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2024年11月29日 (金)

【オーディオレビュー】nwm(ヌーム)見参 @nwm_jp @phileweb

娘のイヤホンソニーFloatRunがぶっ壊れて「同じ物をまた買うのも……」となった話は前に書いた

・ネックバンド(TWSは落とすのが怖い)
・オープンイヤー(カナル型は鬱陶しい)
・ヘッドホンはイヤ(重いし髪型に制約を受ける)
・当然ワイヤレス(マルチポイントなら尚可)
・出来ればマイク付きのヘッドセット(オンライン授業や就職後のネット会議等も念頭に)

検索して出てくるのは骨伝導ばかりである。耳たぶ(耳珠)に発音体を接触させるテクニカの軟骨伝導もチェックしたが、とにかく音量が取れないうえ、音質はシャリシャリ。しかも発音体と耳たぶは単なる接触だから音質的なスイートスポットに安定しておくことが難しい。

というタイミングでPhilewebの「VGP大賞」の記事を見ていたところ、

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おや?何か娘の要求にマッチするスタイルの物体がありますね。

そういやNTTがオーディオのベンチャー立ち上げるとかうっすら記憶が。

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nwm(ぬーむ)。

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NTTソノリティという会社の製品になる。VGP受賞製品沢山映っているが、全てオープンタイプであり、応じて「既知の問題点」を解決する2つの技術を掲げている。回し者みたいだが少し紹介しておくw

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発音体オープンあっぱっぱーであるから、そのまま鳴らすと自分の耳のみならず周囲にもぶっ放す。TWSが広がって減ってはいるが、イヤホンから盛大にぶっ放すシャカシャカ野郎はまだ見かける。これにnwmが取った対策が「Personalized Sound Zone」(PSZ)というコンセプトなりテクノジである。昨今ワイヤレスはほぼすべからく「ノイズキャンセル」機能を持っているが、これはマイクで拾った外音の位相を逆にした(音波の山と谷を裏返した)オーディオ信号を作って聞いてる音楽に重畳するものだ。耳に届く外音は打ち消されて音楽だけが残る、という仕組み。nwmはそれを真逆に使い、「漏れる音」に対して活用している。要するに聞いてる音楽の逆相を作って周囲にぶっ放してシャカシャカを打ち消している。

もう一つは自分の話す声を認識する「Magic Focus Voice」というもので、要はマイク2セット(=上記PSZ実現用耳元)あるので、真ん中にある「使用者の口」から発せられた音はほぼ等時間で届くであろう。更に人の声のスペクトル分布(フォルマント)を利用し、他の環境音より際立たせて出力する、ということをしている。まぁ2つのマイク出力足してやりゃ「話者の声」が一番大きな信号になりますわな。後はそれを人の声かどうか峻別していると。アナログ時代のドルビーステレオ「ステアリングロジック回路」を思い出したぜ。

以上からまぁ、日本の会社だし「スピーカーから空気で音波伝導」というオーディオの基本要素はそのまま、プラスアルファの工夫をしており、副作用は少なかろうと判断。娘に学校ついでに試聴してこい(扱う店は少ないが名古屋はあった)と伝えた結果「気に入った」とのことで、ブラックフライデーで安価になっているヨドバシでポチって届いた。

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自分の耳でも聞いてみましょう。nwm MBN001。23年11月発売。送信はウォークマン1AM2。

●Fantasy On Ice/サラ・オレイン(96/24)

個人的に令和から評価用ヴォーカル音源。ハイレゾだがフォーマットSBCなのでどうにもならん。クリアだが低域は軽い。通常のラウドスピーカで再生すると音像がスピーカを結ぶ線より前(リスナー側)に出てくるが、そのミニマムというか、ヴォーカル音像はすこし後頭部寄りに結像する。さてハイテンポで弦・管・電子楽器全て駆使して演奏されるが、弦にキツさは感じられず安価なユニットの「いかにも安っぽい」印象は無い。ただトゥッティでは少し歪みっぽくなるか。

●アイドル/YOASOBI(96/24)

面白い音。エレクトリカルが脳内に結像して意外やカリカリ描く。ヴォーカルはすこし鼻づまりっぽく聞こえるが軽やかに流れて行くので気にしなければ気にならない(なんじゃそら)。

●Coextensive/Master Gun(44/16)

ジュリアナ東京。エレキ面白いのでガチテクノを再生してみたが、しまったコイツはドンシャリが身上なので低音が出ないと面白くないのだった。ただ、「うるささ」はない。テクノをうるさくなく再生出来るのは歪みが少ない証拠。

●Kosmos/Semisphere(44/16)

トランス。電子音の塊。ポリリズムで進行して行く音が適当に位相回っておもろい音で再生される。決して「ハイファイ」ではないが、いらんノイズも乗ってないと言うべきか。時々、ハッとする。そんな感じ。

●総括

イヤホンというより「超小型スピーカを向かい合わせに置いた中で聞いてる」感。音場は左右を結ぶ直線上で、にじむように周囲に広がる。関取の大銀杏的というか。でもって発音体から鼓膜まで駆動すべき空気のマスが大きく、振幅の必要な低音は「壊滅的に」ムリ。ただ引き換えそれなりの解像度はあるので、EDM~ポップスは十分な能力と言える。

■娘のコメント要約

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娘に装着した状態。発音体がまんま耳道の対面に来るうえ、耳介に丁度収まるので低音は「壊滅的」までは行かないのではないか。細かな工夫様々されているが、娘が言うにはメカとデンキは別体で肩の上に置いておけば良いので、耳朶にかかる質量は発音体のみであり、軽量で「次第にずり落ちる」ことはないし髪も邪魔せず、「いいこと尽くめで女の子オススメ」の由。なおネックバンドの左右はケーブル中途に小型のマグネットが通してあり、首の前でくっつけておけるので、歩いていてブラブラするのを防げる。

●おまけ

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ケース。中はボール紙のホルダーと紙ペラ一枚の説明書だけ。

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なおソニーIER-M9。この包装と箱の材料の無駄使いと、輸送における空間消費量の大きさよ。なぁソニーさんよ。この箱で運んでいるのは殆ど「箱自体と空気」なんだぜ?そのコストでケーブルの質が少し高くなるだろうが。しかも「箱」なんざ中身を出せば見もしないのに場所だけ食う。安いうどん屋のエビ天の衣そのもの。

2024年11月26日 (火)

(ショートレビュー)林ももこ「どしゃぶりRunner/アトラス」を聞く @hayamomo_staff

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ももさんの曲はライブ等で本人から円盤買うのが普通だが、なかなか行けないところで新曲リリースの報あり。各種データ配信をされてるが唯一、OTOTOYだけはCDクオリティ(ロスレス)で載ってるのが判ったのでDL。「珍しくアップテンポで」とのことで、変化球に期待して聞いてみる。

機材はサーバからUSB直で再生機デノンDCD-SX11→アンプアキュフェーズE-470→スピーカTAD ME-1。44/16flac形式。

・どしゃぶりRunner

タイトルトラック。仰る通り久々のアップテンポな楽曲で軽快に跳びはねるように進んで行く。音の重心が高く、音場的には2つのスピーカを結ぶライン上に展開され、もうちょい前へ出てきて欲しいがそれはイヤホンでは気になるものではなく「的外れで答えはホラ自分次第」かも。艶やかな歌声とよくマッチ。
 
・アトラス
カップリングトラック。王道ポップという言葉を使いたい、足を鳴らしてリズムを刻み、ハンドクラップが似合いのチューン。音キチ視点ではエンディングに向かって音数多くなるバックトラックをクリアに描き分けられるかがチェックポイント。
なおこの曲のタイトルである「アトラス」が何なのかは大いに心当たりがあり、滑って行くようなスピード感は大いにそれを想起させてくれる。が、本当にそうかどうかは。
短いけどシングルなので以上

2024年11月18日 (月)

ソニータイマーの炸裂と対応 @Sony_JP_Support

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「ソニータイマー」
「いやガチのタイマーじゃなくて」

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娘のヘッドセット。ソニー「Float Run」WI-OE610。「耳ズボ」のカナル型はイヤだというので、こん時に聞いて回り、帰路eイヤホンで求めた。からの1年ちょっと。

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耳当て部分のゴムがくぱぁ←他の擬音はないのか。

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あのさー、ソニーさんさぁ。これ屋外でスポーツ中に使うことを想定してんだろ?人体由来の水分塩分、太陽紫外線や風で飛んでくる塵埃etc。ちゃんと試験した?IPx4防水。。それひょっとしてエレクトロニクスだけ?

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……被害者他にもあり。設計不良だろ。

さて無償保証期間を超えているので修理はとりあえず購入店=eイヤホンに相談。

「1万7千円くらいですねぇ」

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アホか。

「ソニーのクーポン持ってるから、これより安く同じ物買えるが?」
「結局また同じ故障するじゃん」
「ソニスト3年保証だから交換はしてもらえる」
「どうせなら別のにしたい」

よし、ソニーは見捨てる。こうやって顧客が減って行くんだぞ?認識してる?

さてネットを漁る。こういうタイプで耳の穴・外耳道に発音体を入れない方式というと骨伝導が殆どである。

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(https://miru-kiku.jp/what-is-bone-conduction/)

音は鼓膜の振動を耳小骨に伝えることで「聞こえる」が、骨伝導では頭蓋骨を通じて耳小骨を直接駆動する。なので耳を塞ぐモノは何も無い。反面、音質面では個々人の骨の特性に依存するためコントロールできない他、頭蓋骨を通じて左右の振動がそれぞれ反対側まで伝わって混じる(クロストークする)ため、ステレオ効果は望み薄。まぁ元々補聴器として開発された技術である。しかも製品群はその補聴器メーカの開発品を除くと、他はどこの馬の骨だか。。。おや?

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テクニカ。

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(https://cch-sound.co.jp/technology)

軟骨伝導。えっと、耳たぶの先っぽ、耳たぶの後ろの根元(マスクのゴムが掛かるところ)、このイラストで振動子が触れてる対耳珠と呼ばれる部位を指先でコシコシこすってごらんあそばせ。その「コシコシ」を同程度の強さで行っても、コシコシと聞こえる音の大きさはそれぞれ違って聞こえるはずだ。これは音の大きくなる部位は、外耳道と軟骨で接続されているためで、コシコシする代わりに音楽信号で振動する物体を接触させると、音楽信号が再生される。この音楽は外耳道自体を発音体として音波に変換され、鼓膜に届いたものと推定されている。すなわち、「耳の穴」自体がスピーカーシステムを構成しているということになる。これであればクロストークの問題は生じないし、空気振動の振幅は稼げないから低音の迫力は望み薄だけれども、音質自体はそこそこ見込めそうという気はする。もちろん個人差があるが、イコライザで補正は出来よう。

「eイヤで聞いてみる」

おお。聞かせてもらえや。

2024年8月25日 (日)

最近オーディオネタを書いておりません

メンツ変わっておりません。配置も変えておりません。なので書くことありません。

なのだが。

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デノンDCD-SX11。出てすぐ買ったので来年には10年選手。まだ販売継続品というのがスゴイが、デノンはCDドライブの製造をやめるとかやめないとか。音楽ファイルはほぼハイレゾのダウンロード購入だし、CD購入曲はリッピングを完了しているので、「円盤再生」の必然性はSACDと、そのハイレゾバックアップで作っているDSDディスクの再生時のみ。なのだが、逆に言うとそこがボトルネック。なお円盤再生のメリットはUSB経由より安定性に優れること。まぁ現存のSACDプレーヤおおむねUSB入力持っててDSD11.2MHzまで受け付けるので、令和最新型が出てくるのであれば、円盤じじいの存在を考慮したスタイルで出してくれるであろうw。

さて最新型ならでは期待したいのはDAコンバータである。ビットストリームになって久しいが「サラサラとキレイだが力がない」というのが一貫した印象。そりゃそうだ、既定の出力電圧(2Vなら2V)のうち「どの電圧を出すか」は、高速で2Vと0Vの間をつなぎ替え、その平均値で決まる。従って電源とクロックの精度だけで決まるが、真の出力電圧はそのあとフィルタを通って決まるので、受動的と言える。もちろん、」途中にあるインピーダンス成分に影響を受ける。

一方昨今「R2R」と言っているのは実は理屈通りの「逐次比較型」……要は「先祖返りした」回路構成である。

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(ローム社)

電源を抵抗で分圧して各ビットごとの電圧を確定で取り出すので、「時間平均」などという成り行き任せの要素はない。その代わりビット数だけ抵抗が必要で、当然、精度が揃っていないとならない。逆に言うと精度が取れないことから「逃げる」仕組みがビットストリームである。チップ抵抗の開発を経て精密な抵抗を小面積にズラッと集積する技術が出来てきたので、一周回って元通り、というところ。正直、PCM用DAコンバータこっちを煮詰めて出してもらえると文句なく買う。ESSの型番どうたら言われても「その中」に意図は反映させられないだろ?しかもICだと電流容量や放熱など制約も多いしノイズに弱い。比して抵抗では抵抗値そのものがかなり低く、ノイズが電圧に復調される可能性は下がる(ノイズ電流Iの時Rが小さいので、V=RIのVが小さくなる)。

アキュフェーズさんよ、570の後釜って今どんな感じ?

2024年7月21日 (日)

雨ニモ夏ノ暑サニモ負ケルDJ

毎度実家のお祭りDJに徴用される。

「双葉SAがリニューアルしたって言うし、山道で涼しい中央道で行こうか」
「ええよ」

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ごろぴかどしゃん。

「怖い~」
「やり過ごすわ」

パーキングで30分ほど待ってGO。

さて双葉SAにあるのはそば屋とラーメン屋とほうとう屋。麺ばっかw

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ほうとうのつけ麺。麺はそこらのスーパーで売ってるほうとうに比べて幅広で食いでがある。ぞぞぞ。

さて実家に着いて音源の確認。去年と同じ盆踊り定番プラスアルファがあるという。

「荻野目ちゃんだって」
「CD?」
「いやカセット」
「……」
「ダメなの?」

……まぁ踊りのお師匠さん80過ぎのご婦人だし、その「踊りの定番」をCDに作るのに業者に頼んだらしいし。いやオーディオインタフェース持ってきてるからカセットからデジタル化出来るけどさ。

うっ、面倒くせえ。

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ハイレゾリマスターあるじゃんか。バージョン違っても個人的に聞くからええわ。ポチッとな。

同時再生して聞き比べると全く同じミックスであることを確認。よしこれで。

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さて今年のスタッツ。PA機器は去年の実績から大幅に簡略化。一方でDAコンバータ→アンプ入力はある程度ヴォリュームいじれた方が良いのでifiのグリフィンさんをセレクト。USB→グリフィンさん→PAのRCAピン入力。

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Music Center for PCさんはDAコンバータの能力の限りアップコンバートして送信する。のは、いいが、「東京五輪音頭」を176kで送ってどうするw

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おや?

ごろぴかどしゃん!キャーワー!

それでも30分くらいで上がって後はまぁ。なお今年はプリキュアに加えて、男の子ウケも狙ってスーパー戦隊や仮面ライダーの曲も持っていったが、「浴衣着てお祭りで遊ぶ」ってのは圧倒的に女の子の方が多いんだよなぁ。

「あ、プリキュアだ」

そうよ^^

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祭り囃子の後は雑木林に繰り出してご覧の通り。ナニ?これが主目的だ?

2024年7月13日 (土)

趣味と断捨離

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「ヘッドホンおよび類似の機能を有するキカイ」が5つ見えている。「STAX」と書いてあるスタンドにうやうやしく掛かっているキカイが「ガチ」用で最高の音質を有する。ただし音はダダ漏れだしコンセントの電源で動くので持ち歩けるシロモノではない。

白いのはワイヤレスでノイズキャンセル機能を有し「まぁまぁ」の音質である。主に出張時に飛行機や新幹線の騒音低減を主眼に「まぁまぁ」の音質で妥協するために持っており、在宅勤務時はヘッドセットに使役される。べろんと剥がれてオレンジ色のスポンジが見えているのは「有線ヘッドセット」で会社で使っていたが、べろんと剥がれたので引き上げた。現状、用務無しだがべろんと剥がれているので中古にも売れない。ワイヤレス故障時の予備である。他はソニーのスタジオ用で「ガチ」の予備、イヤホン2本は予備とネタで買ったダイソーである。捨てちまえ?動くのに?

ここに「ガチ高音質でワイヤレスでノイズキャンセル機能付きヘッドセット」があれば全て解決、という答えが導き出せる。やいどこか出せ。

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全部同じキカンシャである。銀色のは関門トンネル専用で国鉄時代に主として活躍。2番目は全国各所(主として関西-北陸)。3番目は北陸地域。4番目は関門トンネルからJR九州区間。1番下は関東から東北地方である。そう少しずつ仕様や色が違う。この場合「全て解決」となるものはない。いや銀色さておきピンクは1こ持っておけば遠くから見たらワカラネェというのはあるのだが、どのみち2両同時に動かしたりするので、そうなると同じ物2つ持ってても面白くないし……となるのである。ちなみに現物は細かいところが1両ずつ違ったりするので「それを全部加工で表現した!」という御仁も稀におられる。

趣味のものが断捨離はかどらないのは、趣味のもの故に細かいこだわりが反映されており、こだわりを充足できないことにストレスを感じるからである。

 

2024年7月11日 (木)

違和感を感じて頭痛が痛い

「X」(ついったー)のトレンドに「有線イヤホン」

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基本的には鬱陶しいケーブルと音質優先の果てしない言い合いになるのだが、気になったのはキャプチャしたITメディアの記事だ。

「有線イヤフォンは先端のプラグを、スマートフォンやPCなどのジャックに差し込めば、再生したコンテンツの音を聞ける。プラグを経由して電力供給を受けるため、イヤフォンの振動板を動かす程度の電力をまかなえる。」

【有線イヤホン】

電池──┐
___
音源→増幅装置=ここがケーブル⇒発音体

【ワイヤレス】

電池

音源→アンテナ-電波で飛ばす-アンテナ→増幅装置⇒発音体
____________________
___________________電池

ざっくりした構成はこの通り。「電力」というのは「回路が動くためのエサ」である。その流れを赤くしてみた。発音体は、どっちの場合も「増幅装置がエサ食って動かしている」のであって、発音体がエサをもらっているわけではない。この記事の書き方では、「電池を持つ代わりにケーブル経由で電力をもらっている」ように読めてしまう。ケーブル経由で発音体を駆動しているのである。強いて言うなら「発音体が駆動できる強力な音楽信号」を「電力を使って作って」送っている。ただ、その構成そのものは増幅⇒発音体の部分は同一で、両者に違いがあるわけではない。

専門系メディアにしては不正確だと思うわ。

【有線のメリット】
・落とすことはない
・電波に依存しないので音質は確保できる
・電力は再生機だけが持てば良い
【有線のデメリット】
・ケーブルがウザい
・断線のリスクはある

【無線のメリット】
・取り回しはスッキリする(ケーブルの範囲に束縛されない)
【無線のデメリット】
・落とす無くす危険
・電波の規格に束縛されて音質的には不利
・電池充電の手間と容量。交換の可否。

一般に、「発音体だけ」の有線イヤホンと「電波受信・増幅・発音体」で構成されるワイヤレスでは、同じコストで比較した場合、音質的には有線の方が良い結果になる。他方、ワイヤレスの場合は、音質を決定するのはイヤホン側であるので、スマホ等音質の配慮がない機器に音源があっても、スマホから直接有線イヤホンを接続するよりは良い音質を得やすい。

2024年7月 7日 (日)

正直に話そう~USBケーブルで音質は変わるか?番外編~ #ハイレゾ 音源再生

IOのサーバ「Soundgenic」からUSBでデノンのプレーヤに放り込んで音楽聞いてるわけだが。

時々楽曲のサンプリング周波数に追従せず「Unlocked」表示になることがあった。

USBケーブル起因かとifiオーディオのポタアン付属品→ゾノトーンに変更したが、効果は感じられなかった。

パソコンからオヤイデのUSB-Cで接続するとUnlockは解決する。ただし、今度は音質が今ひとつ。周波数高いところスカッとかっ飛ばされてるようになるのだ。

この辺からUSB周りのうんにゃらもんにゃらは別記事でもひとり議論したが。

・データが欠落している
・クロック振幅が不十分でロックしない
・ノイズが飛び込んで、あるいは発生して回路動作がスポイルされている

だいたいこんなもんだろう。ただ、USBのスペック480Mbpsに対し、最もレートの高い楽曲でも11MHzのDSD信号(×2チャネル)であるから、それでデジタルデータに何か起こるなら480Mなんかとても扱えないことになってしまう。

さてゾノで1年ほど使って最近「Unlock」表示が出る頻度が多くなった。実はゾノとデノンのUSB端子の嵌合、プリンタやなんかのそれと比べるとチト緩い。抜き差しし直すと認識する。USB端子の寸法精度は結構ガバガバで往々にしてこういう相性問題は起こりうる。

上記オヤイデのケーブルは2mあって、しかも在宅勤務中はまさか会社パソに刺すわけに行かないからサーバ=デノン間USBを「別の何か」に変えた方がよさそうという示唆が得られる。問題はだ。

・短さ原理主義で普通のOA用但し最も短いの
・やっぱりオーディオ用

どっちがいいのだろう。ゾノトーンはオーディオ用で60センチだがぶっちゃけ音質自体はifiの付属品と差は感じない。ロック能力はデータ転送の正確さと相関があると考えればオーディオ用でもう少し凝ったもの、という意義はあるように思われる。

問題はだ。

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オーディオ用と称するものはピンキリだ。「電源」2線と「データ」2線の計4線で成立する。データ線にノイズを入れない・データ線からノイズを出さない。電源もデータも減衰させない。責務はこれだけだろう。電気抵抗に凝るのは判るとして、

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なに言ってんだおめ。

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多少は納得できるものとしてこれにしてみた。アコースティックリバイブである。アコリバはケーブルやスピーカースタンドなど周辺機器・アクセサリの類いを多数手がけるが、納得できるものとオカルトまがいのものが入り交じり(よかれと思うこと片っ端から試しているという心意気自体は買う)少し注意したいメーカではある。ただこれ関してはデータと電源を別々にしてしっかりシールド。

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まぁ、これだけで「良い方向に違う」感はあるように思われる。ぽちっと。

「郵便局でーす」
「へーい」

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怪しいものほど外見でごまかそうとするって鉄則があってね。ただまぁ、こいつクソ固い(固いクソではない)ので箱に入れるしかなかったのだろうが。

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直線距離20cmを1mで接続するの図。とはいえ書いたように固いので、無理ない半径で線を曲げようと思うとこんな感じになる。見事に分離している。なお、デノンとの嵌合だが、目論んだほど「がっちりホールド感」はない。あ、スピーカーケーブルから見えてる土俵上の房みたいな奴は絹糸で静電気の放電効果があるんだって。なおアコリバさんUSBにも織り込んである模様。まぁいいや聞いてみよう。

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「わたしは仰天してイスから転げ落ちそうになった」(評論家的表現)

は行き過ぎにしても、音質は確かに良くなっている。高音方向の張り出しが強まり、ニュアンスを隅々まで伝え、メリハリが出る。音のエッジがキリリと立っており、過渡特性が向上している、という印象。ハイレゾはもちろん、CDをリッピングした楽曲(=伝送レートは応じて低い)でも同様の効果が得られる。音の定位が明確になり、結ばれる音像もより小さくピンポイントにまとまる。

伝送特性は良くなり、ノイズは減った。S/N比という尺度があるが、Sが保たれNが減れば応じた結果になる。にしても、かなりあからさまだ。ただ、悲しいかな「ロック外れ」自体は44系と48系の切り替え時など、皆無とはならなかった。これは受信(デノン)側の追従能力もあるだろう。

「デジタルケーブルで音質が変わるか?」は常に議論の的になっているが、ウチでは「変わった」が端的な結論になる。2日経ち、3日経ち、「やっぱり前よりいいよなぁ」

しょうがねぇ。しょうがねぇもんはしょうがねぇ。重箱の隅が見えるような音だぜ。

2024年6月25日 (火)

良かれと思い

義父がデイサービスに「寄付」したCDが戻ってきた。

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「誰も聞きませんので」(=邪魔)

さてこれは高齢者福祉とオーディオマニアの両観点から語れることがある。

・高齢者福祉の観点
認知症の場合それが顕著になるが、高齢化による記憶力減退の影響は「今に近いほど」大きくなる。これは音楽の場合、子供の頃・若い頃聞いた曲を覚えていて共感できる。こうなる。80代後半から90代。

「童謡とか演歌が殆どで」

比して義父が持ち込んだのはクラシック(オケもの、オペラ)、イージーリスニング。……80代90代が日常的に聞いてたと思う?宜なるかな。なお義父に言わすと「童謡ばっかでつまらんだわ」……後半へ続く。

・オーディオマニアとしては
リチャードクレイダーマンくらいならそういう世代でも聞けば分かるんじゃないかと思うが。
さておく。義父のコレクションは見ての通りソニーがCD創世期に手持ちのレコード用音源をCD化したものや、初期のデジタル録音をCDで売り出した物が多い。曲そのものは有名だが指揮者とオケの知名度がねぇという。ナニ?メータとバーンスタインがあるじゃないかって?クラヲタとオーディオヲタなら通じるかも知れんよ。てのと。

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キリ・テ・カナワ。失礼、ディム・キリ・ジャネット・テ・カナワ稀代のオペラ歌手。グラミー賞。大英帝国勲章(デイム・コマンダー)を授与しているので、「サー」と同様に「ディム」と付ける。レコード用音源をリマスタリングしたモノで87年の円盤。令和なシステムに突っ込むと周波数上の方丸いが十分ストレートでクリアだ。微弱音から1/fゆらぎバリバリのビブラート、ロンドンフィルを振り回すトゥッティまで鋭く録れている。問題はだ。

マニア機器ならさておき、CDラジカセ辺りだと微弱音は良く聞き取れずヴォリューム上げざるを得ず、すると今度は盛り上がったところで音割れしてやかましい、とこうなる。だから「ちゃんとした」オーディオ機器を買いましょう……となるのだが、まぁデイサービスじゃムリだわな。そもそも「そうやって聞かないと真価が発揮されない」という気づきを得る機会が無い。メーカーとお店の怠慢だろう。ナニ?そおゆう機器でも問題なく再生できるように録音しろ?

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「生オケ並み」の音の大小表現(ダイナミックレンジ)に近づけるってのがCDのダイゴミなのに。いやこう、折角デジタルで封じ込めた文化遺産、ポテンシャル引き出してやれよ勿体ねぇ、というお話。

2024年6月17日 (月)

BLU-SWING 「Panorama」on 24bit #ハイレゾ @BluSwing

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ハイレゾ派なのでダウンロード購入なのだが、何で発売日に書かなかったかというと、クレカの決済が15日締めなので、16日に買うと支払いが1ヶ月先延ばしに出来るからなのだよ←セコい

J-WAVEで流れてるし、メンバー個々は例えば浅田真央まおのアイスショーで演奏とか定評持ってるのでステマ仕掛けるほどでは。

以下音質という観点から幾らかかいつまんで。

1 Summertime
シンバル(ハイハット?)の「金管の響き」にハイレゾのクリアネス。ギターのピックアップも鋭くて快い。yu-riさんのヴォーカルはツイーター結んだ線より若干上に浮かんで定位。間奏の管物やピアノの響きもぴん!という感じで良き。

2 Moonlight
ふわり浮かんで広がるような音場であるがバスドラムがしっかり地を食んでいて安定感を与える。ヴォーカルには「色気」が宿り、艶っぽいグラデーションを描く。

3 Sunrise
2と曲名は対極を成しているがサテ。だんだん豊かに広がって行く音数がステキ感。その音の一つ一つ綺麗に分離され定位が確認できるかがオーディオ的なチェックポイントだろう。

4 In your eyes
しっとりしているが意外や通奏ズドーンと低く、これがあるかないかで印象が変わる。ゆっくりしているから音符一つ一つと対峙できて「クオリティ」を楽しめる。

8 Circularity
一聴して「あーこれはクリアだ」という印象。48/24というフォーマットはハイレゾ名乗っちゃいかんと思うのだが(おいおい)ここまで透明感があってスムーズならまぁ。これも低音が強いのでしっかり気配りを。

9 Gravity
シンセサイザでいろんなことをしている。応じてインパルスやディストーション(故意の)を含んでいる。それを尖って、そしてうるさくなく再生できるかが勝負。

10 Moment
一口に「ジャズ」といっても幅広いのだが、BLU-Swingは「スムース・ジャズ」という呼ばれ方を良くする。最終トラックのこれはその中でも王道に近いと言えるか。常々書いているがオーディオ最難関楽器の一つが実は「ピアノ」で、本作の特に間奏だがクリアな部類。くぐもって聞こえなければ勝利。

●まとめ
クールでスマートでスタイリッシュ。「ピアノを混濁せず、そして地に足の付いた低音が出せるか」がキーになるだろうか。この辺をスッと出せれば、クールさを白色LEDのブリリアンスで再現する。アンプリファイアの照明だけをお供に夜のひととき。

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