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アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-078-

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「ドクターはガンシップの接近に警戒を」
「了解」
 当初役割を変更し、マストにはアリスタルコスがガンシップ対応でレーザ抱えて陣取り、甲板でレムリアが誘導、相原が施術、ラングレヌスがその傍らでレールガン。
 順次水面に顔を出してもらい、帆を介してタッチする。相原はその白い帆を見た時の信号が永遠に眼球コンピュータに送られるように細工した。すなわち、機械の視界はずっと真っ白。
『管制塔が反応したぞ』
 ドクターが警告を寄越した。
「内容は?見えてないはずだが」
 相原が問う。
『ホストコンピュータがクジラたちと通信できない。スクランブル(暗号化)の規格は……』
 管制塔とクジラとの通信内容は、その反捕鯨某国の暗号コードで解読できたという。曰く、クジラたちは呼吸時に水面に顔を出すが、その際管制塔のコンピュータと定期交信するシステムで、相原がおシャカにした。すなわち、定期交信できないので異常と判定。
『ガンシップを呼び戻している。通信不能なのにクジラ達が秩序を維持している事を不思議がっている。本部が乗っ取られたのかも、だとさ』
「つまりその〝本部〟とやらはここのクジラを直接指揮できるってわけだ。あと何頭?」
 相原は一旦レムリアの手を離し、件の作戦テーブル液晶テレビにメモしておくよう操舵室に指示する。管制塔と通信できないということは、クジラたちのコントロールが不能になった事を意味するが、どうやらそうした場合に備え、〝本部〟から直接指揮できるようになっているらしい。しかし、本部からは管制塔が異常であるとの話が来ない。従って、本部が乗っ取られて管制塔の指揮権、クジラとの通信が奪われたのではないか。
「2頭」
 レムリアは答えた。
「ならもういい。少し残したい。本部とやらの指揮を見てみたい。この基地以外にも爆弾クジラいるかも知れねぇし。ドクター、管制塔へ船を着けてくれ。乗り込む。ぶち壊せば本部は動くだろうし、中の奴らに直接聞きたいことがあるしね。レムリア、奴らにカマ掛けるから、通訳と、反応を残らずテレパシーで拾って欲しい。ファランクス!援護頼む」
 
(つづく)

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