9月下旬の今頃は
・1953年9月26日「洞爺丸台風」(人的犠牲1139)
・1954年9月26日「狩野川台風」(1269)
・1959年9月26日「伊勢湾台風」(5098)
・2014年9月27日「御嶽山噴火」(58)
山頂の南西、地獄谷付近の地下にあった熱水溜まりが何らかの原因で過熱(あるいは減圧)したことにより急膨張した結果、突沸し噴出に至った。学者の推測によると、山頂下数百メートルの地下水が、火山深部のマグマ溜まりから上昇した火山ガスで高熱となって岩石の割れ目を広げつつ上へ向かい、地表近くに達して圧力が下がって沸騰し、水蒸気が岩石を吹き飛ばしつつ噴出した。割れ目の急拡大から噴火までは10分程度とみられ、気象庁による火山性微動の確認は噴火11分前、地殻変動の観測は7分前だった。
(WiKi)
「水蒸気爆発」で「噴石が音速で飛び出した」という。一般に水は100℃で沸騰するが、周辺の圧力が高いと沸騰できないため「超高温の水」 の状態になっている。これが火口に近づいて周辺の圧力が下がった結果、一気に沸騰状態になって吹き出した、というメカニズムである。
常に圧力が掛かっていて、何かのきっかけでガスが吹き上がったと説明される。その前兆や事象は検知できず、「観光地・御嶽山」として火口近くにいた多くの人々が犠牲になった。
「火山なんだから近づくな」とするのは簡単である。ただ、この山の場合、現在に繋がる火山活動は1979年からで、その前は縄文時代になり、ひっくり返して縄文時代から昭和まで火山らしい活動をしていなかったのだ。信仰の山となり登山道が整備され、観光地になった。このことはこの山の科学的観測やデータが不足しており、活動の予測が難しいことを示す。なお「死火山」「休火山」という用語が消えたのも、1979年御嶽山の噴火がきっかけである。
人間には手に負えない大きな力がそこにある。……古代の人々が神格化して崇め恐れた存在であることを我々は肝に銘じるべきなのだろう。
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