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【魔法少女レムリアシリーズ】ミラクル・プリンセス-015-

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 相原は舌噛みそうな勢いで弁解のように言った。威張りんぼの兄ちゃんが照れてる中学生に一瞬で変化。
「真っ赤ですけど兄者(あにじゃ)」
 レムリアは小悪魔のように笑った。そういう意図はないと認識した上でわざと言ったのである。ここで、相原がレムリアに好意を持っていることは(年齢差的には犯罪に近いが)説明するまでもあるまい。そして、その旨相原はレムリアに表明しており、レムリアもそのこと自体は認識している。ただ、レムリアの側にはそういうことを考える心理が生じていない。否、“まだ芽生えていない”と言うべきか。対して、相原はレムリアのそうした心理を把握してか、自分の感情を前面に出さないようにしているようである。
 以上、威張られたような気がして、ちょっとカチンと来たので、からかってみた次第。
 確かに年上なんだが、年上という気がしないのである。
「……お前さんウチの母親の病気もらったか?。なんか帰ったら二人していじめられそうな気配」
「えへへ。それはお楽しみと言うことで」
 レムリアは笑ってウェストポーチにカードを収めた。
 JRに乗り換えて都心部を横切り、2層構造、すなわち、高架線路の上に更に高架線路がクロスする、秋葉原の駅に降り立つ。
 複雑な構造のホーム階段を抜け、改札機にsuicaをかざして、
 電気街口。
Akiba
 耳に押し寄せてくる喧噪と、目に攻め込む宣伝広告。その全てが電気製品、その関連である圧倒感。
 レムリアは半ば見上げながら立ち止まった。
「すっごいね」
 相原を振り返る。力感、密度感、発散されるエネルギー。それらが醸す秋葉原の雰囲気は、東京の中でも群を抜く圧力の高さだ。それは感じるというレベルではなく、押し戻そうにもぐいぐいと入り込んでくる。
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(つづく)

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