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グッバイ・レッド・ブリック・ロード-224-

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 少し間を取る。喋り過ぎて呼吸のバランスが崩れたか、なんだか頭がボーッとする。
 でもまだ終わってない。
「もう一度言います。あなた達バカだから。先生、最後まで話を聞いて。目覚める13、荒ぶる14、焦り戸惑う15歳……私が作ったんですけどね。皆さんがガキと認識してる15歳。なのにそこでいきなりこう言われる。義務教育はここまでだ。今後どうするか自分で考えろ。但し選んだ道に進めるかどうかは自分次第だ、って。社会に出るにせよ上の学校に進むにせよ、その先は誰も保証してくれないんです。ガキからいきなり、独立するかどうかまで含めて、自分でどうにかしろと言われる。ガキだとあしらわれ、次の瞬間お前もうガキじゃないから。子どもだから親やセンセの言う通りしてろと言われて、突然その先は何も無い。この不安、心配。どうにかしろと言われても、どうしたらいいか判りませんよ。だって、経験が生かせる、類推が効くならまだしも、そうじゃないんだから。そこへ放り出されるんですよ?こんなひどい話ありますか。……そして、同じ経験、それこそあなたたちにもあったはずなのに、何で同じひどいことするんですか?配慮してくれないんですか?。何かあったら言ってこい。何てありがたいお言葉。でも、配慮感じない人間に言いたいと思うわけがない。だから、みんな言ってくれないんですよ。大事なこと言いに来てくれないんですよ。『特に何も言ってきませんでしたので』……よくいじめ自殺で聞く会見です。でも私に言わせりゃ、その先生は子どもに見捨てられた大人ってことです。負けですよ。大人の価値無い。異論あったら後で聞きます。今は言わせて。
 先生という存在だけはみんなに平等。家庭が複雑でも、友達関係で問題があっても、先生という存在だけはみんなに平等なんです。さっきも言いましたけどね。そして繊細な時期に時間が勝手に不安を押しつけに来るわけです。ただでさえそれなんです。そこで相手にしてもらえない。真面目に話したつもりなのにあっさりとスルーされる。それが、どれだけ、どれだけひどいことしてるか、傷ついてるか。何のことはない、あんたがたやってること、いじめそのものですよ。相手の受け取り方の配慮を欠いた無遠慮な言動、それによって人が傷つく。いじめ以外の何物でもないじゃないですか。いい年こいて何してんですか。不惑だ50で子ども相手にいじめだなんてバカじゃなきゃ何ですか?」
 
(つづく)

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