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アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第3部-015-

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「判りません。ただ、本船の速力は想定外であろうと思われます。単純に近い方から片付ければ良いかと」
『了解それで行こう。シュレーター、目視追尾』
「了解」
 指示にドクターが答え、上下左右無茶苦茶に飛び回る巡航ミサイルを追い始める。それは海上から見れば、時速700キロでミサイルと帆船が空中ドッグファイト。船速は充分だが、ミサイルの挙動を追う形になるので、どうしても反応が後手。
『何とかして真後ろに付けろ。アリス、パワーを落としてプラズマをエンジンに撃ち込め。ラングはレールガンだ。ロックオンしなくていい。とにかくスコープに捉えたら撃て。無照準防衛発砲』
 アルフォンススは言った。〝真後ろ〟から〝エンジン〟を狙う理由は、核弾頭への命中確率を下げるため。
 巡航ミサイルの無茶苦茶飛行が収まった。誘導装置をオフした結果、船によるロックオンを振り切ったという判断か。それとも、そうやって安心させておき、おびき寄せるのか。
 ただ、そのどっちであれ、アルゴ号には数秒で充分。
 船はアビオニクスに頼らず、目視のみで巡航ミサイルの真後ろに回った。INSはオフ。
『弾幕!』
 即座にアルフォンススが言い、中央マストのカメラ映像に火の玉と銀色の弾丸、そして、
「メーザか」
 相原が呟いた。メーザは電波の一種である。レーザ光と同じ性質(波長が1種類・山と谷が揃っている・広がらずビーム状に直進)を与えたものだ。極めて強力な電子線。
 人間レーダ状態の相原には直接見えるのだとレムリアは判断した。
 巡航ミサイルのエンジンが火の玉を噴き上げた。
 失速し、尻を下に向け、海へと落ちて行く。外見上、エンジン以外に損傷はない。
『完了!もう一発を追え。間に合うか』
「行けます」
 
(つづく)

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