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グッバイ・レッド・ブリック・ロード-157-

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「辞書に載ってる言葉は古いのばかり、ってだけです。逆に新しい言葉が判らない。よく“ぐぐって”フォローしてます」
「ぐぐって?」
 首を傾げる坂本教諭に真由が説明。
「インターネットの検索サイトでグーグルってのがあるんです。それ使って検索することを、動詞形の“何々する”と引っかけてぐぐるって言うんですよ」
「ネットかぁ……ネットねぇ……」
 坂本教諭は目を伏せた。
「確か……今回の件もメールであっという間、だったんだよね。その辺、学校は明らかに追いつけてないね。あの校長や教頭がパソかじりついたり携帯ピコピコしたり……想像出来ないでしょ?」
「でも逆に“何かあったらメール頂戴”って先生がいてもいいように思うんですけどね。口で言いにくい、ヤバイ、ことを伝える手段として有効な上に、“言い捨て”が可能だからはびこるわけで」
「そうねぇ。って、ああごめん、雑談しに来たんじゃないんだ。そんなわけで私が全権、ということになりました、ってのがまずひとつ。で、教頭先生がこちらに伺った際の話は、教頭直々に報告を戴きました。その内容に疑義がないか確認に来ましたってのがもうひとつ。それと、その後の話のご連絡」
 坂本教諭の話した内容は以下の通り。まず、教頭から受けたという報告の要点は二つ。真由と由香は“仲直り”した。そして担任としてはクラスに自分が撒いた種を拾いに行くことにした。これで間違いないか。それから、応じてその後の動きとして、坂本教諭が“燃え尽き予備軍”の娘を放課後呼び出した。
「仲直り……ねぇ」
 レムリアは苦笑。坂本教諭は頷き、
「コドモ、なのよあくまで意識は。幼児から中学生まで一緒くた、という意味でね。まぁ仕方ない面もあるんだけどね。オトナになって振り返ると子ども時代15年って一瞬に圧縮されてるし、中学生の自分ってまるでガキに思えるからね。その辺意識のズレがあるのは確か。でね」
 
(つづく)

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