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グッバイ・レッド・ブリック・ロード-163-

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 そして、レムリアは真由と由香と、二人を伴い旅立った。
 校長の意向はさておき、二人に自己心理の現状を認識させるためにも心療内科の診察を受けさせたいし、それがためにわざわざ女医さんを指定して予約も取ってあるからだ。
 東京へ向かい、大学病院に寄って診察を受ける。少し安定剤の処方を受け、先に書いた窓口のシスターに会うため、郊外にある子ども病院へ。
 シスターに再会、活動内容を確認する。今回は有志団体のバスに便乗、毎日100キロ200キロ程度移動し、2つ3つの病院や施設を回ってマジックショーやお笑い系の演芸。これを繰り返しつつ北へ向かう。
 かなりのハードスケジュールである。実際問題として、活動資金が潤沢な団体は少ない。それでも、この団体は篤志家がパトロンにいるのでまだ良い方だという。
 団体到着までの時間を用い、AEDの操作法についてレクチャーを受けさせる。病院を中心に回るので“不測の事態”に備えてのことだ。そして昼食時、有志団体と合流する。
 そのままシスターに見送られ旅立つ。都心を迂回し、東北自動車道に入って北へ。
 県境を越えて程なく、最初の病院。
 こういう場合、レムリアの基本はその能力を生かした切れ味良い文字通りのマジックである。本当にタネも仕掛けもなく、その場の道具や材料を使って即興で行うので極めて鮮やかだ。真由と由香にはその助手という形で手伝ってもらうことから馴染んでもらう。
 驚きと喜びと、ありがとうの声。そして
 “また来てね”
 ここでレムリアは約束の印にミサンガを付けることを二人に提案した。そうした“未来の約束”そして“友達の証”は、病床の子ども達にとってポジティブで強いエネルギーになると知っているからだ。
 
(つづく)

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