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アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-012-

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「相原です。シュレーター博士」
 相原は握手を求めて手を差し出した。
「会えて光栄です。この船は人類を科学の歴史を変える」
「持ち上げるなむずがゆい。原理は1930年代だ。媒質とチャージだけの問題だったんだよ。形にするのが早かっただけさ」
 一通り自己紹介が終わる。なお、彼らの〝名前〟はレムリアも含めて本名ではない。コールサインである。
「さ、こちらへお越し下さい。レムリアからある程度聞いているかと思いますが、この度あなたをお呼び立てした理由をご説明いたしたく存じます。それでご納得いただければ船を飛ばそうと思います」
 副長セレネは言い、ヴェールを翻して相原を操舵室内に招き入れた。
 


 
 クルーはそれぞれに〝超人的な〟能力の持ち主であると前述した。
 レムリアは魔女である。応じていくらかの超感覚を有する。更に看護師の資格を有し、救助活動に際しては救急救命の重責を担う。日本語を話せるが日本人では無い。操る言語は実に12。天才肌の13歳である。
 アリスタルコスは銃の使い手。ラングレヌスはなんと不死身であり、銃弾は通らず刃も立たない。この双子は〝攻撃〟と〝防御〟を分担し、普段は生かして賞金稼ぎをしている。
 セレネは超感覚能力者である。テレパシー使いとしてレムリアより遙かに長じており、その能力を大いに利用し、救助要する人の〝心の悲鳴〟を見つけ出す。船はその検出をトリガとし、空を舞いその場所へ急行する。なお、レムリアとは場合により形而上的に連携する。
 シュレーター博士はその観点で超能力者ではない。しかし船の開発者であり操舵手として乗り組み、活動の行動力を一手に担う。
 そして、今ここに不在の船長アルフォンスス。
 容姿とプロフィールだけ書いておくと、やはり身長2メートルの大男であって、アフリカ系の肌の持ち主。傭兵として主要な役職にあるとまでは判っているが、詳細は不明である。その超能力は電磁波を感じ、更に干渉できること。すなわち電磁力に限ったテレパシーと念動力の持ち主と言えようか。サイボーグという言葉があり、これは人体を機械に置き換えた概念だが、彼は逆で、電気機械の特質を備えた人体、というのが端的な書き方になろうか。実際、船のコンピュータや銃器の照準システムと脳で直接通信してのける。
 
(つづく)

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