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グッバイ・レッド・ブリック・ロード-129-

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 何故か?防ぐ腕を最初に伸ばしたのが自分だから。
 ちなみに、レムリアの発したこの問いに、坂本教諭は瞠目を見せたが、レムリアは気付いていない。
 そして坂本教諭は二人に回答を急がせない。その手はレムリアの肩をゆっくりと撫でさする。対して、ベッドの二人は互いの顔を見つめ合っている。
 二人が、そろって首肯。
 なお、二人は二人で、大人に対して話す気になった、ということに注意願いたい。
「じゃぁ……」
 レムリアは頷くと、まずは自殺騒ぎの直接の背景を話した。真由がいじめられるために登校を拒絶。由香はその加害者グループに加わっていたため、加害者のレッテルに将来を悲観して自殺を図ろうとした……。
 すると。
「残りの3人ってどんな子なの?」
 坂本教諭は由香に問いを振った。この問いに、今度はレムリアが見守る側に回った。
 教諭に任せて様子を見る。お手並み拝見、というわけではないが、その3人を学校側の立場からある程度掌握していれば、また自分とやり方が違って来よう。
 ……音楽。すなわち、担任ではないので、複数クラスを見ている。
「え?そのう……」
 由香が話したのは、一人は金持ちの娘で、あれやこれや習い事に通っている。もう一人は母親が不在である一方、父親から高額の小遣いをもらって大金を持ち歩いている。もう一人はいたって普通、であるという。
「どんな性格?」
 坂本教諭は更に問う。
「別に普通……ですけど」
「じゃぁ、どんな風に遊んでるの?」
 この質問変更を聞くに及び、レムリアは坂本教諭に対する結論を出した。彼女が“人気がある”理由がよく判ったのだ。
 ちなみに、坂本教諭が質問を変えたのは、4人組の遊び方、付き合い方が“性格が判るような”内容ではないと悟ったからだ。
 
(つづく)

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