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2025年3月17日 (月)

タダのためのコスト

鍼灸院の院長先生はマランツのネット対応アンプ「NR-1200」を導入し、順次その「多機能」を解放しているのだが。

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「クルマの中でこれ(スマホ)でSpotify聞いてるんですけど、こいつでできますかね」

院長先生のクルマはプリウスで、ナビにBluetoothで接続し、ハンズフリー通話などができる。なので。

「マランツに繋げばいいですよ」
「そのー」

あーはいはい。アンプの電源入れていただいて。

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リモコンのBluetoothのボタンをぽち。

「それでスマホのBluetoothをオンにしてください」
「はい」
「新しい機器に接続する……1200出ましたよ。タッチしてもらって」
「あー本当だ」

ディスプレイにPairing XperiaX……。

「完了です」
「え?いいんですか?」
「Spotify再生してみてください」
「クルマで聞く時と同じでいいんですね」
「そうです」

♪アカシアの~(石原裕次郎)

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「いいですねぇ!」

そりゃそうだろ。男の太い声はオーディオシステムに通してナンボ。

さてここまでのやりとりに対してデノン・マランツのネットワーク対応アンプをお持ちの向きには「ナニヤッテンダコイツ」と思われた方もあろう。そのスマホのSpotifyでNR1200を直接コントロールできる。ただ。

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プレミアムに登録していないとならない。逆に言うと無料ならBluetoothのデータレートでも充分でしょという。問題はだ。

「ここWi-Fi繋がったり繋がらなかったりするんですよ」

オーディオルームは鉄筋3階建ての3階。Wi-Fiルータは1階。

「2階に中継器付けるしかないですね」

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「これは電波を3階まで広げてくれる……」
「そうです」
「また考えましょう」

はい。利便を得るには応じた対価が必要ですぜ先生。

2025年2月27日 (木)

キミとアイドルプリキュア♪デビューシングル……を聞く #キミプリ @precure_marv

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今年のプリキュアは「アイドル」でござる。応じて作中で歌う。プリキュアの音楽はセンスが良いので普通にプレイリスト作って聞いてる。

さてこのシングルカットは何と番組のOP/EDより先に、何ならプリキュア3人揃う前に発売された。まぁ、呼び水としての効能を期待してのことだろう。ハイレゾ版があるので早速ダウンロードして聞いてみた。

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機材はいつも通り。NASよりUSBでデノンDCD-SX11→アキュフェーズE-470→TAD ME-1

1.笑顔のユニゾン
二等辺三角形の頂点で聞いているが音場はその中。ヴォーカルは中央やや上、少し浮かんだ感じで定位。番組中で円形のステージ(野球場のステージみたいな360度から見えるタイプ)で歌うのだが、その「ふわり感」をイメージさせる。

2.まばたきの五線譜
うーんデジタルピアノだなぁというイントロ。音場感は1.と同様。ミナミさんは低域がんばりましょう。弦とシロフォンが入っているが高周波特性発揮して耳元飛んでくる、という感じではない。ステレオフォニック生録ではなくサンプリングして「配置」するとこういう音になる。

3.ココロレボリューション
ギターとドラムスでロックテイスト。ゴリゴリしたサウンドラインがキャッチワード「キュンキュン」とほどよい対立軸。音数が多いがシステムによっては混濁してヴォーカルが埋もれるのではないか。イヤホン/ヘッドホンでは密度向上に作用して「みっちみち」。

●まとめ
「なりたてアイドルのデビュー曲」を声優さんが演じて歌っているという印象。いや、そういうものだがからイイんだけどさ。オーディオソースというより「番組の派生コンテンツ」……いやそういうものだからってのは判ってるのよ。ただこう、「ウチのシステムはもっと欲しているぜ」としておくわ。楽曲自体は高低強弱キツくないので幼女様でも頑張れば歌えると思う。もちろん、そういう狙いのつくり。さて今後彼女らが「アイドルとして成長」に伴って楽曲も変わって行くのかな?96/24フォーマットなればこそのクオリティに育つの期待←圧

2025年2月16日 (日)

オーディオフェスタinNAGOYA 2025

←2024

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今年はいつもの会場が工事で笹島に引っ越し。しかし何かこうパネルとか「映える」もん貼れや。

●デノン

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スピーカーは803D4で固定し、出力を往年の名機SA1シリーズと令和最新型「びびっど&すぺいしゃす」(←仮名で書くなよ)3000シリーズで聞き比べ。どっちも「アルファプロセッシング」と「UHC-MOS」だが、前者は1.5MHz/32bit、後者は1段アンプでデジタルヴォリュームになっている。

SA1
・大河ドラマ「軍師官兵衛」OP。SA1っちゃ当時評論家各位ベタ褒めの名機だったが、今聞くと雑でざらざら。ぼけていて、弦も管も丸い。原音とは多分程遠い(ひでぇ書きようだなオレ)。
・テイラー=スイフト/「曲名失念」。締まった低音はいいが上の方がスパッと切れてる感が。張り詰めた中高域が張り出してくる。この高域をせり出してくるのは解像感の演出に効き「メリハリのある」という印象をもたらす。でも今聞くと硬くて不自然。
・コーネリアス/「ドロップ」。典型的な切れ味のPCM。ただちょっと音の輪郭に増幅系が間に合っておらず破綻を感じる。
3000
・ドロップは一聴して前後左右に広がってクリアだぜ。聞き慣れた令和サウンド。B&Wのミッドレンジに感じる「1枚シルクを纏った」感もなくダイレクト。包囲感があり、低域の締まりも強い。
・テイラー=スイフト。セパレーションがナイフの切れ味を備えたと書けるか。デジタルなのでチャンネルセパレーションはあまり変わらないはずだが、出てきたアナログ信号に歪みや時間軸のブレが少なくなったと言うことだろう。
・官兵衛。管がスムーズに流れ輪郭のざらざらもない。惜しむらくは弦が固まって(塊になる。1本1本の弦に分離しない)聞こえることだが、録音か。

●TAD

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ME-1「TX」お披露目。デンキはそのME-1TXも名を連ねる「Evolution」シリーズC1000/M1000で構成。
さてME1の持ち主としてはドコが違うんじゃいと言うところだが、キモであるCSTで音響ビームを発するベリリウム振動板は鍛造から蒸着に進化。「いかにも金属な響きが減少した」との説明。ミッドレンジはピアノ曲でアタックに鳴きを伴うことがあったとか。酸化防止を陽極アルマイト化し、更に塗装でコーティングし、グリルをメッシュに。さてその効能は果たして?
・演者失念、バッハ ヴァイオリン協奏曲第1番 (BWV1041)
弦が少し張り詰めて聞こえる。ただし、弓が弦を擦る音など仔細はリアルである。違和感はないが格段の進歩というわけでもないかな。
・坐音(ざおん)/「Mystery,So Long」和洋の楽器の混成フュージョンバンド。木管や雅楽器と相性良い。三角形の頂点で聞いていたが、ちゃんと域外定位を感じる。
・ピアノでニコライ=カプースチン、演者失念/「エチュード」(リンク先は辻井伸行)
CD音源なので音の輪郭が丸く聞こえる方が気になる。高音立ち上がりが峻厳なので軽い振動板には難しい(過剰に振り回される)そうな。
・ポルトガルのAntónio Zambujo/O Sol De Azar
ギターと男声。声の太さ、ギターの胴鳴り。スッキリした感じで出音する。
さて本日TADのシステムさんネットワーク再生不調で全部円盤なのだが、ここでEvolutionシリーズもCD入力を認識しなくなり、フラグシップのReferenceシリーズにチェンジ。
・デモディスク。香港の「原音精選」から少し。まず映画音楽で、太鼓と三味線が加わり破綻しやすい難しいソース。ただそれら楽器をまるで別音源で再生しているかのように鳴らしてよこす。
・同収録「ふたりオケ」チェロに多少のボン付きあるが、男の声の芯の太さみたいなもの良く出す。

●ヤマハ

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NS-5000を出口とするオール5000のリファレンスシステム。但し送り出しはアナログでGT-5000。カートリッジはフェーズメーション(←決まり文句か)。スピーカーは先に出来たがアンプが遅れて他社品でデモしていたのは知られる通り。でも「このスピーカーはもっと出るはずだ」という開発者魂に基づき、「5000を鳴らすために」開発したのがセパレートの5000だそう。アナログプレーヤも趣味者が心赴くままに使う、ことを前提にベルトドライブ。トーンアームは反力制御をあえて行わず音溝中心に針が降りて、溝に誘導される力をそのまま生かした、との由。

で、ジェニファー=ウォーンズ(Jennifer Warnes)/Rock You Gentlyとか各種聞かせてもらったのだが。

針を乗せた瞬間からそれと判るサー・ズサーとしたノイズが乗るわけですよ。ノイズフロアが高いので応じて浅く、沈み込む静寂が取れず、音の末端が歪む。また、いくらPMのカートリッジが現代最新デバイスの塊であっても、セパレーションが今ひとつなのはどうしようもなく、定位感や広がりと言ったファクターはスポイルされる。なのでちょっとネガティブな言葉並ぶので以下省略。NS-5000自体は悪かないのよ。無色透明を地で行くキカイで、機器の組み合わせを工夫して、デンキカイロの出したい音を出させることができるでしょう。

●アキュフェーズ

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こういうのを「王道」という。DP-770→E-800S→801D3。音が容易に想像つく?ぎゃふん。まぁそうでしょ。開演待ちの事前チェックでちょろ出ししただけでデュフフとか声出ちゃう。前に聞いたのがアナログだったので余計。それはある。800Sはマイナチェンジじゃないよ、ケミコンもトランスも見直してSN比1dB改善してますよ、とはエンジニアの弁。

・ジョー=ファンズワース(JOE FARNSWORTH)/New York Attitude 。静粛でスムーズ。無理がないが強い。音に埋没できる。服に触れてる指先に振動が伝わる。瞬発力が高く力がある。コントラバスの胴鳴りも、ぶるんぶるんとしてピタリと止まる。定位はスピーカーがでかいので面で決まる。ずばり「これが俺の求めるオーディオだ」って人多かろう。一般にこのレベルの音聞いちゃうと他が色あせて聞こえてしまい、我慢が出来なくなる。
・演者失念、展覧会の絵/キエフの大門。ストレスも歪みもなく広大で深く無垢で静謐(そこまで言うか)。煌びやかなブラスとトライアングル。フォルテシモでも埋もれない弦楽隊。こけおどし的な迫力はないが、ノイズレスなので大音量でもうるさく感じないだけ。部屋の空気を揺り動かして音楽に埋もれていられる。
・キングシンガーズ/白雪姫より「いつか王子様が」(King's Singers/Someday My Prince Will Come (From "Snow White"))
男性6人アカペラユニット。二等辺三角形の頂点で聞いているが、声はスピーカーを結ぶ線より奥手に定位。音質さえ良ければ「音を聞き惚れちゃう」ので鳴ってるものなんでもいいんだなみたいな。
・小林愛実/ショパン「幻想即興曲」(op.66)。ピアノはレガートだが、ちょっと、ちょっとだがアタック(カリカリ感)足りねえんだよなぁ。A級のせいかと思う。揺れ動く右手左手間が目に見えるようだわ。
・スリーサム(threesome)/MyFavoriteSings。定番のジャズアレンジ。珍しくクリアなピアノを聞かせる。弦のつまびきなどカリカリでよろしい。この速度と序破急の快楽。アキュフェーズくさいというよりB&Wの実力を発揮させる黄金比とでもいうか。多分、なのだが、B&Wのシステムは回路が噛みついて振り回すじゃ面白くなくて、ある程度手綱を緩めて好き放題鳴らす部分を残しておくと良い結果が得られる。今回アンプE800Sは純A級で、AB級の5000に比してちょっとトロ味がある。それが801D3に自由度を与え、いいバランスで鳴っているように感じた。

●ラックス

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アンプを507Zに固定し、スピーカーを前半AriaEvoX2/後半ソプラ2と変えて鳴らす。先に総括書いておくといわゆるラックストーン、飴色はほのかに残しつつも、現代的なスピーディで切れ味のある音の印象強い。

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・石川さゆり/あさばな。レコード。うーん、デモで掛けすぎかな?浅くてギザギザ。ボーカル自体は明確だわ。声帯の使い方が見えるよう。ただ、ノイズステージが高いので狭さがある。
・オスカー=ピーターソン(OscarPeterson)/You Look Good to Me。96/24。コントラバスとトライアングルが前に出てきていい感じ。楽器の位置と鳴り方に気持ち悪いほど実在感がある。三角形の頂点で聞いているが、ドラムは左方に域外定位。太い弦のぶるんぶるん感はスピーカーサイズから想像が付かない大きなスケール。
・リサ=バティアシュビリ(Lisa Batiashvili)/ショスタコビッチ「叙情的なワルツ」。リサは評論家の麻倉さん激推しの方ね。深みと響きが気持ち良い。コクのあるコーヒーのようだわ。ホールトーンに包まれて眠くなりそう(エンドルフィンどぱー)。

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スピーカーをソプラNo2にチェンジ
・アスカ/「はじまりはいつも雨」。ステサンのリミックスレコード。わー昭和な音だー。ボーカル定位は少しあいまい。ベールかかった感ありクリアとは言いがたい。ただ、「昭和の音」は出ている。あの時代こんな音だわ。
・ArtPepper/You'd be so nice to come home to。192/24だが元音源古くステレオちゅうかマルチモノラル。サックスの張り上がる音にちゃんと追従。ただ耳に刺さって来ないあたりラックスなのかなと。一方でこの音聞かされてラックスと即答できる人はおらんやろ。そのくらいスピードも切れ味も出ている。
・演者失念/ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第1番嬰へ短調」MQA-CD。ピアノが若干金属的(ピアノ線とは何だ)なのと、弦が抜け不足ある程度であとはまあ。音は良いが、SACDやレートの高いハイレゾ音源のような「これがハイクオリティだ」感はイマイチな。

●TEAC

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小型セパレートでクロック同期運転ができる「507」シリーズで、イヤホン界隈ではおなじみ「クリプシュ」の小型3way「Heresy IV」をバイアンプで鳴らす。「値段が上がりすぎてる昨今オーディオ業界で間口を広げるために」507シリーズを開発した、のだそうだが、が。

このスピーカー、ヴォーカルちゅーか「ダイアローグ」に重きを置いた設計のようで、上述「King's Singers」みたいな声だけなら破綻はないが、普通の楽曲鳴らすと「何てクラシックな音なの」に集約される。能率は高い(98dB)そうだが、俊敏に動き出して制動されないのかアンプの力不足か音の輪郭の破綻が見られ、そのなんだ、アキュフェーズ→ラックスマンと聞いてきてこのクオリティで聞かされるのは厳しいかなと。なのでここも以下略。こいつはそれこそアキュフェーズみたいなダンピングファクタのバカでかいアンプでガッチガチに噛みついてねじ伏せるくらいしないと21世紀のスタイルで聞くのは難しいかと。

●まとめ
ハゲ(ワイ含む)と白髪があっちへうろうろこっちへうろうろ。女性は3人見かけた。未成年は1人だけ。よく書くが「スマホとイヤホンさえあれば完結する」環境で、高くてデカくて重くて結線も操作もややこしいオーディオコンポーネントをどうやって売り込むのかって話。「聞けば判る」のだが、画面ずっと見ててイヤホン外さないから「聞いて」の声は届かないのよw「つべのブックマークをタダで聞く」じゃ到達できない世界の存在をアーティストと一緒になって訴求しないとダメ。それでも音質なんか興味ないと言われるかも知れんが。

印象に残ったのはアキュフェーズ×801D3。何だこの完成度は。総額1千万近いと言えばそれまでだが、「黙らせる」レベルに到達している。買えるなら手放しでオススメ。近隣にオーディオ専門店ある方は記載の組み合わせで聞かせてもらいたまえ(何で偉そうなんだよ)。

TAD ME-1TXはME-1無印の持ち主としては「そう思ったほど差はないな」というのが正直。最も、自室ではE-470のレベルメータが-40dBを時々振れる程度の音量しか出してないので「訴求内容」が伝わらないだけかも知れないが。しかしワイが買ったタイミングは令和の値上げ暴風前で、ペア1メガは「卓越のコストパフォーマンス」とか言われたが、TXになって1.73メガ……E2が視野に入るじゃんか。

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それとこの会場「一時的」なのは判るけど、貼り付けたスクショの通り「一部屋二社交互使用」なので、聞き逃すと次のチャンスが少ないので忙しいったらありゃしない。↑これだけ回って6時間だぜ。そしてそう。飯を食う・買える場所もスペースもない。ナニが悲しくてコンビニサンドイッチを5分で立ち食いせにゃならんのだ。イベントスケジュールのアップも遅かったし、何ならラックスの14時は現場の予定表に出てないとか運営ひどい。反省して下さい。

2025年2月 5日 (水)

五條真由美「Be with」を聞く @utatane_maiko

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宣伝されたので即買う(信者のたしなみ)。以下音質について感触を記す。機材はデノンDCD-SX11で再生しアンプはアキュフェーズE-470。スピーカーはTAD ME-1……み~んなディスコンになっちゃった。

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XOXO

クリアで浮遊感のある立ち上がりで好感。ヴォーカルは中央にふわりと定位。打ち込みメインで電子的定位なので、生楽器のもたらす高周波成分の指向性で得られる定位感とは異なるが、「貼り付いた」楽曲が多い中で前へ出てくるので、スピーカー再生してこその醍醐味が味わえる。

Be with you

アルバムタイトルを意識したトラック。イントロ~通奏の低音がズンと沈むかどうかで印象が変わると思われ。とは言え転がるように弾むようにというメロディーラインなので、重心が高いなりには楽しめるか。惜しむらくはヴォーカルにリボンマイクの「吹かれ」に似た(比喩であって本当にそういう機材かは知らんよ)若干の付帯音を感じること。基本的にクリアなので僅かな部分が目立ってしまう。

Wise

ヴォーカルに強くフォーカスされ対峙して聞く感を強くする。そのアレンジは1番2番で少し異なる。この声が纏う独特の響き・反響は録音場所のそれか?

Sea change

ヘッドレス(なのか?)の音が左から真っ直ぐに飛んできて音場外定位する。プログラミングされたバックトラックで定位は位相差で出してある感。包囲感があれば最高だったが、二等辺三角形に音が広がるだけで(ステレオフォニックってそういうものだが)嬉しい。

ワンパン!

作詞まいこさん本人。シンセとギターとベースで快活にすっ飛ばして行く。この板全般に言えることだが、あまりこう「デジタル臭い」シャリシャリ感はない。滑らかでクリアだ。本作はヴォーカル位置に複数の音が重なるが、明確に描き分けられて出てくるかどうかで「切れ味」が変わってくる。

さて。以上まとめるとクリアで爽快。昨今打ち込み楽曲が増え、応じて音場が貧相で高周波方向の情報が足りない(飢えてる)なか、CDフォーマットにしては上位の部類。んでだ。

ワンパン!(48kHz/32bit)

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通販サイトの下の方を見ると、こんなフォーマットのダウンロード販売があったりしたのだ。エントリークラスでもハイレゾ対応のキカイ増えてきたが「32bit」(浮動小数点であれ整数値であれ)まで行けるのはそう多くないのではないか。ハイレゾ野郎のたしなみでダウンロード。

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(WAVだからメタデータ付かないんだよ)

一聴してレンジが広く余裕を感じる。最もサンプリング周波数「48kHz」なので高周波方向はもう「わんぱん」欲しいが、滑らかな階調表現と、「ことば」ひとつひとつの発音に含まれる瞬発的な空気の動きをよく再現し、天井知らずの躍動感が心地よい。応じた生々しさが得られるのは32bit=4294967296階調の面目躍如というところか。再生音をあいぽんで録音してこう。スマホ録音でこんだけしっかり聞こえるのは出ている音の純度の高さの故。

 

 

2025年1月27日 (月)

オーディオの障壁はそれだけでなくてよ @phileweb

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言いたいこと判るしもっとだと思うよ生形さん。でもね。

音楽を聴く→スマホにイヤホン

これで「完結」してるんでやんすよ。オーディオ使ってもらうにはこの枠を飛び出したいエモーションが必要になる。「いつも聞いてるあの曲がこんな風に!」という機会が必要。じゃぁそれでお金出して買ってくれるか。

「スマホにイヤホン」は付属品をジャックに挿したり、ワイヤレスならペアリングで事足りる。充電さえ切らせなけりゃ良い。こなた、重くてデカい機械買ってきて電源引っ張ってきてピンケーブル接続して、何ならスピーカーケーブル被覆剥いたりして、セッティングして煮詰めて……知識と技術と工具も必要。「画面タップで事足りる」世界に生きてる若者が「やりたい」「できる」と思いますかい?「めんどくせー」って思うんでないの?

そして若者が暮らすのは実家か単身者世帯向けの下宿・社宅・アパートと言った類いだろう。アンプとプレーヤとスピーカーをセットして、音出して何が起こるか「うるせぇ!」でしょうに。つまりコンポーネントオーディオに脱皮する動機・設置できる環境、どっちも障壁が大きいのよ。

すると妥協点としてパワードスピーカーを使ったデスクトップオーディオとか出てくるんだけど、……オーディオの没入感って動かす空気のマス・質量にある程度左右されるんだわ。耳以外で受ける振動なんかが効いてるんだろうね。小さなスピーカーを楚々と鳴らしてもシャカシャカの域を出ない。すなわち中途半端。だったらイヤホンで耳道中の空気フルピストンしてくれた方が余程迫力と没入感のある音楽が聴けると。

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いっぽうで、こんな近さでこんなキカイ鳴らしているが、アンプのワットメータがピクともしない小音量でも、克明かつ精密な音波飛んでくる。音場と指向性と「質の高さ」は明確に感じ取れるのですよ。音量はなくても発音体と耳の間にある空気が正確無比に動いていれば「高音質感(解像感が正しいかもしれない)」は得られる。大音量は決して必須ではない。多分同様の傾向は似たようなサイズで高解像度なヤマハ3000や点音源に近く反応の早いエクリプスのシステムでも得られる。ひっくり返してTADのCSTは点音源だから当たり前とも言える。するとここに点音源系を至近のスイートスポット(二等辺三角形の頂点)で聞いてやれば「スピーカーオーディオの醍醐味」得られる、とこうなる(ソニーがいっときデモしてたデスクトップ装置はここがクリアできずただのシャカシャカであった)。で、ここで重要なのは近いが故に直接音がほぼ支配していること。ライブな環境にしようがデッドな環境にしようがそれで出てくる差は僅か。

であれば、二等辺三角形の外に音が出ないようにしてやっても、その中さえ正確無比な音であれば、得られる質感は変わらない。それで。

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イヤホンのnwm。娘が気に入って使っていると前に書いた。

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こいつ、普通のイヤホンが持ってるノイズキャンセルが「ノイズと逆相を作って音楽信号に混ぜる」のに対し、オープンタイプのシャカシャカ音を低減するため「音楽信号の逆相を作って環境にぶっ放し」て周りに音楽出さないようにしている。ご承知の通り。これを踏まえて。

上記二等辺三角形の外へ出る音を打ち消すようにスピーカーをセットする。あるいは窓・壁・天井にアクチュエータ(振動子)を貼り付ける。それらの特性は「耳障りな帯域だけ」「あらかた」であれば良いのでそんなに高い性能は要らない。安価でよい。これなら専用ルームを作ったり遮音工事も必要ない。もちろんそんな物付けると室内反射音消えてしまう(=超デッド環境)が、直接音が支配する二等辺三角形の中は影響はほぼ無い

それこそスマホで聞くような音楽はデジタルだから、逆相を生成し遅延なく混ぜることは容易の範疇であろう。なに?遅延なく混ぜる回路がいる?安価には貼り付けアクチュエータにマイクを付けてオペアンプで反転し逆相駆動するアナログ構成でもそんなに遅延しないのでは?

いずれにせよ「どうしようもない障壁を取り除く」仕組みも提供しないと、値段だけ下げても簡単を目指しても「聞いてみて」とお願いしてもダメ。提言ちゅーからには課題と解決手段をブチ上げたらんと。

2024年11月29日 (金)

【オーディオレビュー】nwm(ヌーム)見参 @nwm_jp @phileweb

娘のイヤホンソニーFloatRunがぶっ壊れて「同じ物をまた買うのも……」となった話は前に書いた

・ネックバンド(TWSは落とすのが怖い)
・オープンイヤー(カナル型は鬱陶しい)
・ヘッドホンはイヤ(重いし髪型に制約を受ける)
・当然ワイヤレス(マルチポイントなら尚可)
・出来ればマイク付きのヘッドセット(オンライン授業や就職後のネット会議等も念頭に)

検索して出てくるのは骨伝導ばかりである。耳たぶ(耳珠)に発音体を接触させるテクニカの軟骨伝導もチェックしたが、とにかく音量が取れないうえ、音質はシャリシャリ。しかも発音体と耳たぶは単なる接触だから音質的なスイートスポットに安定しておくことが難しい。

というタイミングでPhilewebの「VGP大賞」の記事を見ていたところ、

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おや?何か娘の要求にマッチするスタイルの物体がありますね。

そういやNTTがオーディオのベンチャー立ち上げるとかうっすら記憶が。

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nwm(ぬーむ)。

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NTTソノリティという会社の製品になる。VGP受賞製品沢山映っているが、全てオープンタイプであり、応じて「既知の問題点」を解決する2つの技術を掲げている。回し者みたいだが少し紹介しておくw

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発音体オープンあっぱっぱーであるから、そのまま鳴らすと自分の耳のみならず周囲にもぶっ放す。TWSが広がって減ってはいるが、イヤホンから盛大にぶっ放すシャカシャカ野郎はまだ見かける。これにnwmが取った対策が「Personalized Sound Zone」(PSZ)というコンセプトなりテクノジである。昨今ワイヤレスはほぼすべからく「ノイズキャンセル」機能を持っているが、これはマイクで拾った外音の位相を逆にした(音波の山と谷を裏返した)オーディオ信号を作って聞いてる音楽に重畳するものだ。耳に届く外音は打ち消されて音楽だけが残る、という仕組み。nwmはそれを真逆に使い、「漏れる音」に対して活用している。要するに聞いてる音楽の逆相を作って周囲にぶっ放してシャカシャカを打ち消している。

もう一つは自分の話す声を認識する「Magic Focus Voice」というもので、要はマイク2セット(=上記PSZ実現用耳元)あるので、真ん中にある「使用者の口」から発せられた音はほぼ等時間で届くであろう。更に人の声のスペクトル分布(フォルマント)を利用し、他の環境音より際立たせて出力する、ということをしている。まぁ2つのマイク出力足してやりゃ「話者の声」が一番大きな信号になりますわな。後はそれを人の声かどうか峻別していると。アナログ時代のドルビーステレオ「ステアリングロジック回路」を思い出したぜ。

以上からまぁ、日本の会社だし「スピーカーから空気で音波伝導」というオーディオの基本要素はそのまま、プラスアルファの工夫をしており、副作用は少なかろうと判断。娘に学校ついでに試聴してこい(扱う店は少ないが名古屋はあった)と伝えた結果「気に入った」とのことで、ブラックフライデーで安価になっているヨドバシでポチって届いた。

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自分の耳でも聞いてみましょう。nwm MBN001。23年11月発売。送信はウォークマン1AM2。

●Fantasy On Ice/サラ・オレイン(96/24)

個人的に令和から評価用ヴォーカル音源。ハイレゾだがフォーマットSBCなのでどうにもならん。クリアだが低域は軽い。通常のラウドスピーカで再生すると音像がスピーカを結ぶ線より前(リスナー側)に出てくるが、そのミニマムというか、ヴォーカル音像はすこし後頭部寄りに結像する。さてハイテンポで弦・管・電子楽器全て駆使して演奏されるが、弦にキツさは感じられず安価なユニットの「いかにも安っぽい」印象は無い。ただトゥッティでは少し歪みっぽくなるか。

●アイドル/YOASOBI(96/24)

面白い音。エレクトリカルが脳内に結像して意外やカリカリ描く。ヴォーカルはすこし鼻づまりっぽく聞こえるが軽やかに流れて行くので気にしなければ気にならない(なんじゃそら)。

●Coextensive/Master Gun(44/16)

ジュリアナ東京。エレキ面白いのでガチテクノを再生してみたが、しまったコイツはドンシャリが身上なので低音が出ないと面白くないのだった。ただ、「うるささ」はない。テクノをうるさくなく再生出来るのは歪みが少ない証拠。

●Kosmos/Semisphere(44/16)

トランス。電子音の塊。ポリリズムで進行して行く音が適当に位相回っておもろい音で再生される。決して「ハイファイ」ではないが、いらんノイズも乗ってないと言うべきか。時々、ハッとする。そんな感じ。

●総括

イヤホンというより「超小型スピーカを向かい合わせに置いた中で聞いてる」感。音場は左右を結ぶ直線上で、にじむように周囲に広がる。関取の大銀杏的というか。でもって発音体から鼓膜まで駆動すべき空気のマスが大きく、振幅の必要な低音は「壊滅的に」ムリ。ただ引き換えそれなりの解像度はあるので、EDM~ポップスは十分な能力と言える。

■娘のコメント要約

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娘に装着した状態。発音体がまんま耳道の対面に来るうえ、耳介に丁度収まるので低音は「壊滅的」までは行かないのではないか。細かな工夫様々されているが、娘が言うにはメカとデンキは別体で肩の上に置いておけば良いので、耳朶にかかる質量は発音体のみであり、軽量で「次第にずり落ちる」ことはないし髪も邪魔せず、「いいこと尽くめで女の子オススメ」の由。なおネックバンドの左右はケーブル中途に小型のマグネットが通してあり、首の前でくっつけておけるので、歩いていてブラブラするのを防げる。

●おまけ

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ケース。中はボール紙のホルダーと紙ペラ一枚の説明書だけ。

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なおソニーIER-M9。この包装と箱の材料の無駄使いと、輸送における空間消費量の大きさよ。なぁソニーさんよ。この箱で運んでいるのは殆ど「箱自体と空気」なんだぜ?そのコストでケーブルの質が少し高くなるだろうが。しかも「箱」なんざ中身を出せば見もしないのに場所だけ食う。安いうどん屋のエビ天の衣そのもの。

2024年11月26日 (火)

(ショートレビュー)林ももこ「どしゃぶりRunner/アトラス」を聞く @hayamomo_staff

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ももさんの曲はライブ等で本人から円盤買うのが普通だが、なかなか行けないところで新曲リリースの報あり。各種データ配信をされてるが唯一、OTOTOYだけはCDクオリティ(ロスレス)で載ってるのが判ったのでDL。「珍しくアップテンポで」とのことで、変化球に期待して聞いてみる。

機材はサーバからUSB直で再生機デノンDCD-SX11→アンプアキュフェーズE-470→スピーカTAD ME-1。44/16flac形式。

・どしゃぶりRunner

タイトルトラック。仰る通り久々のアップテンポな楽曲で軽快に跳びはねるように進んで行く。音の重心が高く、音場的には2つのスピーカを結ぶライン上に展開され、もうちょい前へ出てきて欲しいがそれはイヤホンでは気になるものではなく「的外れで答えはホラ自分次第」かも。艶やかな歌声とよくマッチ。
 
・アトラス
カップリングトラック。王道ポップという言葉を使いたい、足を鳴らしてリズムを刻み、ハンドクラップが似合いのチューン。音キチ視点ではエンディングに向かって音数多くなるバックトラックをクリアに描き分けられるかがチェックポイント。
なおこの曲のタイトルである「アトラス」が何なのかは大いに心当たりがあり、滑って行くようなスピード感は大いにそれを想起させてくれる。が、本当にそうかどうかは。
短いけどシングルなので以上

2024年11月18日 (月)

ソニータイマーの炸裂と対応 @Sony_JP_Support

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「ソニータイマー」
「いやガチのタイマーじゃなくて」

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娘のヘッドセット。ソニー「Float Run」WI-OE610。「耳ズボ」のカナル型はイヤだというので、こん時に聞いて回り、帰路eイヤホンで求めた。からの1年ちょっと。

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耳当て部分のゴムがくぱぁ←他の擬音はないのか。

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あのさー、ソニーさんさぁ。これ屋外でスポーツ中に使うことを想定してんだろ?人体由来の水分塩分、太陽紫外線や風で飛んでくる塵埃etc。ちゃんと試験した?IPx4防水。。それひょっとしてエレクトロニクスだけ?

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……被害者他にもあり。設計不良だろ。

さて無償保証期間を超えているので修理はとりあえず購入店=eイヤホンに相談。

「1万7千円くらいですねぇ」

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アホか。

「ソニーのクーポン持ってるから、これより安く同じ物買えるが?」
「結局また同じ故障するじゃん」
「ソニスト3年保証だから交換はしてもらえる」
「どうせなら別のにしたい」

よし、ソニーは見捨てる。こうやって顧客が減って行くんだぞ?認識してる?

さてネットを漁る。こういうタイプで耳の穴・外耳道に発音体を入れない方式というと骨伝導が殆どである。

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(https://miru-kiku.jp/what-is-bone-conduction/)

音は鼓膜の振動を耳小骨に伝えることで「聞こえる」が、骨伝導では頭蓋骨を通じて耳小骨を直接駆動する。なので耳を塞ぐモノは何も無い。反面、音質面では個々人の骨の特性に依存するためコントロールできない他、頭蓋骨を通じて左右の振動がそれぞれ反対側まで伝わって混じる(クロストークする)ため、ステレオ効果は望み薄。まぁ元々補聴器として開発された技術である。しかも製品群はその補聴器メーカの開発品を除くと、他はどこの馬の骨だか。。。おや?

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テクニカ。

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(https://cch-sound.co.jp/technology)

軟骨伝導。えっと、耳たぶの先っぽ、耳たぶの後ろの根元(マスクのゴムが掛かるところ)、このイラストで振動子が触れてる対耳珠と呼ばれる部位を指先でコシコシこすってごらんあそばせ。その「コシコシ」を同程度の強さで行っても、コシコシと聞こえる音の大きさはそれぞれ違って聞こえるはずだ。これは音の大きくなる部位は、外耳道と軟骨で接続されているためで、コシコシする代わりに音楽信号で振動する物体を接触させると、音楽信号が再生される。この音楽は外耳道自体を発音体として音波に変換され、鼓膜に届いたものと推定されている。すなわち、「耳の穴」自体がスピーカーシステムを構成しているということになる。これであればクロストークの問題は生じないし、空気振動の振幅は稼げないから低音の迫力は望み薄だけれども、音質自体はそこそこ見込めそうという気はする。もちろん個人差があるが、イコライザで補正は出来よう。

「eイヤで聞いてみる」

おお。聞かせてもらえや。

2024年8月25日 (日)

最近オーディオネタを書いておりません

メンツ変わっておりません。配置も変えておりません。なので書くことありません。

なのだが。

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デノンDCD-SX11。出てすぐ買ったので来年には10年選手。まだ販売継続品というのがスゴイが、デノンはCDドライブの製造をやめるとかやめないとか。音楽ファイルはほぼハイレゾのダウンロード購入だし、CD購入曲はリッピングを完了しているので、「円盤再生」の必然性はSACDと、そのハイレゾバックアップで作っているDSDディスクの再生時のみ。なのだが、逆に言うとそこがボトルネック。なお円盤再生のメリットはUSB経由より安定性に優れること。まぁ現存のSACDプレーヤおおむねUSB入力持っててDSD11.2MHzまで受け付けるので、令和最新型が出てくるのであれば、円盤じじいの存在を考慮したスタイルで出してくれるであろうw。

さて最新型ならでは期待したいのはDAコンバータである。ビットストリームになって久しいが「サラサラとキレイだが力がない」というのが一貫した印象。そりゃそうだ、既定の出力電圧(2Vなら2V)のうち「どの電圧を出すか」は、高速で2Vと0Vの間をつなぎ替え、その平均値で決まる。従って電源とクロックの精度だけで決まるが、真の出力電圧はそのあとフィルタを通って決まるので、受動的と言える。もちろん、途中にあるインピーダンス成分に影響を受ける。

一方昨今「R2R」と言っているのは実は理屈通りの「逐次比較型」……要は「先祖返りした」回路構成である。

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(ローム社)

電源を抵抗で分圧して各ビットごとの電圧を確定で取り出すので、「時間平均」などという成り行き任せの要素はない。その代わりビット数だけ抵抗が必要で、当然、精度が揃っていないとならない。逆に言うと「精度が取れないことから逃げる」仕組みがビットストリームである。チップ抵抗の開発を経て精密な抵抗を小面積にズラッと集積する技術が出来てきたので、一周回って元通り、というところ。正直、PCM用DAコンバータこっちを煮詰めて出してもらえると文句なく買う。ESSの型番どうたら言われても「その中」に意図は反映させられないだろ?しかもICだと電流容量や放熱など制約も多いしノイズに弱い。比して抵抗では抵抗値そのものがかなり低く、ノイズが電圧に復調される可能性は下がる(ノイズ電流Iの時Rが小さいので、V=RIのVが小さくなる)。

アキュフェーズさんよ、570の後釜って今どんな感じ?

2024年7月21日 (日)

雨ニモ夏ノ暑サニモ負ケルDJ

毎度実家のお祭りDJに徴用される。

「双葉SAがリニューアルしたって言うし、山道で涼しい中央道で行こうか」
「ええよ」

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ごろぴかどしゃん。

「怖い~」
「やり過ごすわ」

パーキングで30分ほど待ってGO。

さて双葉SAにあるのはそば屋とラーメン屋とほうとう屋。麺ばっかw

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ほうとうのつけ麺。麺はそこらのスーパーで売ってるほうとうに比べて幅広で食いでがある。ぞぞぞ。

さて実家に着いて音源の確認。去年と同じ盆踊り定番プラスアルファがあるという。

「荻野目ちゃんだって」
「CD?」
「いやカセット」
「……」
「ダメなの?」

……まぁ踊りのお師匠さん80過ぎのご婦人だし、その「踊りの定番」をCDに作るのに業者に頼んだらしいし。いやオーディオインタフェース持ってきてるからカセットからデジタル化出来るけどさ。

うっ、面倒くせえ。

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ハイレゾリマスターあるじゃんか。バージョン違っても個人的に聞くからええわ。ポチッとな。

同時再生して聞き比べると全く同じミックスであることを確認。よしこれで。

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さて今年のスタッツ。PA機器は去年の実績から大幅に簡略化。一方でDAコンバータ→アンプ入力はある程度ヴォリュームいじれた方が良いのでifiのグリフィンさんをセレクト。USB→グリフィンさん→PAのRCAピン入力。

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Music Center for PCさんはDAコンバータの能力の限りアップコンバートして送信する。のは、いいが、「東京五輪音頭」を176kで送ってどうするw

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おや?

ごろぴかどしゃん!キャーワー!

それでも30分くらいで上がって後はまぁ。なお今年はプリキュアに加えて、男の子ウケも狙ってスーパー戦隊や仮面ライダーの曲も持っていったが、「浴衣着てお祭りで遊ぶ」ってのは圧倒的に女の子の方が多いんだよなぁ。

「あ、プリキュアだ」

そうよ^^

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祭り囃子の後は雑木林に繰り出してご覧の通り。ナニ?これが主目的だ?

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