IOのサーバ「Soundgenic」からUSBでデノンのプレーヤに放り込んで音楽聞いてるわけだが。
時々楽曲のサンプリング周波数に追従せず「Unlocked」表示になることがあった。
USBケーブル起因かとifiオーディオのポタアン付属品→ゾノトーンに変更したが、効果は感じられなかった。
パソコンからオヤイデのUSB-Cで接続するとUnlockは解決する。ただし、今度は音質が今ひとつ。周波数高いところスカッとかっ飛ばされてるようになるのだ。
この辺からUSB周りのうんにゃらもんにゃらは別記事でもひとり議論したが。
・データが欠落している
・クロック振幅が不十分でロックしない
・ノイズが飛び込んで、あるいは発生して回路動作がスポイルされている
だいたいこんなもんだろう。ただ、USBのスペック480Mbpsに対し、最もレートの高い楽曲でも11MHzのDSD信号(×2チャネル)であるから、それでデジタルデータに何か起こるなら480Mなんかとても扱えないことになってしまう。
さてゾノで1年ほど使って最近「Unlock」表示が出る頻度が多くなった。実はゾノとデノンのUSB端子の嵌合、プリンタやなんかのそれと比べるとチト緩い。抜き差しし直すと認識する。USB端子の寸法精度は結構ガバガバで往々にしてこういう相性問題は起こりうる。
上記オヤイデのケーブルは2mあって、しかも在宅勤務中はまさか会社パソに刺すわけに行かないからサーバ=デノン間USBを「別の何か」に変えた方がよさそうという示唆が得られる。問題はだ。
・短さ原理主義で普通のOA用但し最も短いの
・やっぱりオーディオ用
どっちがいいのだろう。ゾノトーンはオーディオ用で60センチだがぶっちゃけ音質自体はifiの付属品と差は感じない。ロック能力はデータ転送の正確さと相関があると考えればオーディオ用でもう少し凝ったもの、という意義はあるように思われる。
問題はだ。
オーディオ用と称するものはピンキリだ。「電源」2線と「データ」2線の計4線で成立する。データ線にノイズを入れない・データ線からノイズを出さない。電源もデータも減衰させない。責務はこれだけだろう。電気抵抗に凝るのは判るとして、
なに言ってんだおめ。
多少は納得できるものとしてこれにしてみた。アコースティックリバイブである。アコリバはケーブルやスピーカースタンドなど周辺機器・アクセサリの類いを多数手がけるが、納得できるものとオカルトまがいのものが入り交じり(よかれと思うこと片っ端から試しているという心意気自体は買う)少し注意したいメーカではある。ただこれ関してはデータと電源を別々にしてしっかりシールド。
まぁ、これだけで「良い方向に違う」感はあるように思われる。ぽちっと。
「郵便局でーす」
「へーい」
怪しいものほど外見でごまかそうとするって鉄則があってね。ただまぁ、こいつクソ固い(固いクソではない)ので箱に入れるしかなかったのだろうが。
直線距離20cmを1mで接続するの図。とはいえ書いたように固いので、無理ない半径で線を曲げようと思うとこんな感じになる。見事に分離している。なお、デノンとの嵌合だが、目論んだほど「がっちりホールド感」はない。あ、スピーカーケーブルから見えてる土俵上の房みたいな奴は絹糸で静電気の放電効果があるんだって。なおアコリバさんUSBにも織り込んである模様。まぁいいや聞いてみよう。
「わたしは仰天してイスから転げ落ちそうになった」(評論家的表現)
は行き過ぎにしても、音質は確かに良くなっている。高音方向の張り出しが強まり、ニュアンスを隅々まで伝え、メリハリが出る。音のエッジがキリリと立っており、過渡特性が向上している、という印象。ハイレゾはもちろん、CDをリッピングした楽曲(=伝送レートは応じて低い)でも同様の効果が得られる。音の定位が明確になり、結ばれる音像もより小さくピンポイントにまとまる。
伝送特性は良くなり、ノイズは減った。S/N比という尺度があるが、Sが保たれNが減れば応じた結果になる。にしても、かなりあからさまだ。ただ、悲しいかな「ロック外れ」自体は44系と48系の切り替え時など、皆無とはならなかった。これは受信(デノン)側の追従能力もあるだろう。
「デジタルケーブルで音質が変わるか?」は常に議論の的になっているが、ウチでは「変わった」が端的な結論になる。2日経ち、3日経ち、「やっぱり前よりいいよなぁ」
しょうがねぇ。しょうがねぇもんはしょうがねぇ。重箱の隅が見えるような音だぜ。
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