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【魔法少女レムリア短編集】リトル・アサシン-23-

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 それはいわゆる先進国の文化圏では冗談以前の問題だろう。サラリと言われた事もあり、彼女は思わず苦笑を漏らそうとしたが。
 こちらの文化圏では単なる本気だと気付き、身を起こそうと努力に入る。文化の相違以下、説明すべき事が山ほど。
「結婚だぁ?いきなり頓狂だな。お前彼女を誰だか判って……」
「女どもに聞いたんだ。あの娘は良く乳の出る女になるって。痩せて乳も小さかったぞって言ったけど、今小さくても問題無いって」
 少年はスタッフの声を遮り、急くように言った。
 どこを見て何の評価を……彼女は今度こそ苦笑した。要は服の下胸元見られたのだろうが、余り恥ずかしいという感情は沸かない。目の前で女が服脱いだら見るのが男の子だろうと恬淡と理解している。
 それとも、自分に女という自覚が足りないからだろうか。
「そしたら族長がこれを用意してくれた。お前らの世界では結婚の約束に贈り物をするのが習わしなんだろ」
「彼女は14歳だぞ」
「充分子供産めるじゃないか。会わせてくれ。すぐ終わる」
「そうじゃなくて……しょうがねぇな。そういうことは直接本人に言うもんだ。レディの病み上がりに言うには失礼だし深刻すぎる。一旦帰れ。明日また来い」
「そうやって追い出すつもりじゃないだろうな。彼女連れ去るとか」
「銃器持ってる奴にウソ付いてどうする。しかしお前それ突きつけて押し倒す気か」
「ふざけたことぬかすとぶっ殺すぞ。オレは彼女だけいれば他は用は無いんだ」
 安全装置をガチャン。
「おお、コワ。冗談悪かったよ。ウソ言わないよ。彼女はこういう場合追い返したと知ったら本気で泣くんだ。しかも勘が良すぎてウソ付くとすぐ見抜く。君も何か不思議を見せられてないか?魔法かと思うぜ」
 彼女は聞いてこっそり笑った。ようやくベッドの上に身を起こし、履き物を探す。
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(つづく)

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