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グッバイ・レッド・ブリック・ロード-228-

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「根性入れてついて行きます」
「そうじゃないんだ。それでもちゃんと学校の単位取ってる」
 夢子はハッと顔を上げた。
「あなたなら、正義のフリした暴力に立ち向かえる心根は持ってると思う。それは凄いこと。でも、その前に忘れちゃいけない。あなたも中学2年生」
「だめ……ですか」
「そりゃそうよ」
 うなだれる。
「でもね」
 夢子は再び目を上げた。
「とりあえずクリスマスシーズンまた来るから、その時に付き合ってフィーリング掴んでみてよ。……あなただからこそ解り合える、あなたが必要な子達もいるし」
「自分を……必要……」
「心を開くマスターキーはないってこと。私がだめでも真由ちゃんならOKだった。由香ちゃんには話してくれた。当然、夢子ちゃんだからってのも、ね。まぁとりあえず、期末テスト頑張って」
「はい。でも……あきらめませんよ。姐さん」
「判ったから、アネさんやめようよ」
「本当ですか?姫姉さん!」
 ぶっ!
「結構、ウソツキかもよ」
「え?ひどいですぅ~」
 普通の、女の子じゃないか。
 
 そのまま、日曜までレムリアは真由の家で過ごした。体重が2キロ減っており、自分として体力回復の必要性を感じたのと、真由の父親に引き留められたためだ。例の展示会の審査発表と表彰式が予定されており、作品は自分がいたからこそ生まれた側面もあるので、審査結果はどうあれ、最後まで見届けて欲しい。と言われたのである。
 真由と過ごしていたので退屈はしなかったが、その間に変化が一つ。先の“燃え尽き症候群”の娘とコンタクトが取れた。
 彼女からの謝罪は手紙で来たのだが、“もうすぐ帰るけどその前に会えない?”と試みに誘ったら応じてきたのだ。
ちなみに、直接の謝罪を問うと、変わらず“会わす顔がない”と言う。
 
(つづく)

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