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アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-098-

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「更に催眠。連中に我々を味方と認識させろ。前進し、連中が入ってきた扉から中へ突入する」
「はい」
 結果、連中が見ているのは、己れら自身と同じ武装・外見の4人が階段を下りてくる姿。
 厳密に言うとレムリアが見ている連中の姿をそのまま連中の意識に返しているので、鏡の中の己れら自身が動いているような状況。
『外組か?』
 傍らを平然と行き過ぎて行く4人に、暗視装置を外した男が尋ねた。
「例の医者はどこだい」
 レムリアは訊いた。但し、相手には男の声として認識されたはずである。
 そして具体的な答えは要らない。そんなこと知るか、ラボ組に訊け、2階か地下だろ……ああはい判ったそれだけで充分。
「俺たちが修理を頼んで来るから、それまで上の扉の進入監視を」
 アリスタルコスが言った。疑われること無くすれ違う。そして、この暗視装置の一団が入ってきたのであろう、開け放した扉から建物内部へ侵入する。
 その扉をプラズマ銃の熱を使って溶接してしまう。
「月がないので催眠の効能は小一時間と見て下さい。2階か地下に研究者がいるようです」
 小一時間。だが、今の連中は閉じ込めたので、時間に意味はあるまい。
「了解。充分だ。操舵室、3階へ入った。3階の情報を求む。なお、2階か地下が研究施設本体の模様」
 相原は言い、イヤホンからピン。
 3階。窓を全部閉めたせいか、中は真っ暗である。背後、溶接された扉の向こうから修理対応の所要時間を求める声……知るか。
 対人反応のうち、閉じ込めた兵士達を示すものをキャンセルし、他に人間がいないか確かめ、相原が例の照明弾を天井に撃ち込む。
 見えたのは定員6~8人というところか、2段ベッドを複数備えた部屋がズラリ。レムリアは寄宿舎を思い浮かべた。相原は〝林間学校〟をイメージしたようである。男達のイメージは空母など戦闘用船舶の兵員居住区。
 
(つづく)

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