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アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第3部-047-

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 船体に軽いショック。
「成功」
「爆発兆候は?」
「感じられません」
「放射線」
「検出されず」
「次だ」
 そのまま緩やかに加速し、次へ向かう。以降、高空を超高速で東から西へと滑りながら、ドクターの巧みな操作で弾頭を引っかける。次から次。この高度域で合計10発。
 先行している弾頭を追いかけて高度を下げる。セイルに弾頭、10発の核弾頭を抱えたまま。
 爆発したら……何が起こる?
「第1マストセイル異常ないか」
「荷重異常検知ありますが破損の恐れはありません」
「セイル変えますか?」
「いや、ひとまとめの方が処理しやすい。そのまま使え」
「了解」
「第2群発見しました。高度6700」
 その高度では弾頭3発。これで合計13。
「高度3200」
 更に12発引っかける。残り5発。だが、だんだん高度が下がっているのが気がかり。
「残りは非常に拡散しています」
 レムリアは言った。すなわち、各弾頭間の距離が遠い。
「一番高度の低いものから」
 相原が提案。
「妥当だな。燃料は」
 船が空を馳せる。燃料計の残り数値がどんどん減って行く。航続時間なのでカウントダウンさながらだ。
 まず1発。高度3000。
 2発目。高度2100。
 3発目。高度1300。
 4発目。1000を切って870。
 あと1発。
「推定点火高度まで320!」
 レムリアは言った。それは爆弾の規模から予測される爆発高度。但し全てがデータベースに基づくあくまで予測値。
 実際は一切不明。早く終わらせることのみが唯一確実な解決手段。
 最後の弾頭までの距離はおよそ70キロ。距離そのものはすぐ縮まった。
 しかし、セイルに弾頭を多量に抱えた船は、風圧、及び慣性力を抑えるために操舵性が低くなっている。つまり動きが鈍い。
 空振りした。
 
(つづく)

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