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2022年6月 3日 (金)

オーディオ実験室

●32.7Hz

Fuumeyjamaepune

CDが出回り始めた当初、その特性を生かしたテスト音源的な作品が幾つか出ていて、こいつらもそうした類い。中でもこいつらは低音に特化したモノで、フィリップスの方は小澤征爾-ボストン響の「ツァラトゥストラはかく語りき」、もう一枚は「コントラバスマリンバ」で、どちらも32.7Hz(C1=ピアノの1番下の「ド」)が入っている。

Debussyprelude

(ドビュッシー「沈める寺」での表現。ヘ音記号の楽譜の方の通奏)

レコードの時代、低音が大きすぎるとレコード針が動いてしまい、それが更にスピーカに反映されて……という、マイクのキーン音でおなじみ「ハウリング」を起こしやすく、多くのレコードで低音は意図して抜かれていた。出したいときはスピーカの音が直接届かない場所にプレーヤを置くしかなかった。CDには「針」などないので、低音を余さず入れるようになった、という次第。で、CDのメリットの一つとして是非聞いてと。スピーカシステム更新するたびやってるので今回もテスト。なお、フィリップスは義父のコレクション。

 iPhoneさん拾えていないが、アンプのボリュームを-31dB位まで上げるとンズズズズっと部屋が唸っているの分かる。

 iPhoneマイクでクリップしてるのがその音階。同じ32.7Hzだが「質」が違うの分かる。すなわち、ただボンボンズンズンしているわけじゃない。

●SuperAudio CD single layer

中二病な字面と響きだが成績が悪かったので名を伏す。要は「高音質」を全面に謳った円盤を買って鳴らしてみました、というもの。

……イザベル・ファウストって個人持ちのストラディヴァリウスだよね。えー全然倍音飛んでこないし、大体ストラドにしてはキツい上に周波数上の方すっからかんなんだけど。

ライナーノートを見たら96/24の音源を一旦アナログにして、クロック44.1で再デジタル化して、DSDにしてあるとか書いてある。いや96から2.8224MHzビットストリームに直すまでデジタルのママできるでしょう。しかも44.1って、64倍にリクロックしてあるんだよね、まさか44.1で再サンプリングしたわけじゃないよね。。。

何たる残念。どっかで売ってこよ。

●バッハ先生

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クラシックはどっちかてーとバロックの方が趣向にあうようで、じゃぁってんでバッハ先生に幾つか手を出したのだけど。

聴き始めはいいんよ。荘厳で幾何学的で。でも20分くらい聞いてるともういいかな、になっちゃう。まぁ、この辺、神に捧げる音楽で、20分位というとトランシーになってくるんだが(私見です)、そこまで行くとずれちゃう、のか。

今日は以上。はい次。

2022年6月 2日 (木)

深刻だが下らねぇ悩み2022

我が家において「ヘッドホン」は冬場の耳当て兼務が主たるというかそれ以外無くても良い。ただ、出張など長時間ポタオデする場合は、耳穴に押し込むイヤホンよりヘッドホンが楽かとは思う。そのほかに古い盆踊り音楽のレベル補正とか、娘が文化祭で使うダンス用の音楽編集とか、モニタリングの機会はままあったので、モニター機は1台ある。最近はマイク付きケーブルを挿されて在宅会議用ヘッドセットにされている。

なのだが、単純に音質で見たとき、「本来のヘッドホン業務」に従事しているのがSTAXで、イヤホンIER-M9も相棒にウォークマンAM2を得て質が向上したため、かなり地位が低くなってしまっているのが実態。しかもそのモニタ機MDR-M1STは1AM2からかなり音量突っ込まないといいバランスで鳴ってくれない。

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納得できるキカイはあるのか。最近のヘッドホン聞いてないし、相性探しも兼ねてちょっと聴きに行ったわけですよ。

まずは名古屋の中心、栄・ソニーストア。

エスカレータで上がるやそこはエスカレータの終点でソニーストアしかないから店員が恭しくお出迎え。
体温測って消毒して胸元挿してある1AM2を見るや「ご利用いただきましてありがとうございます。今日はどのような」

「ヘッドホンを少し。新製品でえっくすごって出ましたよね」
「エックスエムファイブですね。3つ向こうのデスクにございます」

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慇懃無礼って知ってるか?まぁいいや。 こいつワイヤレスだがケーブル直結もできる。ブスー。あら、これでもノイキャン効くのね。

えーとね。スッカスカ。密度感皆無。何だろ、綺麗だけど圧というか「音の芯」が無いのよ。まぁ耳穴に突っ込んであるプッシュプルの5段BAと耳たぶの外側でシングルエンドでえっちら動く30mmの円盤ではレスポンスが違いますわな。ちなみにこれをテストした理由はヒコーキ乗るときあるといいかなと思って。でもこれじゃ逆にストレスだわ。ちなみに前聞いてたMDR-1Aの後継機1AM2や値の張るZ7も聞いたけど同じ結論。えー、こんな音だったっけ……これってひょっとして「耳が肥えた」って奴か?←自分で言うな

「如何ですか?」
「んー、好みに合わないようで」
「そうでしたか」

まぁイヤホン・ヘッドホンは相性問題もあるので。

「ありがとうございました」
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」

全員で連呼するなばかもの。

eイヤホン大須へ向かう。先日イヤホンケーブルを探しに来たのだが。

よく見たら「ヘッドホン」の少ないこと。まぁいいけどさ。いや同じ大須の「ノムラ無線」に行けばかなりガッツリしたの聞けるんだけど、今日は「聴きに来ただけ」なので、店のオヤジに悪い気がして。しかしテクニカもデノンもゼンハイザーももう少し置いて欲しいんだけど。

価格帯上の方から聞いて回って……一番好みに近い鳴り方だったのがこの人。

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HiFiMAN(DEVA Pro)。

平面駆動型。つまり振動板全体が1枚の薄い壁のように動く。何のことはない、STAXの挙動に近い。「慣れた音」が出てきて当然。

ちなみにこの実現のため強力なマグネットを搭載しており、応じて音量を得るにはかなり電力を必要とする「鳴らしにくい」キカイとして知られているが、1AM2シングルエンドフルボリューム(目盛り120)で「ちょっと大きすぎるかな」という感じ。逆に言うと交響曲でも鳴らすのでないかぎり、微小音量が埋もれるとか、トゥッティで音量が足らないと言うことはなさそう。ケーブル変えてバランス駆動にすれば充分になるだろう。

問題は音がダダ漏れなので車内や機内では使えないこと。

 

2022年5月29日 (日)

#ハイレゾ バイ・ワイヤリング接続への道その3

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「中間報」かな。理由は後述。

届いたHR2000さんえっちら被覆剥いて接続。しかしこの絹糸「帯電せず振動吸収効果がある」そうだが、「mW」レベルの電力で自励の振動(コイルやトランスが唸るのと同じ)を生じたり、電界の影響受けたりするのかねクリプトンさんよ。え?端子やプラグ使わないのか?更に別の金属を挟むと接点が更に増えるしそのプラグ金属がどうのこうのの話が出てくるじゃん。それよりは直結じゃないの?

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(クリックで動画)

出力変更。バイワイヤリングモード。

パッと聴き「大きな変化」はない。ただ、音の輪郭がよりクッキリした「気がする」。少なくとも弊害はない。

で、このケーブル撚り線だから、端子ねじでギュッと締める→応力で構造体が動く→隙間ができて接触抵抗が変わる(要は緩くなる)→締め直す……を数回繰り返す必要があるのよね。後は表面の酸化やら、今回新たに使い始めたアンプ側の高域出力回路のMOS-FETのエージング(※)やら、「しばらく変化が続くところ」が幾つか。

ちょっと長いスパンで観測し、追ってまた報告するわ。

※電界効果トランジスタなのでゲート=ソースの物理的な構造でキャリア(実際に電流を運ぶ荷電粒子=電子)の通りやすさ・内部抵抗の分布が決まる。すると発熱分布が変わるので、FET自身の温度による伸縮が生じるほか、素子とヒートシンクの間に塗布された放熱用ゲルやオイルは流動し、そのうち適当な分布に落ち着き、応じた最終的な内部抵抗となって音質的に落ち着く。

(つづく)

2022年5月27日 (金)

#ハイレゾ バイ・ワイヤリング接続への道その2

●更なる能書き・導入を考慮した屁理屈

なに?長い?「やりました。こうでした」で良い?本当に?オーディオってエレクトロニクスよ。

■専用ケーブルは必要か?

バイワイヤリングの上には、もう、アンプ自体専用のものを用意する「バイアンプ」接続があって

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(クルマでやってた。カロッツェリアx。ハイレゾ時代まで残ってればワンチャンあったのに)

当然アンプとウーファー、アンプと中高域は別々のケーブルにならざるを得ないのだが、今回はアンプ自体は1台から配線すると。

・今使っているケーブルに何らか購入して追加する
・同じケーブルを2本使う
・4本束のケーブルを使う
・「バイワイヤリング用」として性能をコントロールした4本束ケーブルを使う

こんだけ選択肢があって。まず、何本も床がケーブルを這うのはスマートじゃないので「4本束」は決めていた。問題はその中身。

高域、とりわけ超音波領域を有するハイレゾを通すと「表皮効果」という奴を考える必要が出てくる。周波数の高い電流はごん太の導体使っても表面しか流れません、という現象のこと。具体例として電磁調理器で鍋の底だけ熱くなるのは表皮効果のたまもので、あれで電流は20kHzくらい。つまり考慮することは大げさじゃないわけ。

通電深さδ=(1/√(π・周波数・比透磁率・真空の透磁率))……銅で20kHzで計算すると23mm。40kHzで16mm

具体的には太くしても意味が無いから細線で、コレを撚り合わせて太くして抵抗を下げる。一方でケーブル同士が対抗する面積が広いと、コンデンサ成分である浮遊容量が多くなり「高周波をカットする(ハイレゾ台無し)」作用を持つため、ケーブル全体を太くしすぎないという理屈を踏まえた構造をしているか?が選択肢の一つになる。検討対象一つ一つコメントするのは避けるが、スピーカーもろともそれ設計のクリプトン、専業のゾノトーン、ワイヤーワールド等々、じろじろ眺めて説明を読んだ。

■長さ問題

スピーカーはタンス両翼にベタ付けしてあるが、アンプは左スピーカの直近くらいに鎮座している。ここでケーブルの長さ問題が発生する。端的には単価高いのでなるべくケチりたいw。左右で長さ変えても良いか。

・左右で音波に復調されるまでの時間差(位相差の発生)考察
・抵抗値の違いによる音量差の有無

「長さは揃えろ」とはメーカ公式でよく見る記述。「最短でいい」とは故・長岡鉄男氏の持論。左右で1m長さが違う時、音波になる時間差は≒1/300000000sec。この間に先に音波になった方が空間を進む距離は0.00000113m(0.01mm)。20kHzの音波の1波長はV=fλより0.017m(17mm)。すなわち20kHz正弦波を1mの差があるケーブルで出力して、耳に届く時、片方は「0.01mm」先行し、位相差にして「0.024度」ずれている、という計算。……頭の位置を0.01mmも動かさないで聴くか?長岡説を支持。

抵抗値。スピーカーケーブルで「ちょっといいもの」は31sq。すなわち「断面積3.1mm2」。平方メートルに直すと0.0000031m2。銅の抵抗率は長さ1m。面積1m2あたり2×10^-8Ωくらいなので、1mあたり「0.006451613=6.45mΩ」

で、アンプE-470で「でけぇ音!」の時パワーメータ-40dB位まで振るんでやんすよ。

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取説によると-40dBの時出力は「36mW」(4Ω時)だそうなので、まずP=RI^2からスピーカー電流Iを求めると「0.095A」。こいつが31sqを1m流れることで発生する損失は「0.058mW」スピーカ電力の「0.9%」を持って行かれる。ひっくり返して、長さの差1mあたり「1%」の音量差が生じる。ざっくり。

ぶっちゃけて言うと、「ケーブルの長さの違い」は「スピーカの位置をわずかに調整」することで吸収できる。加えて自分の場合発音体まで2mもない近接試聴なので、秒速299792458m/sの信号が1mの差分で発生させる諸々の差違は「感知できるレベルではない」とした。

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以上より、クリプトン社の「SC-HR2000」の切り売りを6m。一番安そうな逸品館さんのサイトで購入してきた。試聴しないのか?どこでやんだよw。こういうときのための屁理屈だよ。

ケーブルの被覆剥きが結構面倒なので(8本2カ所=16回)試聴はドニチで。

(つづく)

2022年5月24日 (火)

#ハイレゾ バイ・ワイヤリング接続への道その1

そりゃ「フライホイール接続」だ。

●冒頭の能書き・この方式の小理屈

バイ・ワイヤリング(Bi-Wiring)接続。この中二病っぽい字面と響きを持つ言葉は、オーディオにおいて低域用のスピーカー群(主としてウーファー)と、中域・高域用のスピーカー群とを別々の配線で接続する行為を言う。

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スピーカーの発音原理は、コイルの中に磁石が突っ込んであって、コイルに音楽信号を流すと、応じた磁力の変化が起きて、この磁石が動く。磁石の先にこのラッパ構造をつなぐと音として出てくる。というもの。で、この「コイルの中で磁石が動く」というのがくせ者で、

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ソース

「レンツの法則」の発電行為そのものなんでやんすよ。つまり「スピーカーで音を出す」行為は、電力を消費しながら発電もしているというややこしい状態にあるわけ。で、「発電」された電流はドコへ行くか。その回路内で一番電気抵抗の低い回路を流れる(テブナンの定理)=ウーファーに最も近い同じスピーカーセットの中にある中域・高域用の発音体に行く→そいつらに加わる音楽信号に変なモノ混ぜる→音悪くなる。こうなるわけ。もちろん、中域・高域用の発音体でも同じ現象は生じるのだけれども、図体のデカい低域用ウーファーが発電能力も最も高く、高域の発音体は変化に敏感ということで、「ウーファー一番悪い子」となるわけ。

そこで、スピーカー駆動装置である「アンプ」の出力から、ウーファー用と中域・高域用のケーブルを分けてしまい、「並列」(Bi)に「配線」(Wiring)しましょうというのがバイワイヤリング接続。こうすると、件の「発電」された電流は、アンプという電子回路へまず入ろうとします。すると多くのアンプには「入力された信号と同じモノをスピーカーへ出力する」ために「フィードバック回路」が付いているので、電子回路としては「入力とちゃうやんけ」となり、こいつを打ち消すように働きます。結果として、逆起電力は電子回路に吸い取られてめでたしめでたし……まぁ、こんな目論見。

で。

土日鉄道社長室は、スピーカーもアンプもこの接続法対応してるし、できるならやってみようじゃん、というわけ。ちなみにそういう原理であるから、スピーカーがデカいほど、アンプの性能が良いほど、ケーブルが長いほど、出す音が大きい(コイルが大きく動く)ほど、効果は大きい。
逆に「家で常識的な音量で聞く程度なら意味ない」という人もいて、一理あるのだが、

・単純に二重ワイヤになるので抵抗値が下がること、

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・こういう構造なので、ワイヤ-中域・高域用受け渡しの短距離配線による「接続の先でまた接続」による電気抵抗の削減

は見込めるので「逆効果」は少なくともないと言える。はい、長くなるので今日はここまで。

つづく

2022年5月21日 (土)

サラ・オレイン「ONE」を聴く #ハイレゾ @AlainnSarah @SarahAlainn

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●冒頭の能書き

ハイレゾ環境整えてから集め始めたので、「新作発売にリアルタイムに邂逅」は今回初めて。なので聞き出しを書く価値はあるかと。

プロフィール等は公式参照いただくとして……今日び、こう、人を紹介する時にビジュアル面のコメントを付けるとナントカの会が文句を付けてくるのであるが、「天は二物を与えず」……これはウソ。でもって、そういう、少数の選ばれし天賦の才によって人類は知的・芸術的水準をイノベーションしてきていて、彼女も間違いなくその一人。芸術サイドから我々を引き上げて下さる。大いにその恩恵に浴し、素直に楽しもうではないか。

機材は以下の通り。ハイレゾflac形式(96kHz/24bit)をI/OデータのNAS「Soundgenic」に入れ、USBでデノン「DCD-SX11」でDA(サーバからプレーヤ直結)。バランス接続でアキュフェーズE-470。スピーカーはTAD-ME1。……試聴記目当てでこの記事にたどり着かれて、こいつら機材の値段検索して気絶する方もおられるかも知れないが、「それだけの価値はある」ということで。

1. ボヘミアン・ラプソディ
Bohemian Rhapsody

ロックバンド「クイーン」の同曲をカバー。ヴォーカルが目の前にフォーカスし柔らかく包まれる。東京室内管弦楽団をバックに背負って引っ張って行く。輝かしいブラス以上に輝かしいのはさすがの一言。

2. スピーチレス~心の声(映画 『アラジン』より)
Speechless from “Aladdin”

こういう、語りかけ的な始まり方で「この声」が出てくるって最高の贅沢のひとつであろう。1.と同じくTCOをバックに強く強く盛り上がって上り続けるスパイラル感がたまらん。

3. ザ・ウィナー
The Winner Takes It All

「ABBA」の同曲カバー。ピアノソロで始まって行くのが、立ち上がり、そして上を向いて歩き始める人への大いなる応援という印象。緩急の付け方、抑揚の流れがまるで映画を見ているかのよう。次第に楽器が増えていってスピーカ両翼に展開する有様など、まさに音で描かれたスクリーン。

4. スペイン
Spain

ライブ録音。自在に操られた声が強弱高低飛び回りながら鋭くそして軽快に走り回る。なお、ピアノの録音が秀逸。ピアノをピアノっぽくオーディオで鳴らすのって非常に難しいのよ。身体が勝手にリズム刻んで揺れ出す。没入するのがたまらん。

5. ウォーキング・イン・ジ・エア(映画 『スノーマン』より)
Walking In The Air from “The Snowman”

同じ曲はケルティックウーマンのバージョンも持っていてお気に入りの一つなのだが、ギターこれ荒谷氏か。ヴォーカルと「二人」で切々な感じがたまらん。

6. ディーヴァ・ダンス(映画 『フィフス・エレメント』より)
The Diva Dance from “The Fifth Element”

ピアノやバイオリンで「超絶技巧」を要求される楽曲が幾つか知られるが、そのヴォーカル版とでも言うか。「すげぇ。本当に一人でリアルタイムで歌っているの?」と思うのではないか、とだけしておく。なお、バックトラックの低音がズンドコ出せるかどうかでダイナミズムが大分変わる。

7. ひこうき雲

ユーミンのご存じ。原曲そのまま聴くと1970年代って感じなのだが、リリックに時代感はないので、今こうして彼女が歌って古さを感じないと思う(この辺がユーミンの天賦の部分)。天を行くひこうき雲の高さや伸びやかさを強く感じるアレンジ。

8. 映画 『ウエスタン』 ― テーマ
Theme from “C’era Una Volta Il West (Once Upon A Time In The West)”

1968年の楽曲。セルジオ・レオーネの西部劇。上記7.と時代的連続性がありそうなのだが、本作は2019年に再公開されてるのよね。
寓意の有無はさておき映画の背景をサラッと確認してから歌を聴くと感動の内容が変わるとは書いていいか。ハミングだが逆に声にフォーカスがあって耽溺できる。さぁヴォリュームを上げて響かせろ。

9. 映画 『シンドラーのリスト』 ― テーマ
Theme from “Schindler’s List”

インスト。ヴァイオリン本人よね。強く、太く弾く印象。こう、川の流れるような、弦の響きで歌わせるような鳴らし方凄くいいと思う。なぁ、誰ぞ彼女にストラド持たせてみなれんか。

10. Merry Christmas Mr. Lawrence (Somewhere Far Away)
(映画 『戦場のメリー・クリスマス』より)

日本では坂本龍一の一言で説明は事足りる。「ひかり」とか「希望」が糸のように細いがしかし確実に存在するぞみたいな映画なのだが、応じて適当に歳食った世代の心に刺さる楽曲。シンフォニーをバックに歌ってちょうどバランスする。クリスタルガラスの短剣のようだわ。

11. マイ・ウェイ
My Way

ライブ。おっさん上司のカラオケ十八番。フランクシナトラが知られるがエルヴィスの方が好きだ。応じて声の方には「大火力」が求められるわけだが、メリハリしっかり付けて「サラのバージョン」に仕上がっている。ことば一つ一つの音の発出が非常に明瞭なので元のスペルに再構築されて脳の中を駆け巡る。ま~~~~~~~~~~~~~~いうぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~い。

12. 誰も寝てはならぬ(歌劇 《トゥーランドット》より)
Nessun Dorma from “Turandot” 

6.と並んでハイレゾ鑑賞の効力が発揮される楽曲と言える。か弱き音は美しく、大きな音は輝いて。どこまでもどこまでも伸びやかに。

●まとめ

舞い飛ぶ大型の蝶のような美しく輝くその歌声を耽溺して楽しむ一枚。ピアノ、弦、管弦楽団の録音も秀逸かつバランスが取れている。いや、管弦楽きっちり録音して左右スピーカ間に配置して、なおかつレンジの広いヴォーカルをそこに載せるって難度高いと思うぜ。贅沢を言うともう少し倍音ゆんゆん感が欲しいが、クリアで雑味の無い(ビールかw)見通しの良い仕上がりは日本のレーベルが作った販売用音楽としては間違いなくトップクラス。

で。

「ハイレゾやってみたいんだけど何を聴けばいいかな」と言われたらイチオシだし、逆にハイレゾの設備持った方はこれ聴いてみろと言う。広く、悠々と、時に嵐のようにかき乱すがごときその声は「それだけの価値がある」のよ。

この声に出会えた幸せをここに。

 

2022年5月16日 (月)

ハイファイとハイレゾとハイエンド

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この中で言及されている「数%のハイエンドユーザ」の「100%」が、これ読んで「ん?」と思うのではあるまいか。

色々中途半端に言及していて結局核心からずれてる(きっぱり)。

まずONKYO自体に関して言うと、直近のオーディオ業界のイノベーションである「ハイレゾ化」と、その前から長期トレンドとして見えていた「イヤホンオーディオ化」どっちも遅れた、というのが直接の原因。「ハイレゾ」は2014年のウォークマン対応で一気に火が付いた感があるが、その数年前から「ハイレゾ音源をネットでダウンロード販売」し始めたのが他ならぬONKYOだったりする(販売サイトe-onkyoは他の資本で継続)。しかし、フォーマットの拡大や聞き方の多様化に対応した「多機能高音質」な再生装置は結局出てこなかった。「DSD11.2MHz対応のUSB入力を備えたDSDディスクも再生可能なスーパーオーディオCDプレーヤ」や「ウォークマンにケンカを売れる大容量高音質のポータブルプレーヤ」も出てこなかった。音質で勝負するなら、音質重視派の嗜好を先取りし、少なくとも寄り添って追撃する必要があったが、不十分で遅かった。結果立ち位置を失った時点で詰んでいたと言える。

「ハイエンド」という言葉を使っているが、これは異議を唱える。「ハイエンドのユーザは数%」これは正しい。アキュフェーズのインタビューだと思ったが、ユーザは国内で「4桁」だという。「ハイエンド」要は高額高級機を言うが、オーディオの場合それは、家族が知ったらどちゃくそ怒られる金額のキカイ、と言える。上記アキュフェーズラックスマンなどが「ハイエンド」専業とするなら、キカイ1台30万円、ということになる。30万円のCDプレーヤ買う?家族に言える?数%というのはまぁそういうこと。でもってこれらメーカは別に赤字じゃない。

ONKYOはどちらかというと量販店で売ってる家族に怒られないキカイが主力で、「お父さんの趣味のオーディオ」として妥当だっただろう。ただ、そのセグメントはデノン(←日本コロムビアのオーディオキカイ部門)やヤマハなど「オーディオのメインストリーム」で、かつ、これら競合他社は「趣味」から「ハイエンドの入り口」まで手がけ、自社製品でステップアップして行けるようになっていた。ONKYOはそこを怠って、上昇志向派もイヤホン派も取りこぼした。ハイエンド入り口製品として昔使っていた「セプター」の名を冠したスピーカを2017年に投入したが、後塵を拝したどころの遅さじゃなかった。

で、このセグメントを表現する言葉は「ハイファイ」(High-Fidelity:高忠実度)で、あり、ハイエンドではない。「違和感」はここをゴッチャにしたか「ハイファイ」もハイエンドに捉えたか。ここは「質の良い音楽の流れる生活空間」を「頑張ってアルバイトor大人の資金力ならではのキカイ」で作って行くのが目的と言え、他でもない「昭和のオーディオ隆盛」の中心である。昭和にここに居た人は収入が上がってハイエンドに向かい、イヤホンオーディオの人はわざわざここへ入ってくる意義もなく、一番割を食ったところである。そしてONKYOはここにとどまって中途半端なキカイであった。宜なるかな。

「ハイレゾ」を「ハイエンド」と絡めたのは全くの誤謬である。ハイレゾは少なくもウォークマン、何ならスマホでも対応機種があり、ネット環境と「対応したDAコンバータ」があれば誰でも始められる。2万円弱でUSBにブスーで良く、コスト的にも手段、知識的にも障壁は低いのである。でもって音源自体はバキバキ高音質であるから、再生キカイをグレードアップして行くことで「ハイエンド」まで持って行ける。

オーディオがじり貧なのは、「音楽を聴く」という行為に対して、「ネットの無料動画をスマホでシャカシャカ鳴らしていれば充分」に終わっているからである。「カネ出して音楽を買うなら良い音で聞きたい」というモチベーションに繋がらない。一端は音質なんかどうでもいいクソみたいな音楽の氾濫であり、それがスマホで早聴きの手軽さとマッチングしたからに他ならない。
オーディオ機器の「使命」は「音楽のある空間」を創ることであろう。音楽を聴くだけならイヤホンで良いだろうが、一日中つけてるわけにいかないし、生活に必要な音が遮断される。鳥の声、風に吹かれた葉擦れの音、そして音楽がある空間。スピーカの存在し続ける余地がここにある。この際、心地よい(=不快な気分にならない)ためには楽曲の質と音質と、両方一定水準以上であるほうがよい。ギャーギャー言うだけの下手くそ集団を音割れする小さなスピーカで一日中聞きたいか。そういうことだ。ひっくり返すと、昨今のスマホから飛び出した「音楽を流す機能も付いたAI」は、スピーカそのものであり、再度、水準底上げに繋がる余地がある。良いものに慣れると悪い物はひどいのだw。

スピーカが単なる合成音声拡散装置に成り果てることのないよう。

 

2022年5月14日 (土)

遊休機器の活用

「郵便局で~す」
「ありがとがんす」

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袋2つなんだと思う?

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こんなちっぽけな荷物別々に来やんの。最近のヨドバシは送料無料でクソ早いのはいいけど、これってどうなん。空気輸送の方が多い気が。

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やりたかったのはこれ。リビングのPCはデスクトップで、本体スピーカ出力にBOSEのCompanionをミニジャックでブッ挿している。一方でRolandのこの子は「ラジオ放送の録音機」として用意した物。ハッとされた方多いと思うが、現下、ラジオをデジタルデータで録音しようとするならば、パソコンに取り込むしか方法がなく、こういうキカイが必要になる。が、ラジオの録音なんてそういうイベント自体殆ど生じず、何もつながず遊んでいた次第。だったら、使ってやりましょう。そんだけ。

音楽聴くときは別途USBからオーディオアンプに吐き出すから、こいつ使って音質高めたところで意味はないんだけどさ。

2022年5月 8日 (日)

#Walkman High-Resolution NW-WM1AM2 ~その4・IER-M9おめかしアップ~

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★ウォークマン本体のレビューはこっち

イヤホンIER-M9で200時間鳴らして大体音が固まってきたという状態のなれの果てがこの姿である。「リケーブルしたらそのレビューを書く」と書いたので記録しておく。

まずケーブル自体はeイヤホンで聞きまくってNobunaga Labs「澪標・極」(みおつくし・きわみ)にした。44バランス→MMCX。ソニーはどこにもM9の端子が「MMCX」と書いてないがパチパチはまって問題ない。純銀線を金メッキした16芯で、表皮効果を持つ高周波(≒ハイレゾに入ってる超音波)領域と可聴域との共存という面からも都合が良い。

イヤーチップはオレの耳の構造が主要な因子だと思うが、左右で聞こえ方・音量に差が感ぜられたので、イヤーチップのサイズと種類を変えることでコントロールしている。右がIER-M9のサイズ「MS」そのまま。左はゴーヂャスモデルであるIER-Z1Rのパーツで準備されている「トリプルコンフォートイヤーピース(MSサイズ)」である。

独自開発シリコンフォーム素材を組み合わせて使用。今までにない柔らかさと追従性で、高い遮音性と長時間の快適な装着性を実現します

あそー。ちなみにこれ、SMLの各標準サイズは普通に量販店等で買えるが、MSなど中間サイズは注文取り寄せとなる。

音質だが、IER-M9オリジナルと比較して、より伸びやかで開放された音となる、とは書ける。抵抗率の低いトータル断面積の太い線に変えたので損失は少なくなっており、応じた効果と考えられる。

ちなみにDSEE他音質補正だが、結局「ダイレクト」のまま使っている。レベッカなど80年代PCM録音はかなりサバサバした乾いた音になるのだが、その代わりいい意味で硬質で「無駄」を感じない。これにビット補正が加わると逆にざわついた感じになる。元々何も無い領域にノイズだけ追加されたような。だったら何もない方がいい。

この組み合わせで、スピーカー再生(DCD-SX11→E-470→TAD-ME1)からぱっとつなぎ替えて、「音質貧乏」感はあまりない。

個人的に納得している。

2022年5月 6日 (金)

縮退の果ての彼方~PIONEER DJ DM-40BT~【ハイレゾ音源も入れてみた】

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しばらくこれで鳴らしていたが耳が痛くなった。いくら送信がA1M2とはいえ、まぁ、うん、所詮。しかも時間を追うごとにギャングエラーが出たりと色々ひどくなっていった。かれこれ15年ほど「殆ど使っていなかった」のが、急に連続使用にかり出された結果、劣化していたそこここが耐えられなくなったか。犬神明ウルフガイで彼から輸血されて超人能力で犯罪していた男が、輸血の効果が切れた瞬間老いさらばえて死んで行くって奴を思い出したわ「おまえ、一生分の生命力を使い果たしちまったんだよ」。

「聞けりゃいい」ったって限度があるわ。最低限のオーディオクオリティは持ってて欲しい。ボスアコ社には悪いが「みじめ」だ。
かと言って新品の何かを入れるつもりはないのでパワードSPを物色。ちょっと前までONKYOが定評を持っていたが……ねぇ、クリプトンのは本格派過ぎる。弟がスマホからBTなのでBluetooth対応してればなおヨシ。PCでつべの動画拾って投げてもいいしね。

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何かありましたよ。PIONEER DJ DM-40BT。「パイオニア」の音響製品はほぼ滅亡。DJ用のターンテーブルとかこの辺に残存。清掃センターに粗大ゴミを預けに行って戻ってきたら届いていた。

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これが全て。なになに「DECO: Diffusion effectual Convexity by Olsonの略。1950年代にH.Olson氏が考案した手法をベースにTAD Labs社が独自に開発した指向性改善技術」

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このピョコンのことらしい。……宣伝に使えるものは何でも使え。まぁいいや。A1M2とアナログ接続。

プリッキュアプリッキュア~。

「DJ用」でバスレフポートからの低音を強調した能書きだったのでズンドコサウンドをイメージしていたがあにはからんや。「軽いドンシャリ」ってところでバランスは悪くない。

ガチディスコ「ユーロビート」鳴らしてみようか。

機能してるわね。というか、小さいのでストローク大きくして背面圧も放射しないと稼げないからね。

・ピラミッドバランスと言うよりドンシャリである
・音場はスピーカ同士を結ぶ線より奥側へ形成される。個々楽器の音像定位やヴォーカル口の位置は不明瞭である(高域の再現性が良くない=過渡特性がイマイチ)。
・従って包囲感や没入感は得られにくい(デスクトップモニタ・DTM用だからそれは不要なパラメータではある)
・ピアノ(DSD2.8MHz)ではベールが掛かったようなやや曇った音になる。
・ゴシックハープ(192kHz/24bit)の弦のつま弾きは鋭さが失われ(波形が崩れ)荒れる。
・「Skylim Theme」(96kHz/24bit)では個々の楽器とヴォーカルの描き分けに破綻が生じる。この楽曲の持つ雄大なスケールは苦しい

……定価2万ちょいのシステムになにムキになってんだって感じだが、「低域が出しゃばりすぎない程度の音量でダラダラ鳴らす」(こいつアンプをA級で鳴らす音量域があるらしいのでその範囲)には普通に「家庭用ステレオ」の音としていいと思うわ。あ、ハイレゾ感は無い。増幅系の過渡特性がついて行けてない。

あとはこれでダラダラ鳴らして耳が痛くなるようなことはないかだけだが、4時間ほどサラ・ブライトマン(44/16・44/24)、Kalafina(96/24)など流したが、まぁ、悪くはないか、という。

以上

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