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彼女は彼女を天使と呼んだ(104)

 教育委員会ってこんなもの?
 校長会の上の組織ってこんなレベル?
 先生の親玉集団が?
 ……いや、だから、さもありなん、と言うべきなのか。
 さておき、激高させて感情先行では言いたいことも伝わらぬ。
 それでは、この仕掛けの意味がない。
「お断りします。だってネット相手にする結論じゃありませんもん。一旦上がったら最後、誰かがそれに反応する限り、面白がっていつまでもコピーされ貼り付けられる。どころか、強制的にメールで送りつけられる世界ですよ。いつまでもいつまでも言われ続ける。残り続ける。見たくもないのに見せられる。ラジオを使った洗脳プロパガンダと一緒ですよ。子供のケンカの類似品とは訳が違う」
 自分で言葉にしながら、理絵子はだんだん腹が立ってきた。
 大体ネットなんて旬のオモチャ相手にするのに、こんなネット無知が出してくること自体そもそもおかしいのだ。父親の言う通り教育委員会が自作自演したいだけにしか見えない。
 でも、現実は、そんな小手先で済むような軽い話ではないのだ。実際命に関わる事例が、報道されているだけでも年に十指を下らない。
 対しお為ごかしとはまさにこのイベントのこと。
 座する仲間たちに目を走らせると、目が合う直前に察知して逸らす。同意を求めるな、声を掛けるな。
 まぁそんなとこだろう。そしてそれは、いじめられる子(この場合理絵子自身)が孤立するメカニズムそのもの。
 そりゃそうだ。こんな教育委員会のお偉いさんに楯突く奴に味方しても、得るものは何もない。どころか、内申書に影響が出たら。
 学級委員の加点がパーになったら。
 最も、そこまで考慮済みでこの標語押しつけに来たならば、教育委員会殿あまりにあくどいが。
 対して、自分この黄色いりぼん、ダテに黄色にした訳じゃない。

→次

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