【お知らせ】あとがきめいたお知らせ&予告
作者()でございます。
別掲の通り「アルゴ・ムーンライト・プロジェクト」の第1部はこれで完結です。お付き合いくださった皆様、ありがとうございました。
本作は、「魔法少女レムリア」のお話としてココログに載せた3篇目となるわけですが、お読みいただいた方にはお判りの通り、作品中の時間進行としてはこれがすべての始まり、このシリーズはここから始まった、と書くことができます。
元々この話は、「ブログ」というシステムが発生する前から、パソコン用サイト「創作物語の館」(ニフティのサービス終了で現存せず)で、もごもごと書き溜めていたものです。「ココログ小説」の立ち上げに「魔女と魔法と魔術と蠱と」の製作時期が重なったため、看板娘にレムリアを起用、続編として「ブリリアント・ハート」を搭載(!)した、という経緯があります。
が。
この頃から、ティーンエイジャーと携帯電話・インターネットにかかわり深刻な事件が報道されるようになります。ネットを使った中傷行為やその現実展開、いわゆる「ネットいじめ」です。
レムリアみたいな娘がいじめ問題に直面したらどう対処するんだ?という命題は、作者として彼女の心根を掌握した時から常にあって、これが結果として「ブリリアント…」の直接の続編として具体化することになりました。「グッバイ・レッド・ブリック・ロード」という愛知常滑を舞台にしたお話です。
レムリアのココログ版は「魔女」と「ブリリアント」のセットにとどめるつもりでしたが、そうした背景を踏まえ、いじめ問題に対する当ブログの確固たる意思表示を兼ね、「グッバイ」も載せようかという気持ちになりました。しかしこの際問題になったのが、「魔女」と「ブリリアント」には出てこない現代魔女の空飛ぶ道具、光速(!)宇宙船アルゴ号の存在です。
何がどういじめ問題に絡んで常滑の空にアルゴ号下りてくるのかは見ていただくとして、やっぱり、「船なし」の話ばかり続けて突然の登場では違和感があるだろうという思いに至ったわけです。もちろん、他の話がそうであるように、シリーズと知らずそこから読んだ方でも乗って行けるように作ってはあるつもりですが、知った上で遭遇していただいた方が、意図は理解されやすいですし、逆に初めて船に遭遇された方には「なんぞこれ他にあるんか?」と、興味を持って頂ける…可能性が無いとも限りません。だったら、船のある話も別にあった方がいい、そしてそれは、原点にして最初に船が登場するこの話…「アルゴ・ムーンライト・プロジェクト」であろうと。
ええそう、本作は主旨からいえば「前座」。
「長いんじゃバカタレ」…かもしれません、なんぼでも突っ込んで下さい。でもただ多分、それは「グッバイ」の中で、彼女がどうしてそのような言動と考えに及んだか、理解を助けてくれるはずです。そして…もし、あなたの身近で気づいたのなら、あなた自身がレムリアのようにと願いを込めて。
魔法少女レムリアシリーズ、現時点で最長編。
「グッバイ・レッド・ブリック・ロード」 原稿用紙560枚相当。全240回。
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