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グッバイ・レッド・ブリック・ロード-58-

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「今回はレムリアが強引な真似をしてごめんなさい。もちろん、突然ですし、内容が内容ですから、そんなのいきなり困る、というお気持ちは判ります。ですから、わたくしたちは、このまま貴女の元を去るのがあるべき姿だとは思います。ただ、これだけは判ってやって下さいませんか。
 レムリアは、自分が用意できる、精一杯楽しい夜遊びとして、この船で流れ星を見る、という選択をしたのだと思います。彼女は……ご承知のような活動をしているので方々に友達がいますが、この船に招いたのは、なおかつこのプロジェクトを知ってもらった上で、というのは、あなたが初めてです」
「あ、東京は別格だよ」
 レムリアが付け足した。理由は略す。
 真由はゆっくりレムリアに目を戻す。
「これ……ってさ」
「ん?」
「やっぱ超秘密、なんだよね。レムリアの本名血筋と同じくらいに」
「うん、だから誰もいない今ここにってわけ。でも、あなたなら、いいよ」
 まるで友達を初めて自分の部屋に招くように、レムリアは言った。
 真由は再び船に目を向ける。船長アルフォンスス、副長セレネ。
 2人とも笑顔で真由を受け止める。
「救助隊」
「そうです」
「あのさ」
 真由はレムリアを見た。
「……どれだけ、役に立てるか判らないけど、手伝わせてくれない?気持ちは嬉しいから断りたくないけど、ただの物見遊山はやだ」
 レムリアはセレネを見た。
 真由もセレネに目を向ける。許認可権者がセレネであると判断したか。
 対してセレネは優しく見返すだけ。その意図……判断はあなたに任せます。レムリア。
 レムリアは頷いて真由を見る。真由は自らの決意を示すようにまばたきせずレムリアを見返す。
 真由ちゃん。あなたならそう言うだろうと思った。レムリアは声にせず言葉にした。
 
(つづく)

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