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2026年8月 2日 (日)

終わるなら見限るだけ

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「ウォークマン」が全機種最終入荷在庫のみになって界隈が騒いでいる。この手のキカイはウォークマン以外は半島や大陸製で、しかもネット接続機能を持つことから。

・そういう国に金を落としたくない
・セキュリティ面大丈夫?

という思いもあって「絶対、使いたくない」と思っていた。

現状、ソニーから後継機種の発表もないが、事業終了の発表もない。要するに歴代のユーザーが放ったらかしにされている状態。

ただまぁ、VAIOを放り出し、コンポーネントオーディオはポンコツで、ブルーレイはやる気無く、テレビ事業は売却。

そんなソニーにはもう何も求めていない。

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見限るのはいいのだが、この界隈は半島大陸の見てくれ優先が跋扈していて「高ければいい」というものでもない。アキュフェーズのCDプレーヤと同じような値段のキカイで同じような音がすると思うか?w

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百歩譲って「日本側の代理店がオーディオ業界で名の通っているところ」なら、全てのネットワーク機能無効にして妥協する余地はあるかも知れない。技術的にはマルチビットDACの原点に戻ったR2Rなど食指を動かされる機種は多い。良く書くが、ΔΣのサラサラ音は綺麗だが所詮平均値の虚像のせいか、地に足が着いてないというか、腰の据わった感じが希薄なのだよ。そして据え置きと可搬でアプローチが異なるのはむしろ歓迎。

1AM2買ったのいつだっけ。2022年か。没入感のある味わい深い音を聞かせるキカイになったが、まぁスマホ類似機種であるからお年頃であるとは言える。

終止符を打つなら、別に構わない。ただそれは、ソニーとの付き合いそのものの終焉でもある。

何を売るの?

2026年2月23日 (月)

サーバーよりもストリーミング?

「ハイレゾ」という奴はCD収録音楽より遥かにデータ量が大きいことから、テラバイト級のディスクドライブ、即ち「サーバ」を専用に購入し、ダウンロードした楽曲をそこに溜め込んで聞く。という方法を採る事が多い。CDの容量は公称640MBだが、ハイレゾの楽曲はモノにより1曲で1000MBとかになるためだ。この際、サーバとオーディオの間は、いったんパソコンで受けてUSBで流したり、サーバにオーディオ用USB出力があってそこから出したり、USBから更にデジタルオーディオ用の信号に変換してケーブルに流したりしている。

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こりはその「USBからデジタルオーディオ用の信号に変換」するキカイ、デジタルデジタルコンバータ、略してDDCとかいう。

このように再生方法が多種多様で「王道」がない上、家庭内ネットワークにサーバを置き、そこから楽曲をオーディオへ出力するよう指示するアプリを用意する必要があり、それもまた方法がいっぱいある。要するにオーディオ機器のみならず、その上流を「知ってて、いじれる」状態でないと再生環境が構築できないシロモノに成り果てているのだ。もちろん、「スーパーオーディオCD」なら、普通に対応プレーヤを買ってきて円盤入れて再生するだけなので、ネットの知識は必要ない。但しSACDのリリースは極端に少なくクラシックに偏っている。

だからネットできないジジイはひねくれてレコードに戻っているんじゃないかと個人的に思っているのだが、最近ちょっと状況が変わってきた。音楽ストリーミングサービス数あるが、旧オンキヨーのサービスe-onkyoを引き継いだ「Qobuz」(コバズ)が「まともな」ハイレゾストリーミングを行っているからだ。これなら少なくもパソコン、或いは対応したオーディオ機器(ネットワークトランスポート、同機能を内蔵したアンプ等)さえ家庭のネットに繋げられれば、検索して再生するだけだ。

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(ネットワークトランスポートの例:デノンDNP-2000NE。この他多数ピンキリ)

サービスにアカウントを登録するというハードルは残るが、「スマホさえ扱えるなら」この手のキカイはネットワークのケーブルを挿すか、WiFi対応ならそれもいらない。ルータ、サーバ、DLNA対応アプリ、USB-DAC、接続と設定も要らない。後はおなじみ赤白ケーブルさえ挿せばハイレゾの世界へ踏み出せる。

しかめ面してホテルカリフォルニアとマイルスデイビスばかり聞いてないでさぁ。

 

2026年2月22日 (日)

DP-570Sで五條真由美三昧 @utatane_maiko

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(公式アー写)

五條真由美。物語の扉を開き作品世界に誘う歌声。

アニメ「おジャ魔女どれみ」挿入歌でデビュー後、「夢色パティシエール」、「ジュエルペットサンシャイン」、「聖剣の刀鍛冶」等で知られるが、決定的で不動の存在にしたのは「ふたりはプリキュア」の主題歌であろう。以降、オリジナルアルバム「Iridescent + (plus)」のリリースを始め、トリビュートアルバムやクラファンの自主製作アルバム等をリリースしている。

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てなわけでプリキュア関連が多いわけだが、ここではプリキュアシリーズの主題歌以外の佳曲や、そうした他の作品からピックアップして聞きまくってみたい。なお、オーディオ視点で「音質ガチ」というコンセプト上、CDフォーマット以上の楽曲に限定し、特記以外は44/16である。この記事以外に「プリキュア三昧」もやらかしてるので参照されたい。

●好きなのに…ビミョー !!
手強いのは恋心。モノローグ調でヴォーカルに集中できる。聞き慣れた曲だがノイズが整理され仕上がったばかりのクリーニングみたいな出来映え。ハキハキした発音とそれを生かすようなちょっと中高域にリキが入ったバランス。各楽器の立ち上がりのアタック・クリック音や、トライアングル或いはウィンドチャイムだろうか。高周波音のこそばゆいまでの鮮烈さと耳元飛んでくる倍音と定位感が心地良い。こう、聞いてて身をくねくねしたくなる(55歳・男性)。

●木枯らしのDing Dong
ヴォーカルは中央やや上に定位。快活な疾走感とちょっとソフトな発音がくすぐられるような。間奏のコーラスとかエフェクト掛かっているので耳元飛んで来て包まれる。上へ下へ、右へ左へ、そして前に後ろに。くるくるころころ恋心のなんとまぁ。

●ピカピカ・ヒーリング
バックトラックはシンプルでちょっと浅い仕上がり。その代わりリリックにフォーカスして聞ける。なんだろ「あこがれの中学生のおねーさん」の日常なんだよな。そのおねえさん目線の歌声なのでよくマッチしている。「オーディオ的にぴったりはまってる悦楽」。

●シェアして!プリキュア(96/24)
「ヒーリングっど プリキュア」ボーカルアルバムに収録。継承されて行くプリキュアの世界観みたいな楽曲なので五條真由美を招聘というところか。快活にかっ飛ばす高域突き抜けた楽曲で、キラキラ高揚感が心地良い。好き♡w。ただ音像定位は少し平面的で、システムによってはごちゃっとくっついて聞こえるのではないか。埋もれずにヴォーカル抜き出して描き出すのは570S面目躍如と書けるか。

●ワケあり
オリジナルアルバム「Iridescent + (plus)」から。ライブで歌うと野太い声でC&R「ワケあり!」とやるのが楽しい。さてこのアルバム、プリキュアシリーズとバランス感や鮮度感など「延長線上」を感じる作りで、そのハキハキした発音を楽しめる。個人的には「五條真由美の歌声を気に入った女の子」に「歌手」として聞かせるに好適なのでは?と思っている。恋があって、メイクやお酒に関するフレーズが出てくるオトナの世界。

●魔法でチョイ 2(まほうでちょいちょい)
「おジャ魔女どれみ」。五條さんの原点。元気でコミカルで序破急がはっきりしている「忙しい」曲を軽々と歌いこなす。中高域に輝きを持たせたアニソンの黄金バランスと言ってよい作りで、そこにまぁ、よく嵌まること。シンセサイザ多用しているが、間奏の謎の音が耳元飛んでくるのは魔法感の演出かな。ハァ。

●JUSTICE of LIGHT
「聖剣の刀鍛冶」OP曲でそれこそ刀の切れ味を思わすカッコイイ曲。ライブで歌うと最高に盛り上がる。ギターとドラムス主体で、あまりこう、音場が立体的に広がる・出てくる感じはない。ただ、ギターリフと五條真由美の歌声が対立軸を成しており、鎬を削る刀剣のような迫力を感じられる。

●神代桜
ゲーム会社「light」15周年で製作されたアルバムで作中曲を五條真由美が歌う。本作は「神咒神威神楽」のエンディング。鼓や琴など和楽器バックは珍しいのでピックアップ。正直音質的には不足感が否めないが、何せ五條さんは曲の持つ雰囲気を広げて表現しちゃうので絢爛たる桜吹雪が目に見えるような仕上がり。

●XOXO
オリジナルミニアルバム「Be With」より。音の切れ味と沈み込んだ低音が「2020年代の録音」を教える。打ち込みなので広がりはない。その代わりヴォーカルはセンターにガッチリと(ちょっと太めだが)定位し、フレーズ単位で魂を乗せてくる魔法のような歌声を聞かせてくれる。

●Fragment
ボカロP「PolyphonicBranch」とのコラボアルバム「Dear My Place」。ディストーション成分を多く含むイントロを歪みキラー570Sはどう対峙(退治)するのか?出てきた音は低音側に集まった迫力重視・イヤホン向きで高音がもたらす定位感はかなりしんどい。ただ、そうしたズンドコ系において負けないヴォーカルは流石のひとことで、むしろヴォーカルを中心とするピラミッドバランスのf特だというならそれもありかと。

●Sing for Future(withうちやえゆか)
プリキュア「スプラッシュスター」の歌手と声優で構成するライブユニット「テウチ」(業界用語で自作・お手盛りの意)で製作した楽曲。当ブログではリファレンスにしているうちやえゆかとのユニット。音質傾向はプリキュアの延長線で、実力派ふたりが縦横無尽に歌いまくる毛穴が開くカッコイイ曲。ギター・ドラムス・キーボード。疾走するツインヴォーカルに刮目せよ。

●サカサマノソラ(withうちやえゆか)
上記と同様。楽曲はギターとドラムス、キーボード。比較的シンプルな構成。ツインヴォーカルをじっくりと楽しめる、のだが、システムによっては埋もれ気味になるかも。少し音量上げるといいのだが、その結果にはシステムの実力が問われる。うるさく聞こえないように出来たらベスト。

●wanpan(48/32)
「Be With」収録曲だが32bit録音されたバージョン。応じて階調変化は豊かで、いい意味での「ふくよかさ」を感じる。リリックの言葉ひとつひとつの発音が非常にクリアなのが五條さんの特徴だが、そこに柔らかさを与える。

■まとめ
発音が明確かつクリアなのが五條さんの特徴の一つで、それはカリカリ再生を得意とするアキュフェーズ+TADの組み合わせにはまさにベストマッチ。それは前向きで一直線な楽曲と相性良く、そのまま番組コンセプトになっているプリキュアとの親和性は宜なるかな。途中書いたが「ぷりきゅあのおねえさんのうたもっとききたい」場合、ワンランク上の世界として、音楽を、オーディオを趣味とする入り口として、五條真由美から始めるというのはアリ、というか適切。作品の世界観、歌われている主人公、何なら1フレーズ単位まで分解してその歌詞に込められた思いや、あるべきイメージなども納得できる姿で(蓋然性を持って!)再現してくれる歌手はそういない。最近ライブ行けなくて申し訳ないがそんなわけでリリースされた楽曲はトレースしているのでどうぞこれからも。

アーティスト公式
ご本人ブログ

■五條真由美で検索してたどり着いた方へ。DP-570Sとはなんじゃい
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この機械のことじゃ。これ自身についてブツクサ書いた記事はここ

2026年2月16日 (月)

クロックが外れる件

前任のCDプレーヤ、DCD-SX11で唯一買い換えるまで解決されなかったことがある。サーバからUSBで放り込むと時々クロックが外れて曲が再生されないこと。DSD←→PCM系の切り替え、PCMでも44系と48系の切り替え、192を放り込んだときに起こりやすく、曲を再スタートすれば再生は出来るのだが、発生頻度が高く地味なイライラの元になった。結局DSD系はプレイリストを別にして隔離した。

USBケーブルはここに書いたがアコリバの電源・データ線別送タイプで、音質が向上したくらいだから「クロックが外れるような」データ欠落は考えにくく、なればサーバとプレーヤのどちらかに問題が、となる。

実はサーバ、I/OのSoundgenicはこの時のデビューで、ストレージは円盤回すHDDである。お年頃だし、SX11の後釜にアキュフェーズは視野に入っていたので、価格的バランスも考慮しDELAのSSDに置き換えるつもりでポチってはいた。結果として納期競争になり、570Sの方が先に届いた。

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結論:原因はプレーヤ側

570SはUSB入力だとDSD22.5MHzまで拾う。対応クロック幅は倍であり、応じて短時間にロックし追従する能力を持っていると判断する。ここにも書いたがESSってクロック精度確保してナンボの石なのでアイソクロナス俺は知らねぇ程度屁でもねーよということだろう。

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試みにこんなプレイリスト作ってランダム再生させたが256DSDから192/24とか何のストレス、タイムラグもなく追従する。この問題は解決したと判断する。なおDELAはDELAで実戦配備に就いている。soundgenicと音質差はあるのか?わかるかなぁ~わかんねぇだろなぁ~~←待て

惜しむらくはクロック切り替えの際に機械リレーのカチンという音がすること。いやナマの音声信号扱う経路に損失要素入れたくないというの理解するよ。けどリレーって「切り替え失敗」のリスクがあるし、そもこういう重量のある製品に有寿命部品使うの余り好きじゃない。アンプのリミッタにMOS-FET使うくらいならこいつのオンオフもソリッドステートに出来ただろうにって。

なに?アキュフェーズの設計からしてオマエの方が先に死ぬって?かも知らんw

2026年2月15日 (日)

オーディオフェスタin NAGOYA 2026

←2025・2027→

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場合により東京より早くモノが聞けたり。メリットは空いていること……なんだが、去年今年は会場変わって20人くらいでいっぱいというところ。

●ステラ/ゼファン

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毎年「まずアキュフェーズ」のパターンが多く、そうなると後から聞いたメーカの評価が辛辣になったりするので今年は後に回す。ったってねぇ、ハイエンドを扱うメーカだからそれなりだわ。
スピーカは米国ウィルソンオーディオの「サブリナV」。キャビネットを鳴かせず美しく響かせることを主眼に設計。デンキはCHプレシジョン。CDはセパレートでトランスポートは質量37キロ。DACは昔懐かしPCM1704(バーブラウン→テキサスインスツル)だが、時間軸特性が最も良いから。まぁΔΣは時間軸にデータ並べるのに対しマルチビットだからねぇ。
アナログはステラ自社製「Air Force III Premium」こいつ圧縮空気送ってプラッタ(ターンテーブル)を浮かした上でレコード板はプラッタに吸い付けるんだと。なおプラッタは砲金製で質量は30kg以上。値段はいずれもべらぼうである。ただ輸入機には海外のトレンドが載るので。
・谷村新司「昴」(アナログ)
ピアノライブ。とりあえずパチパチノイズがきつくSNガ~とかチェックできない。ボーカルは奥手に大きめ。部屋の特性(かなりライブ)もあり膨らみ気味。チンペイの声はスッキリ感はあるが周波数上の方は丸く聞こえる。
・マイケル=ジャクソン「Come Together」(CD)
ビートルズのカバー曲。定位はスピーカ位置より奥目に小さく。ステージが遠いが現れるパースペクティブは立方体を描き面白い。ただ、スピーカーが正弦波をなぞっているかと言うと、ちょっとクリッピングの作動を感じるプチピチ感がある。音源80年代だからだろうか
・アンネ=ゾフィ=ムター「カルメン」(アナログ)
セパレーションの関係かちょっとダマになって聞こえ、トランジェントが甘い。ストラディバリウスはハイレゾで再生すると音がすっ飛んでくるのだが、高域が丸いので違和感が拭えない。チンペイの円盤にも通じるが音溝が擦れてるの聞いててしんどい。
・バルバラ「ボビノ座リサイタル」(SACD)
当時モノ。録音は1967年。比較的デッドな空間か短時間のリバーブを含む。音自体はクリア。コントラバスのブルブルが心地よい。アナログジャズ鉄琴からベース。トランジェントが甘い。膨らむし上も伸びないねぇ。ブルブルと沈み込みが心地よい人には堪らんだろうとは思う。が、音源古くて何とも……

●TAD
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共用ブースなのでフェーズメーションのごついアナログが積み上がってますがTADです。キカイはウチにいるME-1と同一コンセプトのフロア型で最新のE-1AX。アンプも25年モデルで「初の」インテグレーテッド(プリメイン)アンプA1000。一つの筐体で全部済むのがメリットなので、最短結線ノイズレスを目指して何の機能もない。音源はUSB入力付きの円盤D1000。値段はいずれもべらぼうである。
・LAフィルハーモニック「オリンピックファンファーレ」(SACD)
飛んでくる管管管。音場はスピーカーの前と後ろに。ダイポールアンテナの特性図を思い出す。ちょっとだけザラザラしてる感。こういう金属キャンキャン系がうるさくなく、スピーカーが存在感なくすのはさすがTAD。
・uru「心得」(48/24)
定位はちょっと大きいが邦楽なら標準。ちょっとベールが掛かってる感。48/24か。なるほど。
・ホセ=ジェイムズ。曲名失念(CD)
ジャズボーカル。このカリカリ感よ。fs44だし周波数上の方かっ飛んで無いけど「持ってるデータは全部書き出されてる」ので聞いてて制限感が無く心地よい。低域はスピーディーだが、「ウーハー2発で容積もある分、緩くならないように設計は工夫した」。
・ベニー=アンダーソン「Thank You for the Music」(CD)
ABBAの元メンバーがピアノでセルフカバー。整った鳴り方。音の輪郭にちょっとまとわり付く感が「生音をPCMでダイレクト変換しました」みたいな。ノイズフロア低く、変な色づけ、味付けがなく良き。
・マイケル=ジャクソン「スリラー」(SACD)
こいつは2014年にウオークマンZX1発売に合わせてハイレゾが出ている、比して僅かにクリップして聞こえる。とにかく音源のアナログを全部吸い出すことに注力しました感。結果ハイレゾ版より音数は多いかも。切れ味はTADそのものでカリカリのカチカチ。なおヴォーカル音像は大きい。
・トニー=ベネットとダイアナ=クラール「So Wonderful」(CD)
雰囲気あるジャズ。適度にスモーキーであまりこうハイファイ感はない。低域にタメがあり大人の雰囲気。なおTADあまりこう特筆して傾向書いてないが(普段聞いてるのもTADだし)逆に気になるところがないということ。まーべらすだわ。

●アキュフェーズ
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ブースはTAOCとコラボ。ソースは先に我が家に来たDP-570S。これをE800Sにぶっ込んでJBLの山シリーズ「Makalu」を銜えさせる。お値段570Sだけ2桁まんえん、後はいずれもべらぼうである。アキュフェーズの設計は性能出してから3人か4人でリーダ決めてチューニング。570Sの場合、無印の素性の良さに低域の力強さとDレンジの広さを目指した。ケミコンはニチケミ製15000uF
・ジョン=ウィリアムス+ベルリンフィル「オリンピックファンファーレ」(SACD)
金管金管キンコンカン。小音でもザラザラにならずトゥッティで鼻詰まりが透けるように吹き上がる。アキュフェーズがジムラン殴りつけるようにして鳴らしている。終曲の残響がいいよね。
・ジェニファー=ウォーンズ「ハンター」(SACD)
若い頃の作品。健康的な歌声が緻密に記録され解像。ヴォーカルはドラムと重なるのだが書き分けてよこす。「SoSad」とか持ってるが、おばぁちゃんになって、新たな側面魅力的な境地を見いだした感。パーカッションのアタック時の過渡特性は「570S」だわ。我が子が頑張ってるみたいw
・曲名失念(アキュフェーズデモ用SACD)
ピアノとヴィオラ、なんだが、元はアナログなんじゃないのか。演者の息遣いまで録れている。
・ジャズサバス曲名失念(SACD) 
ピアノとドラムとコントラバスのジャズ。キックベースの鳴り方が「これぞジムラン」。肋骨が共鳴するブルブルいいねえ。
・ビッグバンド(詳細失念)
ベースからミュートトランペットまで全ての音が濁らず解像される。ジムランを手綱で言うこと聞かせて優等生にしてしまう。
・カーペンターズ「yesterday once more」(SACD)
同一音源と見られるハイレゾ版持っているが、比してハイ上がりで歪みっぽく聞こえる。ただ、うるさくないギリギリで寄越すのがアキュフェーズというか、この子570Sの特徴がでているかと。

●ラックスマン
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創業100年でパワーみなぎる。今年はセット提案をコンセプトにしていて、聞いた回ではアンプ570Zを中心にデンキは07、アナログPD151MKⅡ。スピーカは代理店でもあるフォーカルのソプラNo2。デンキはお値段2桁まんえんだがスピーカは比してべらぼうである。
・ギャビ=アルトマン「リトルソング」(アナログ)
ギターとボーカル。音は中央に寄りがち。……う~ん。音質という以前に雑音とセパレーションの悪さが気になって書くのに困る。
・アート=ペッパー「Art Pepper meets The Rhythm Section」(Qobuz・192/24)
1957年。にしては整った鳴り方でいわゆるラックス感は皆無。アキュフェーズとジムラン聞いてて耳のエッジが立ったかしら?TADより少し柔らかいかな。でもその程度で蝋梅的な滑らかさはない。ベースがしっかり地に着いていて、高域も充分な鳴り方。ソプラには似合った音では?という印象
・猪井亜美「紅」(CD)
XJapanのアレをギターカバー。ちょっとだけ、ちょっとだけ金属的な響きあり(弦自体は金属だからありのままといえばそうだが)。ギターの技巧に耳を奪われがちなになるが、音像はちょっと大きいかな。ただそれより朗々としており聞いてて心地よい。
・デトロイト交響楽団ベルリオーズ「幻想交響曲」(ステレオサウンド社のSACD)
「断頭台への行進」冒頭部分。テープおこしなのでヒスノイズが凄い。怒った猫か。それもあって狭くて痩せた音というのが率直な印象。埋もれてない音は全部拾い上げてる感。ティンパニガンガンのスケールは大きめスピーカーならでは。

●ヤマハ
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3wayトールボーイの2000をQobuzに繋いだネットワークプリメイン2000で鳴らす。スピーカは振動板素材統一をコンセプト。一体感が大きい。素材はハーモニアスダイアフラムと名付けた混合素材。プレスで形状自由。ミドレンジはピアノ右手音域をまるっとカバーしている。アンプはアナログ設計を行った後同軸でデジタル放り込んで確認、という手順。ルームイコライザー(YPAO)あり。お値段はまぁ一度に買うと家族会議ということで。
・クリスチャン=マクブライド「All Through The Night」
女性ボーカルのビッグバンド。音像大きめ。楽器の数に負けないように、という意図か?周波数上の方頭打ち感あり。BPM早いが過渡特性十分。
・ローラン=クーロンドル、アーノウ=ドルメン、グレゴリー=プリヴァのトリオによるアルバム「The Getdown」曲名失念
ハモンドオルガン、ドラム、ピアノという構成。バックグラウンドがノイズフロア低く明瞭。ドラムススティック跳ねる音に過渡特性の良さを聞く。ピアノが甘いのでオーディオなんだなとバレちゃう、みたいな。オルガンが引き摺り回されてるように鳴る。
・サブリナ=カーペンター「Nobody's Son」
位相差でぐるぐる回る。応じてエフェクターバリバリに使っているが音が手前まで飛んでくる。ちょっといじり過ぎで歪感あり。
・プリンス「Raspberry Beret」
リミックス。44/16。色んな音。前奏が長ぇ。歌えよwボーカルは音量として小さいので解像度の低いシステムだと埋もれる。前、奥から頭の上を超えて背後まで音が広がり包まれる
・ラベル「道化師の朝」チョ・ソンジン
ピアノは柔らかい。右手エリアのスッキリ感はある方。残響が良い感じを示す。弦を叩くコツコツした音聞こえるわ。
・狭間美帆+デンマーク・ジャズ・ビッグバンド「My Centennial」
流れるような音使い。通奏にホーンが潤沢に乗っている。ふくよかで整った音になっていて、ヤマハビューティとも5000みたいなゴリ押しとも違う出来栄え。

●まとめ
・こういうイベント行って家に帰って自分の聞くと「こんな雑だったっけ」になることが多かったのだが、今年は流石に感じなかった。「そこそこ」になったということだろう。まぁアキュフェーズでTAD噛みついてりゃ少なくも「解像度」は一定の水準にはなるわ。570Sはとにかくスッキリと落ち着いた音を出します。しかしアキュのデモの構成よ。よく「御す」わ。
・どことは書かないが「アナログやってて当然」みたいなプレゼンあって首を傾げた。いやCD規格44/16はガサツかも知らんがセパレーションが甘くてぼやけた音聞きたい?「レコードは音がすり減ると言われますがそんなことはありません」減ってザーザー言ってるがな。プラの溝をサファイヤやダイヤモンドでゴシゴシ削ってすり減らないわけねーだろ。「板の反りを矯正し巨大な慣性モーメントで回転ムラを抑制します」上記ステラの空気圧浮上プレーヤとアキュフェーズのセパレートCD、1000がほぼ同じ値段。ほう、結局突き詰めるには同じくらいの値段が掛かることの証左と。まぁそういうことでしたら別に。

2026年2月 5日 (木)

馬の骨

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MSNポータル。

会社パソが様々な制約でブラウザがエッチエッジでスタートページこれという方は結構あるだろう。自分の場合もそうなのだが。

所々広告がある「CDプレーヤー売り上げランキング」おや?

マニアック通り越してキチゲなキカイばかり見ているので、普通に量販店で売っているキカイのランキングをふと知りたくなった。

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ケンウッド……ほう。2位はなんじゃ?3位にバッファローの楽レコ(CDリッピング装置)。ところが。

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なんだオマエラ。

ちなみにこれちょっと時間を置いて再度アクセスすると内容が変わっている。デノン……マランツ……ガチなオーディオメーカー……に混ざってドコのナニ者じゃおめぇ。

要するにランキングを装った広告であろう。有名メーカーに混ぜて類似の売り上げがあるように見せかける。ガチな奴らは当然高い。比してどこぞの馬の骨は異様に安い。その値段で互してランキングに入る→いい音に違いない……で、購買意欲をくすぐる。そんな感じか。

異様に安価なのは音質がクソなのは疑う余地もなく、耐久性、アフターサービス……考えるまでも無い(そういうコストが含まれていると思わない)。もっと言うと「急に大音量になる」「雑音が入る」「ディスクが中で傷つく」「ディスクが取り出せなくなる」……等々、悪いことは幾らでも思い浮かぶ。

イヤホンオーディオの懸念点は「不良モードとして耳を聾する大音響・雑音の発生」がありうることだ。「音質なんかどうでもいいから安くてもいい」で済まされない。

せめてお店に置いてあるモノを出来ればいじって納得して買ってほしい。

2026年2月 1日 (日)

DP-570Sでプリキュア三昧 @precure_marv

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プリキュア。2004年2月1日にスタートした「女児向け」アニメである。2002年に生まれた娘に見せるのに好適とシリーズ追いかけている。が、音キチ父ちゃんとして高く評価しているのが楽曲である。いわゆる子供だましではなくちゃんと作中キャラクタである思春期の女の子達への応援歌になっている。五條真由美・うちやゆか、など起用した歌手の声質も良くハマリ、録音もクリアだ。結果としてハイレゾがあるものはハイレゾを購入してサーバに入れて普通に聞いている。

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今般25年度作品である「キミとアイドルプリキュア♪」がそのタイトル通りアイドル歌唱にフィーチャーし、楽曲アルバムが出揃ったので、26年度作品である「名探偵プリキュア!」の放送開始日にして、「プリキュアの日」でもある2月1日にDP-570Sで聞きまくった結果を投稿してみる次第。なお570Sそのものについてブツクサ書いた結果はこっち

1.DANZEN! ふたりはプリキュア (ver. Max Heart)(CD)
キリキリハキハキという印象があった楽曲だが少し柔らかく、優しく再生。メリハリのあるラックスマンというか(伝わるのかその表現)。ブラスやハンドベル(学校のチャイムのイメージ?)など定位感高く耳元飛んでくる。こういうふんだんに楽器使った音数の多い楽曲ってアキュフェーズの好物と違うか。

2.情熱! ∞(CD)
ド派手でパワフル超高速でかっ飛ばして行く佳曲。ギターとドラムのベースラインが心臓の脈動のような、直線線路を疾走する特急電車のような。プリキュアシリーズが他の邦楽と違うのはヴォーカル定位が小さめで明確なことで、これだけで「手を抜いてないな」と判る。高周波が多く音に包まれる。

3.エガオノチカラ(CD)
ハッ!ギターとドラムでわりとシンプルなバックトラック。割とロックなのだが低ひずみでお上品な仕上がりはアキュの仕業か(キュアをアキュで聞いてる)。「叩く」系の楽器が多いのでその歯切れ感、トランジェントの高さを楽しめる。

4.プリキュアfly(CD)
ギターベースのバックトラックの快速感。しかしホント「歪みの少なさ」が特筆できるキカイだねぇ。ちょっとだけ高域に張りを持たせた誇張感はあるんだけどさ、それがイヤミに聞こえてこない。

5.My dear friend(CD)
いや控えめ歌唱のうちやえさん再生するの難しいのよ。トーンが高いから僅かな歪みでもうるささが出ちゃう。対してひたすら柔らかく繊細で丁寧に描かれる。M系の発音で上下の唇が離れる瞬間の音が聞こえるの凄いわ。

6.プリキュアモードにSWITCH ON!(CD)
弦・管・打ち物そろってヴォーカル4人。にしてはスッキリとした仕上がりに聞こえる。なんつーか優等生だわ。いかにも「アキュフェーズとTADの音」とでも言うか。ただ生演奏ならでは定位感・包囲感は低ノイズ・高速応答・ピンポイント定位の合わせ技。手を伸ばせば声が掴めるよう。

7.ミライノキミヘ(CD)
アニメの楽曲というと「声優がキャラソンを歌う」のが令和の今こそ当然だが、プリキュアは「歌のお姉さん」から「CV当人の歌唱」へ移行する端境期。これキュアパッション役小松由佳さんの歌唱だが「普通に」聞ける。打ち込みだが音に広がりが付加され意外にて前に出てくる。

8.MOON ~月光~ ATTACK(CD)
ヴォーカル定位は大きめ。ただし楽曲自体はフルテンションで引っ張ってくれるのであまり気にならない。かき鳴らすギター・リフとシンセサイザのミニマル反復がとにかくかっちょええ。没入感はピカイチ。

9.スマイルエール(CD)
ツインヴォーカル。音は打ち込み。平板な印象あったが意外に前に出てくる。コーラスで付加されている「ファイト・オー!」とか後ろから聞こえてくる。

10.ララルー ♪OYFUL(CD)
♪は「J」と読む。くどまゆヴォーカルの面目躍如と言ったところで、バックトラックは比してシンプル。だからこそSN感とか効いてくるのだが音と音の間にちゃんと静寂がある。ああくどまゆに包まれながら昇天する。。。

11.100%ヒーロー(CD)
打ち込みなのでバックトラックはほぼスピーカを結ぶ線に貼り付き、ヴォーカル音像も大きい。正直かなりハイ上がりに聞こえ、まぁ金元さん可愛い声してるからあまりそれがデメリットに作用することはないんだけどさ。

12.5minutes(CD)
いやこの曲以上に魅力的に聞こえる釘宮曲をわしゃ聞いたことがない。中身小学生(ぽんこつ)なのに変身すると大人という。打ち込みで貼り付くがコーラス隊がそれを救ってくれる。

13.勇気が生まれる場所(CD)
映画の挿入歌なのでバックトラックの作り方は元に戻っている。この戸松さん辺りからは「声優=歌えて当然」みたいな世代なので仕上がりはそれなり。ただサラ・ブライトマンとかジェニファー・ウォーンズとか聞いてるとさぁ、もっと、こう、来いやという。fレンジもDレンジもまだ余ってますぜ。重心が低く、応じて高域成分控えめなので、あまりこう倍音が定位がという曲ではない。ただかっこいい。

14.ドリーミング☆プリンセスプリキュア(48/24)
令和の現在「プリキュアの歌のお姉さん」である北川理恵の初期曲になる。ここからハイレゾになるが48/24ではあまりメリットなし。乾いてるし狭い(ひでぇ物言い)。ヴォーカル音像は大きく定まってないように聞こえる。この辺から「番組の派生コンテンツ」感が強くなる。

15.CURE UP↑RA♡PA☆PA!~ほほえみになる魔法~(88/24)
一転ハイ上がり。聞き手とシステムによっては耳障りに感じるのでは。音像は真ん中にガシャッと集まっていて広がり感はあまりない。いやOP/EDは番組の顔なんだからちゃんと作ってという。

↑この辺り読んでるとバレバレだが出来映えに結構幻滅してるのよ。ヴォーカル曲は「耳で受け取るもう一つの番組」じゃなかったの?という。
↓なので23年の「ひろがるスカイ」まで飛ぶ

16.全力ヒーローガール!(96/24)
ディストーションの効いたギターリフでスタート。ヴォーカルはちょっと曇って聞こえるかな。真っ直ぐ感は出ている。ギター・ドラム・ヴォーカルと中央に集まって前後に重なっているのでシステムの解像力が問われる。

17.シェアして!プリキュア Ami Ishii Ver.(96/24)
この曲は「HUGっと」で五條真由美が歌っているのだが、令和のプリキュア歌のお姉さん石井あみが挑戦したのがこれ。若干スモーキーだがドライアイスの炊かれたステージで歌っているようでそれはそれで良い。この辺から「ハイレゾの聞かせ方」がだんだん板に付いてくる。ただ、フォーマット目一杯使っているかというとこぢんまりにとどまる。

18.エブリデイ♪UTA-OH!!(96/24)
「キミとアイドルプリキュア♪」というからには歌にリキ入ってるんだよな?ということで久々フル購入である。声はクリアなことは確か。でももうすこし定位ピンポイントでもいいのよ。バックトラックは久々に弦楽が備わり音が前へぴゅんぴゅん飛んでくる作り。きゅあぴゅんぴゅん←違う

19.Wink!Link!(96/24)
BPM高いのでバックの演奏は大変そうだ。音作りは安心できる物でハイレゾならではのスカッと感、繊細な階調感も得られる。ヴォーカルの声域がなぁ。いや「アイドル」だからその範囲なんだろうけど。

20.GR∞VE L∞P(96/24)
ハイ寄りで音量は高めの一本調子。まかり間違うとのりぺったんになるギリギリ。シンセサイザで音楽作るの楽しいね。

21.Awakening Harmony(96/24)
ズキューン&キッス。通奏低音があるのでちょっとホッとする。山口百恵や中森明菜のアルバムに1曲2曲入っていた哀愁系というか。雨降りの似合うしっとりした楽曲って「大人の女」じゃないとしっくりこないんだよ。頑張りました。ただこうなんだろ、キミプリの楽曲はヴォーカルが演奏に埋もれがちに感じる。

22.Trio Dreams ReMix for PRECURE SINGERS(96/24)
令和のお姉さん3人で歌唱。正直線が細いのだが柳腰的なしなやかさがあるのでそれはそれで持ち味。ほう?ユーロビートもWelcomeだと?是非avexとコラボしてイタリア産のガチ本物を歌ってみたまえ。

23.決めたよHand in Hand(44/16)
アイドルをテーマにしたアニメ「ラブライブ!」と「アイドルプリキュア」のコラボ曲。重心が高く高速で転がって行く。キラキラシャララなバックトラックに乗っかってかなりハイトーンを要求される。けっこう歌っていてしんどかったのでは?

●まとめ
最近の作品よりも、初期の楽曲聞いて「あーこんな綺麗だったんだ」という感銘を受けた印象の方が強い。良くオーディオの評論で「作り手の思いまで伝わってくる」という表現を目にするがまさにそれ。こう「番組を通じて、水準の高い音楽を聴いてもらいたい」という意図を感じる。比して最近のは手慣れた感はあるが、フルテンション感はあまりない。fレンジもDレンジも小さくまとまってるし打ち込み主体でヴォーカル音像も大きい。通奏低音ってスマホで聞いてると有っても無くても一緒なのかもしれんが、音楽の祖である「身体が刻むリズム」の残照なんだよ。
石井あみさん始め令和お姉さん達の歌唱は安定してきた。ただ余裕があってメリハリがあるかというと96kHz24bitはまだまだかなり余裕がございますわよという。「商品」から「芸術」へ昇華していただきたい。評価が辛い?「ユーロビート」「サラ・ブライトマン」「ノラ・ジョーンズ」なんかと互して「プリキュア」ってフォルダとプレイリストこさえて忖度無しお世辞抜きで聞いて書いたつもり。とはいえ邦楽の多くが48/24という最低フォーマットをハイレゾとしてぼったくる中で96/24にしているのは手放しで褒めておくわ。

今後も頑張って。

女の子が初めて聞く本格的な音楽

になってる可能性が高いんだから。

2026年1月25日 (日)

DP-750Sでサラ・オレイン三昧

サラ・オレインさん

Main2022new1

😍

おい。

SARAH ÀLAINN 。オーストラリア出身。ヴォーカリスト、ヴァイオリニスト、マルチプレイヤー、作詞作曲家、コピーライター、翻訳家、テレビ・ラジオパーソナリティー。マルチリンガル。音が色で見える共感覚者。ジャンルを問わず、幅広く活動する表現者。 ……以上公式より。

SARAHはヘブライ語で姫。ÀLAINNはゲール語で美しい。音を感じると色覚も同時に反応する共感覚の持ち主。音域は3オクターブを越える天性の歌姫。日英仏伊ラテン語OK。お母様が日本人。FM東京で土曜の朝にレギュラー番組持っているほか、三和シヤッター工業や森精機(DMG MORI)のCMが世間一般との接点か。楽曲はオリジナルから古今のカヴァーまで何でもこなす。デビューのきっかけはWii用ゲーム「ゼノブレイド」のエンディングテーマ「Beyond the Sky」 。スケート好きには定期イベント「Fantasy On Ice」のテーマ曲の姫君と言えばイッパツだろうか。

透明感のある女性ヴォーカル大好きハイレゾ野郎が知ってしまったらイッパツKOである。能書きはこの辺にして希代の歌声を世紀の再生機で聞いてみよう(再生機の音質の話はこっち)。音源フォーマットは当然全部ハイレゾである(96/24)。

●結果

Flags of Brave - Sarah Àlainn Version
ヴォーカル音像は少し大きいがクリアなのはクリア。高低硬軟自在の声がとにかく心地良い。1/f揺らぎ成分豊富な声と分析されているが(ファンクラブ名称はそこから)、倍音とその「耳元飛んでくる感」はまるでストラディバリウスのよう。

The Final Time Traveler (「タイムトラベラーズ」エンディング・テーマ)
リバーブが豊富に付加されたヴォーカルに包まれてヘブン状態である。EKSマスターズオーケストラを「従えて」楽曲をドライブする。美味しいものゆっくり味わいながら食べてるのと同じような満足感を享受出来る。

Beyond the Sky
そのきっかけの曲。自ら売り込んでその地位をゲットした。バックトラックのピアノ・弦楽と非常に良くなじんでおり、非常によく伸びる声質であることを再認識させる。ただヴォーカルの音像は少し大きくしすぎで、もう少し控えても良かったのかなと。なに、「ことば」のひとつひとつの発音が克明だから埋もれたりしないよ。

Venetian Glass
自作オリジナル曲。リリックは情感と切なさとどこかしらナイフエッジのような鋭さを持っていてすげぇ。これ聞いてるとサラの歌声は弦の仲間だよねと言いたくなる。透明感、繊細な震え、高低飛び回る音域、伴う定位感の変化。しっかりと捉えられ、鼓膜と身体と頭蓋骨で振動を受信して聞くと多幸感に包まれる(これが基本だと思うので上記Flags~の録音は残念なのである)。スピーカを内に向けてぶつけるように聞くといいかも知れない。

Fantasy On Ice
現下、当システムのリファレンスサウンド。同名アイスショーの公式テーマでまぁ、フィギュアスケートのフリー滑走でもイメージ頂ければ。オーケストラバックの壮大な楽曲で強さと大きさ、高域方向への遙かな伸びが無いと再生できない。ブラスがカッ飛んで行ってオクターブの空を舞い踊る歌声を浴びる楽曲。オーディオを趣味として良かったなと納得させてくれる逸品。無に帰すエンディングにシステムノイズの実力を問われる。

レット・イット・ゴー[映画『アナと雪の女王』より]
ご存じれりご~のカヴァー。弦が切なくクリアで決意を秘めたサラのヴォーカルと対極軸を成す。伸びやかに攻めて来るその声を破綻無く受け止められるか。ここまで録れて欲しいよねと思うそこまで目一杯入っているので聞いててシステムも耳も満たされる。

ディーヴァ・ダンス[映画 『フィフス・エレメント』より]
音域が飛び回るのでニンゲンには無理と言われた曲をサラが見事に仕留めた楽曲。低音豊富で対立軸をなす。驚いている間に曲が終わってしまう。

●まとめ
ヴォーカル音像自体は少し大きいのよ。日本で製作販売される楽曲共通の特徴として。ただ、それがグッと前に出てきて浮かび上がる。バーチャルに召喚した歌姫の降臨そのもの。録音自体はクリアで突き抜け感があるので、ドーンと音量上げてもひたすら心地いいだけで至福をスポイルするような嫌な歪みや制限感はない。それは定位を追求するME1というスピーカシステムと精密な復調とノイズ低減にこれ努めた570Sというキカイの秀逸なタッグなのだろう。ともあれオーケストラ従えて潰されずどころかくぐり抜けて伸びて行く歌声は傑出の存在だ。聞いてて気持ちよい声の応用としてASMRというジャンルがあるが、比してサラのは芸術そのもの(高尚かどうかじゃなくて鑑賞法の違い)。上高地のように、阿蘇の草千里のように、ドラクロワの女神のように、対峙して身を置くものだわ。「ハイレゾってよく判らないけどどれがいいの?」と思ったら筆頭に推したい。

2026年1月18日 (日)

DP-570Sでユーミン三昧

●冒頭の能書き

20260117-170925

ユーミン。荒井由実→松任谷由実。音楽を聴くことを趣味とするようになって最初に夢中になったアーティストである。八王子生まれ。誕生日は1月19日。あらわたくしってばタイミング良くこの記事出してよw
自分実家八王子だが、彼女が「荒井呉服店」のお嬢さんと知ったのは随分経ってから。見知るキッカケになったのは小松左京「さよならジュピター」の映画化に際し音楽面でユーミンとタイアップしたこと。「若い娘が主役のラブソング」であって、男子中学生がハマった理由がよくワカランのだが、単純にはリリックの世界にスッと入って行けた、になろうか。以降「Delight Slight Light KISS」までは全てのアルバムを買い漁り、そこでユーミンにはごめんなのだがスッと興味を失う。1988年であるから、レベッカ、TM、渡辺美里……当時高校生なりにその辺に「推し」が移ったのであろう。その後ディスコサウンド、ユーロビート(ハイエナジー)やジュリアナテクノに向かい、戻って来たときには「妻と一緒に口ずさむ懐かしい歌たち」である。今回はそうして集めた楽曲たちと、特にお気に入りの楽曲はハイレゾリミックス版を買ったのでその辺をアキュフェーズで埋没してみる次第。なおユーミンの楽曲はフォークソングブームと出自・軌を一にしており、リリックが強く、音質というより歌詞を聴く音楽。なのであるが、応じて一流のミュージシャンが参加しており(細野晴臣、山下達郎、斎藤ノブ、大貫妙子、尾崎亜美、来生たかお……)、音質をメインに語る意義は低くはないと考える。なお、本機の音質の話はこっち
以下、選曲は全くの自分勝手、数が多いので全部のアルバムから抽出したわけではない。リスト中、CDとあるものは全てリッピングしている。このうち、荒井由実時代の作品と、「水の中のASIAへ」以前は後年まとまって再発されたもの。「NO SIDE」以降は「発売日即買い」したもの。

●埋没結果

1.ひこうき雲(ひこうき雲/CD)
最初のアルバム、およびデビュー後2枚目シングル。すなわち極めて初期の楽曲だが、2010年代になってアニメ映画で使われて再脚光。
ピアノが前に出てきてヴォーカル自体はちょっと埋もれ気味。ナロウで柔らかい70年代レコードの音楽そのもの。若干クリップも感じられて、音質、という点では正直イマイチ。ただ、過渡特性の緩さから来る「ぬくもり」はバキバキギャンギャンの21世紀打ち込み音楽にはないもので、むしろ新鮮に感じる人もいるのでは。「ひこうきぐも」という歌詞は出てくる度にイントネーションの置き方が違う。

2.ルージュの伝言(COBALT HOUR/CD)
夫婦、あるいは恋人同士のイザコザを歌ったコミカルなポップ。ユーミン初期の著名曲だが、これもジブリアニメに使われて再脚光。これはほぼ全編にわたって「通奏」状態のコーラスが特徴。音場自体は平坦だがコーラスが包み込んでくるような(それはリスナー、および、主題の「怒っている彼女」を)効果を持ち、「音質は気にならない」に至る。だんどぅびわな。

3.中央フリーウェイ(14番目の月/CD)
当時中央高速を調布から「山に向かって」八王子インターへ走る風景がモチーフ。ハイ・ファイ・セットを始め、数多くのアーティストにカバーされている。歯切れの良いパーカッションと途切れないようなギターが良い対立軸。ヴォーカルにはリバーブが掛かっており、浮遊感を与える。「音のいいカセット」を思い起こさせる。

4.埠頭を渡る風(流線型'80/CD)
ここから「松任谷由実」となる。「14番目~」で一度は歌手としての引退を考えていたそう。ホーンセクションがいい味出してる疾走感のある楽曲。ヴォーカルは前に出てきて、荒井時代より立体的になる。レコード全盛時代の音作りと言えるか。こう、ユーミンの音楽って「見える」「聞こえる」「匂いすら感じる」……聞いてるだけなのに五感を直接ヒットするのよ。

5.’78(悲しいほどお天気/CD)
「78」はタロットカードフルセットの枚数。神秘的な雰囲気を纏わせる事に成功している。いろんな音が泡だって消えて行くような、その一つ一つをブリリアントに再生できるか。上田正樹(だと思う)のセブンティーエイッ!がいいよね。

6.星空の誘惑(REINCARNATION/CD)
アルバムタイトル「REINCARNATION」は「輪廻転生」のこと。英語圏では死んだら神に召されて終わるので、こういう理屈っぽい単語になる。今聞くとびっくりするほど音が良い。スッキリしておりノイズフロアが低く一つ一つの粒立ちが良い。マスターはPCMかもね。シンセサイザとしてシンクラヴィアが参加。まぁ、シンセサイザは「どこにもない音」作るキカイだ。このアルバムには向いてるんじゃない?

7.シンデレラ・エクスプレス(DA・DI・DA/CD)
「日曜日の恋人達」を大阪・日常へと返して行く最終新幹線のこと。新幹線は「絶対に夜12時までに最終列車が運転を終わる」ので、まぁ、これ以上のネーミングはあるまい。JR東海とのタイアップ。音は左右に広げたり前後(手前)に広げたり。ヴォーカルがちょっと遠目の小さめに定位しているのが特徴。これも音質的にはデジタル処理の感触が強い。

8.帰愁(OLIVE/CD+ハイレゾリミックス・96/24)
さてここからは令和になって一気に発売されたハイレゾ版を追加で買っているので比較しながら。これご本人「売れると思ったのに売れなかった。大嫌い」なのだそうだが2度も買った奴がここにいるぞ。研ナオコがカヴァーしている。哀愁感タップリで、個人的には雪も間近い安曇野の空が思い出される。基本的にギターとドラムスだけのシンプルな曲想もこの辺を後押しするか。ハイレゾ版は音像がシャキッとして瑞々しく、ヴォーカルの透明度も高くなる。ただ、これ重要なのだが、「ハイレゾリミックス」と称する楽曲に多い「高音をシャリ付かせただけの見かけ上の高域感」は皆無。ストレートにスッと伸びてる印象。深みを増したレコードというか。

9.コンパートメント(時のないホテル/CD+ハイレゾ96/24)
「時のないホテル」に収録された7分の長大曲。長距離夜行列車がモチーフだからいいのか。途中F5で歌う(1オクターブ上のファ。ファルセット使ってないんだよしんどかったろうに)。ピアノで始まり、ドラムセットが加わり、と、列車の動きを思い起こさせる。シンプルなのであまり「埋もれやすい音」はないので、「音質」を重箱の隅をつつくように聞くところはないのだが、ピアノの音は素直なアナログを21世紀デジタル化の結果かハイレゾ版は「よい感じ」だ。特に消え際の1bitも取りこぼさない感は本機の面目躍如というところで、楽曲に込められた切ない思いを余さず出してくれる。

10.守ってあげたい(昨晩お会いしましょう/CD+ハイレゾ96/24)
最も著名な一曲。「ねらわれた学園」の主題歌。ギターとシンセとコーラスと。CD版はレコードの音作りでヴォーカルは大きく、バックトラックはふわふわ漂うように。ハイレゾ版はクリアでヌケが良くなる。情報量・ディテールが数倍増しになり、ヴォーカル(主人公の女の子)が、いろんな音に守られているように聞こえる。

11.カンナ8号線(昨晩お会いしましょう/CD+ハイレゾ96/24)
道・風・壊れそうな恋……ユーミンの黄金セットを「環状8号線」(環8)に乗せている。ギターと絃楽で流したりピチカートを多用したり。CD版だとすこし埃っぽい感じ(幹線道路際なのでそれはそれで良いが)に聞こえるが、ハイレゾでは弦の重心が下がって重厚な出で立ちとなる。ハイレゾ版はここまで聞いた感じ全体的にバックトラックの情報量が上がるので、細やかさと緻密さが増す。何だろうこの「ずっと後ろ姿で風に吹かれている」感。

12.不思議な体験(VOYAGER/CD+ハイレゾ96/24)
最初にこれ聞いてユーミンにマったわけだが「ユーミンの定番構成」からは最も離れてんのな。シンセサイザにモノを言わせて不思議空間を醸成し、浮遊感を与える。ハイレゾにすると位相差情報が豊富で前に出てきて包まれる。エンディングに向かってその音数は増え、昇天感がある。←死んでしまえ

13.SHANGRILAをめざせ(NO SIDE+ハイレゾ96/24)
最初に買ったCDがこれ。「音質」に男子高校生が目覚めた瞬間。SHANGRILAは「失われた地平線」に出てくる理想郷。だから「さぁLostHorizon」って始まるのだよ。音数多く、疾走感高く、理想へ向かって突っ走って行く。まぁ男の子のテイストに合う罠。ハイレゾにすると折々に打ち込まれるシンバルや昇り詰めて行く弦楽のゆんゆんと伸びて行く様が心地良い。

14.青春のリグレット(DA・DI・DA/CD+ハイレゾ96/24)
好きだったなぁ。ピアノとギターで走りながら語って行く。ハイレゾ版だと重心がドーンと下げられ説得力が高くなる。てか、わし、この曲で男女逆の立場やったねん。悪いことしたと暫く後悔したが、まぁ我慢して続けるもんでもなかったしな。間奏のトランペットはハイレゾだと階調が豊かになった分、その叫ぶような、泣くような、切なさが高まる。

15.たとえあなたが去って行っても(DA・DI・DA/CD+ハイレゾ96/24)
アルバムのトリ曲。結構スケール壮大で大好き。恋の終わりがテーマだろうけど、人生の節目節目「何か変えるとき」に応援歌になるのでは。ハイレゾで大音量で浴びると精密で細やかに散りばめた音が胸に刺さる刺さる(耳には刺さらんよ)。Cメロへ突っ込んで行くと立ち止まっていた足が動き出す。GoldenTreasureってフレーズが燦然と降ってくるよ。

16.ホライズンを追いかけて~L'aventure au desert(ALARM a la mode/CD+ハイレゾ96/24)
砂漠を突っ切る自動車レース、当時の「パリ・ダカールラリー」(現在はダカールラリー)にユーミンはチームを組んで参加したことがあって、それがモチーフ。勝手に「SHANGRILA」のアンサーソング的に感じているがどうなのかな。情熱的なホーンセクションが困難を乗り越えて前進し続ける負けない姿を後押しする。これもハイレゾ版は豊かな低音がしっかりと地に足を付ける感を与える。受験生の応援歌と言われんの?なるほど。

17.さよならハリケーン(ALARM à la mode/CD+ハイレゾ96/24)
アルバムのトリ曲。さてこの曲は間奏で面白いことをしている。位相差情報を与えて音像が部屋の中をくるくる回る(ハリケーンですから)。当時ドルビーサラウンド回路に通して遊んでいたw。ハイレゾ版だと相当な重低音が感ぜられ(てか、出るシステム多くないだろこれ)、暴風感が高まる。

18.リフレインが叫んでる(Delight Slight Light KISS/CD+ハイレゾ96/24)
シンクラヴィア大活躍。海・道・恋の終わり。面目躍如。クリアだがシンセだから倍音が少なく、高域の伸びや定位感みたいなものは逆に後退。ハイレゾだとヴォーカルの質感が全く違う。高域が強く(刺さる寸前)、風の中の叫びみたいな印象が強まる。

●まとめ

ちょっとネガティブな書き出しになるが、ユーミンのアルバムで「SURF&SNOW」だけは音質的にいけ好かない。著名曲「恋人がサンタクロース」を含むのだが、高域が感じられず鼻づまりだ。一縷の望みを掛けて(?)ハイレゾ版も買ってみたが傾向は同一。まあ元のアナログから「そういう音」なのであろう。なのでここにはリストしていない。
冒頭書いたが歌詞聞いちゃうし、特に初期の作品群はバックトラックの構成がシンプルなので、DP-570Sをして「新たな発見があった」とは正直いいがたい。ただ、スッキリと鳴るので「古いから」「アナログだから」と思っていた「音質的に気になっていたところ」は、ただ単に本当の音を掘り出せていなかっただけだとひとりで納得している。そしてそれは、ユーミンの楽曲が歌われ始めて半世紀を経ても決して色あせず、青春の伴侶として誰をもの心にも鳴り続けてくれる存在なのだと再認識させてくれた次第。それは時を経て振り向けば、いつでもその頃へ戻れる心の中のSHANGRILA。

2026年1月10日 (土)

DP-570SでEnya三昧

オーディオ機器を更新すると特定のアーティストやジャンルの音楽を聴きまくって「差違」にニヤニヤしている。

アキュフェーズDP-570S(以下Sさん。本機の直接の音質評価はこっち)でEnya。なおチェック曲は基本的にこれに合わせてある。さて。

Prof_visual

(公式のアー写)

I Want Tomorrow(The Celts)

一聴しての弦の立体感よ。あと、ヴォーカルが可愛く聞こえる。古い音源でアナログベースとみられるが、応じて弦に金属的な響きは感じるものの、あまりこう、ノイズ感や不透明感みたいなものはない。北欧の低く澄んだ空みたいな。聞いていてとにかく心地良い。

Watermark(Watermark)

さすがにピアノは丸く、年代なりの聞こえ方をする。さてこの曲の着目点は部屋の空気を丸ごと動かす重低音である。0:56~から出現する。とりわけ1:30近辺のは文字通り重い。この表現は欧州系の楽曲に時折見られる。氷河や永久凍土が折れる音とかいう。Sさん「あっさり」出してくる。

Orinoco Flow (Sail Away) (Watermark)

Enyaの代表曲。豊かな響きを伴った凜とした音が心地良い。多重丼ここに極まるみたいな音を重ねた曲であり、応じて高域は丸くなっちゃっているのだが、得られるハーモニクスに包まれる空間は文字通り異世界。

Caribbean Blue(Shepherd Moons)

位相差成分豊富なようで音が前に出てきてふわふわ浮かぶ。こう書いてる手元まで音が出てきて遊ぶ。アナログで重ねたっぽいザラザラ感は唯一惜しいが、「表現したかった空間」みたいなものは出せているのではないか。

Evacuee(Shepherd Moons)

ヴォーカル音像大きいのだが目の前に浮かんで手で掴めそう(掴むなよ)。ステレオフォニックとはピンホールカメラの音像版だから、ちゃんと復調すると2本のマイクの録った通りに再現するのだが、管弦楽入ってるし、別録りだとは思うのだが。質自体はアナログ的丸み・歪み感は少なくクリアだ。

Anywhere Is(The Memory Of Trees)

コーラスもご本人なので左右スピーカ間にEnyaさんが何人もズラッと並ぶ。この曲はあまり音が前に出てこず、平面に並ぶ。その並ぶ個々のEnyaさんを解像できれば勝利。

Athair Ar Neamh (The Memory Of Trees)

ホールトーンがふんだんに付加されていてどこかの教会の真ん中にいるよう。包まれる通り越して何なら後ろから聞こえてくる勢い。2チャンネルステレオフォニック侮りがたし。

Wild Child(Themes From Calmi Cuori Appassionati)

映画用の楽曲なのでバックトラックが大盤振る舞いとなる。互したヴォーカルとなるわけでスゲーなと。マルチトラックでスタンダードな構成なので、あまりこう位相差ガー音場ガーという聞こえではない。

Only Time(A Day Without Rain)

あら重低音なイントロだわ。ヴォーカルは三角形の頂点に定位。へぇ、こんなことできる(こんな音作りだった)んだ。Enya爆音で鳴らして恍惚になる向きには万感の出来映えといった鳴り方。両方の耳元で聞こえるんだぜ。

One By One (A Day Without Rain)

ヴォーカルの音像は↑と同じ。途中大きく広がって埋もれるというか沈むというか、そんな表現(に、聞こえる)。透明な水の中にいるようだわ。

Amarantine(Amarantine)

コーラスの音像があっち行ったりこっち行ったりする。ずっと余韻を引くエコー感が耳に残ってクセになる。

Stars And Midnight Blue(And Winter Came...)

音像がまるでレーダの電波のように部屋を巡る。エフェクトのホールトーンと音域による定位感の変化のイタズラだと思うが、突如音場が手前にワーッと出てきて包まれる感は悪くない。

Echoes In Rain(Dark Sky Island (Deluxe))【96/24】

これと↓だけハイレゾ。他の楽曲はCDである。一聴してワイドレンジであり、天井のつかえた感もなく無制限な感じで広がる。ヴォーカルは中央、左右、手前と様々に位置を変え、それこそ「Echo」のように音空間を醸成。こういう「スピーカで聞いてナンボ・ならではの表現」にニヤニヤできるのが醍醐味。

Astra Et Luna(Dark Sky Island (Deluxe))【96/24】

ハイレゾ野郎として安心できる音作りと言える。途中から重低音がドスンドスン入って来て、Enyaにあるまじき(?)力強い曲想が展開される。このガチガチと食むような輪郭が得られるかどうかがチェックポイントになろうか。

Aldebaran(The Celts)

インスト曲。またたきながら東天より出でしおうし座の一等星アルデバラン。凜とした冬の星空感がたまらん。

Lothlórien(Shepherd Moons)

インスト曲。娘が生まれた日にずっと鳴らしてた曲。トールキンの『指輪物語』に出てくるエルフの森の王国の名前。「花咲く地」や「歌う黄金の谷」とも……と書くだけで充分な曲。それはもう夢の中というか、どこにもない空間というか。「時間の流れが遅く、邪悪なものが入ることが難しい魔法の領域。」なるほど。

●まとめ

Enyaさんの楽曲は基本的にヴォーカル、コーラス、バックトラックを幾重にも重ねて作ってあり、応じて録音・編集システムの性能が音質に直結する。2020年代にあって1980~90年代に作られたそれを再生するのは少々厳しい局面を覚悟したのであるが、あにはからんや(古い)。それは時代なりの周波数特性の差違は感じるものの、危惧したほどはノイズは歪みは感じられず、その独特の「音に包まれる空間」を室内に再現できた。その豊かな世界は今回Sを駆動してようやく得られた感があり「なんだこいつ」とでも言うか。

深くて広い。

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