« アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-039- | トップページ | アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-041- »

アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-040-

←前へ次へ→
 
 レムリアはセレネの〝大丈夫〟に込められた意味をそう解した。いくら、マニュアルの中身話して聞かせて知識は充分、にしてもだ。
 やはり誘ったのは……。
「大丈夫です。炉の起動に時間が掛かるだけ。チャージ完。ターゲットロックオン。レムリア目をつぶって!ラング!カウントする。ゼロと同時に発砲」
 相原は同時に3人に対して言った。〝炉〟とは、プラズマを生成する超高温電磁界のこと。この銃の心臓部。
「オウよいつでも」
「行くぞ。3、2、1、ゼロ!」
 レムリアは目をつぶり、顔を背ける。
 それでも目の裏が真っ白になるほどの閃光を感じる。ちなみにターゲットスコープは当然サングラス機能を有する。ラングは不死身だ心配ない。
 刹那、擬音にすればボウンと書けようか、膨張系の爆発音がして水が飛散し、レムリアは泥水をしこたまかぶった。
「大丈夫かっ!?」
 手を差し伸べてくる相原もまたびしょ濡れ。
 その向こうは白煙の塊。火の玉で生じた湯気である。この中で不死身の偉丈夫が作業をしている。
『フック装着完了。引っ張れ』
 姿は見えないがラングレヌス。
『了解。地上2人、本船から離れろ』
 シュレーターの警告にレムリアが逃げようとすると、相原がその手を取ってぐいと引っ張り、回り込んで自身を盾にする。
 一方ラングレヌスはそのまま水面下に突っ伏す。
 一瞬、光が空を走り、泥まみれのワンボックス車が水の中から現れ、川岸の砂利部に引き上げられる。その車体は裏返しで泥だらけ、走行系には夥しい枝葉が引っ掛かっており、長い年月水中にあったような印象。誰が見ても中で存命など万が一にも思うまい。
 しかも、その車中は、半分ほど水が溜まり。
 人影あり。
『アリス、レーザだ』
 水中から立ち上がるなり、ラングレヌスが言った。
 
(つづく)

|

« アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-039- | トップページ | アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-041- »

小説」カテゴリの記事

小説・魔法少女レムリアシリーズ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-040-:

« アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-039- | トップページ | アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-041- »