大問題だろう。

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少なくとも過去数千年、津波→土地の跳ね上がり→沈降→津波……を繰り返していることが解っているので、「多少のばらつきはありつつそれを繰り返す」状態であることに変わりは無く、知ってる範囲で150~200年間隔だというならまぁ備えておけ、というのが真っ当な結論となる。

なお、津波痕跡の中には「宝永地震」(1707・M8.7)より大きかったと推定されるものがあるほか。

その前にM7級の直下型なら日本のどこでも起こりえるので要するに「備えておけ」ということになる。

Katsu

遠くばかり見てると足下からドツキ上げられるぞと。

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