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アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-074-

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 レムリアは答えた。自分のそれはテレパシーを用い〝あたかも自分が考えた・感じたように思わせる〟ものだが、効果は同じである。馬を見ているのに鹿と認識してしまう。
「何か幻を見せる?」
「そう」
「でもさっきの様子だと腹部に何か抱えてる。そこに神経系を通らずに爆破指令が送られるんじゃないの?純粋に電気系だけで処理されるから、生体感覚を誤魔化しても」
 言ってて何て恐ろしい仕組みを生体に埋め込んだんだろうとつくづく思う。
「あ、そこを誤魔化そうってんじゃないんだ。沢山いるんだろ?他のシャチやクジラに見られないように。作業時に近づかないよう仕向けて欲しい。目撃させない、目撃しても目撃談が広がらなければ、1頭ずつ対処して行けば済む」
 それは相原がこの方法で実行する気であり、応じた周辺策を考え始めていることを意味した。
 でもそれは。
「相原さんが直接クジラにタッチする、というのはリスクが大きすぎます」
 自分と同様、セレネが否定調。
「失敗した時の次善策を出してからにしろ」
 シュレーターが同調。相原は腕組みして。
「目玉がオレを視認して、応じた起爆信号が走って、炸薬に点火されて……」
「それだけで済むまい。目玉にレーザでも備わっていたらどうする。近接即応くらい備えていると考えた方がいいぞ」
 つまり、目玉が自分で反応してその場で反撃。
「相手に見えないまま近づけばいいんですよね」
 レムリアは言った。何か出来そうな気がするが。
「本船のクローキングは電磁波を遮断する。相原の脳波も届かないことになる」
「じゃ、セイルだ」
 相原は言った。
「なんだって?」
「真っ白ののっぺらぼうアンテナだぜこいつは」
 セイルの機能は恒星風(粒子線・光線)を捕獲すること、およびその光線で発電すること。……応じて電気が流れる構造。
 
(つづく)

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