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アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第3部-025-

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 相原はレーダの画面を拡大した。
 撒かれたミサイル群は、互いの距離をどんどん離して散らばって行く。
 敵味方識別装置、および対象解析。
「積載物の正体はレーダの電波に反応し、その発射源、即ちレーダそのものに向かって飛んで行く、ホーミング・ミサイルです」
 相原は画面を見つめて言った。
 アルゴ号が攻撃されないのは電波では無く赤外線を使用中だからだ、とレムリアは判って少し寒気がした。強靱な光圧シールドはSFでおなじみのバリアそのものだと知っているが……。
「それらは核……ですか?」
「可能性は充分です」
 セレネが問い、相原が頷いた。
 そのシールドバリアとて、核爆発まではどうなのだろう。それに、船は耐えたとしても、放射性物質が周囲を汚す。
「幾つある」
 相原に訊かれてレムリアは我に返る。
「24」
 レムリアは答える。一個ずつ探して見つけて……という時間はあるまい。まだ頭の上には弾道ミサイルが放物線を描きながら幾つも飛んでいるのだ。
 必死に頭を巡らして考える。どうすればいい、どうすれば。
「船長!」
 相原が教えを請う。
『私も考えているところだ。要はレーダに反応するんだ』
 相原が目を見開いた。
「船長まさか……」
『そうだ。本船のものを使おうと思う』
 船を故意に狙わせる。使ったことが無いわけでは無い。しかし……問題はその心配。
 相手は核。
「でも……」
『確かに点火距離がどの程度かは不明だ。しかし近づかないと処分出来ない。ならばそれしかない。決行する。総員、本船はこれからホーミングミサイルの鼻先をうろつき回ってレーダに感知させ、おびき寄せる。シュレーター、陸地に近い方から順に行くぞ。相原、君はデコイを探してくれ。目標から外す。私はミサイルの標的システムに干渉する』
 
(つづく)

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