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アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-118-

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-私に近づかないで。そしてそう、どうせ元に戻らない私よりも、ここに囚われている他の仲間達を。
「他にもクジラが?」
 レムリアはテレパシーで探り、見回す。特に感じないが。
 被験者にされた皆さんは船が救助完了。戻って来いとハンドサイン。
-いいえ。陸の生き物がたくさんいるはずです。気を失っているのではないでしょうか。
 その時。
 スコープに赤文字の警告が出ると同時に、直下から爆発を喰らう。
 更に地下、研究所のエネルギープラントが吹き飛んだのであった。船の攻撃力はまだそこまで及んでいない。納得できるその意図・原因は、何者かによる自爆であった。
 船が防御のため光圧シールドを自動生成。その生成風でレムリアと相原はクジラの身体に押しつけられた。
 生成風とクジラの身体が二人を爆発の熱から隔離した。
 多くの意識が突如感じられるようになる。すなわち何らかの方法で意識が封じられており、今の爆発……電源喪失で解放されたことを意味した。
 テレパシーが捉えたのは、人間ではないパニック心理。
 ……囚われていた多くの陸の生き物、犬猫を始め多種の小動物、牛馬に豚の存在も感じる。彼らの炎に対する恐怖、そして熱さ。
「私に」
 レムリアは一言そう言い、破壊されて丁度滑り台のようになった床を滑り、燃える階下へ向かう。
 船からの一様な驚き。
『戦闘機群がまた来る。急ぎ帰還せよ』
 これには相原が応じる。
「連れてきます。降下して待機願います」
 相原はレムリアを追い、炎の中へダイブした。
 同様に滑り台を降り、炎が壁と化して立つフロアで見たのは、彼を迎える強い目線。
 静かにせよ、のゼスチャーに似て、唇に指を当てた少女。
「私を連れ戻しに?」
 レムリアはパニックの中枢を背にして相原に問うた。多くのガラスケースに鉄格子。
 
(つづく)

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