細いピンポイントの需要
これを見た鉄ヲタ100%が「それって『かすが』じゃね?」と思ったはずだ。
急行「かすが」。実は名古屋-大阪(難波)は距離だけ見れば関西本線経由の方が近い。そこでSLの時代に設定された快速列車が戦後急行列車化したものだ。当時のダイヤで名古屋-難波2時間40分。名古屋-奈良は2時間。現行近鉄「ひのとり」が名古屋ー難波2時間20分であるから頑張っているほう。ただ、新幹線が開通した後は難波まで走らせる意味はなし。で、奈良まで短縮して運転されたのだが、新幹線で京都経由か、観光バスに乗って高速道路走って行った方が早いんでやんすよ。2006年、あえなく撃沈。
その背景を知る鉄ヲタ達にとって「ほんまけ?」となるのは当然の話で。
・奈良へ行く=一般に京都観光とセット。新幹線で京都へ入り、その後、奈良
・名古屋から奈良へ行く=名古屋人以外は新幹線で京都から入るので、奈良が目的地の名古屋人しか使わない
奈良へ行く名古屋人が使うにしても、新幹線+近鉄特急で1時間40分。想定されるかすが(仮)の所要時間はやはり同様に2時間程度であろうから、メリットは運賃面と「乗り換え不要」しかない。
沿線市町には速達メリットがあるっちゃあるが、急行のような別途料金を取られる列車にすると、名古屋や奈良へ出るだけなのに余計なお金が必要になって心理的抵抗があるであろう。となると落とし所は快速列車……になるが、適当に行けば乗れるだけの本数がある新幹線+近鉄特急に対して、恐らく1日数本も設定されないかすが(仮)を選んで乗るであろうか。
観光クーポンか何かとセットにするのかね。ヲタがワッと乗ってサッといなくなってハイそれまでよ、というう気がしなくもないが。
何かオモロイ車両を使う?
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