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アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第3部-059-

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 識別装置に感。
「探知されました」
 レムリアは言った。よく考えたら宇宙では船体を隠す場所が無いではないか。
 透過シールド?それは船から光を発して実現する。
 その発した光をセンサーが拾ったり、アルゴ号船体が衛星間を結ぶ通信を遮ったり、探知される可能性は幾らでもある。
 それに、燃料が少ない状態で燃料使って身を隠し続けるには限界がある。
「L点(スペルLagrangian pointより)の砲を撃つ。第3マストセイル展開せよ」
 アルフォンススは言った。反射衛星では無くレーザ衛星、宇宙砲台そのものを破壊する。
 地球-月間L点は月にほど近い位置にある。従い、宇宙空間を跳躍することになる。
「まず撃たせろ。その際発射点を逆探知せよ。INS準備」
「はい」
「了解」
 レムリアとシュレーターが相次いで答えた。38万キロ彼方の人工衛星に向かって船体を真っ直ぐ突っ込ませるのはかなり困難であろう。砲台から地球軌道上への打ち込みは相互が常に通信し、正確な位置情報を持っているから可能なのだ。
 一発撃たれる。セイルに穴が開く。そもそもが恒星からの光線や粒子線を受けて進むための帆であるが、耐えきれなかったわけだ。桁違いに大きなエネルギを有していると見て良い。
「逆探知、座標設定」
「光速(ライトスピード)、ターンアラウンドしつつ接近」
「ライトスピード」
 シュレーターが、加速レバーを、押し倒した。
 ライトスピード。すなわちこの船の宇宙空間で許容される最高速度 。
 光子ロケットエンジンのもたらすそれは実に光速の99.75%。その能力を持って、最高速度をライトスピードとしている。
 但し、加速に幾らかの時間を要するため、そもそもが光速で1秒程の地球-月間ではそこまで到達しない。
 
(つづく)

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