部品メーカーさん。
「不良が多くてライン班長がガチギレしてしまって。対策会議やるんで出てもらえますか?」
おーん。

忘れ、逆、間違い、規格外れ……形状加工で発生する「不適合」のオンパレード。聞けば23年からゴンゴン増え始め、ただでさえ納期遅延なのに不良として作り直させるから尚のこと遅れる。かくてガチギレに至った次第。
「何かあった?」
「それが……」
・ベテラン作業員がやめてしまった
・C国人作業者を主に雇い、それなりにスキルを持っていたが、円安に嫌気を見せて祖国へ帰った
・後任はV国の研修生
「監査(圧力)してこいと」
「QC工程表は?」
「無いんですよ」
「作業標準(マニュアル)は?」
「それが……」
カンやコツに基づく作業ばかりで、それらはベテラン作業者の「頭の中」と、彼らと全く同じように作業すべく鍛えられたC国者の「腕」が覚えている。そのどっちも既に居ない。
結果、残されたモノは何も無く、何も知らず言葉も通じぬ異国の研修生というミッシング・リンク。
「ナニやらされて何を作っているのかも分からず、只管材料を溶接バチバチ機械バッコンという印象ですけど」
こういうのはワンマン経営を息子へ孫へと引き継いだ結果、気がつくと旧態依然の時代遅れになっていました、というパターンで起きることが多い。金がないので機械も古いまま、で、高額な賃金を支払うベテランを切る。何も残らず先立つものもなく袋小路。
「やり直し作業の分賠償させろと言う声もありますが……」
「金がないからこんな不良も抑止できないほど余裕がないんじゃない?とにかく何か作業をして数を合わせた結果、に見えますけど」
決算・検索。
「!」
「!!!」
当期純利益:6万2千円(若干フェイク有り)
「会社の名前と住所合ってる?」
「社長の名前も合ってます」
「ウチが値切り倒してる?」
「いえ、材料費と光熱費が上がっているのは承知しているので載せ込んだ単価を出してくれと、で、買ってますが」
とはいえ不良になった部材は全部パーなので、要するに不良の数だけ再度材料と加工の費用が掛かっている。それを元の納期で収めようとして無理矢理作り、品質がおろそかになって不良が……の悪循環。
結論:賠償請求したら死ぬ。監査?死ぬ。お困りごとを聞いて知恵と事例を提供し、不良流出防止にまずは尽力頂く
「まぁ大山がダメなら前川みたいなことは考えてますけど」
何で阪神なんw
「大山はまだ一時的なもんだからいいじゃないですか。こりゃ某ドラゴンズの今年から日本人扱いのファーストに近いっすよ」
おい岸田「中小企業」は我慢に我慢を重ねた結果こうなってんだよ。賃上げ努力?余力もねーよ。ここの経営も問題だけどさ、材料費や光熱費、為替は政治の仕事だろ?
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