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【魔法少女レムリアシリーズ】ミラクル・プリンセス-026-

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『院長室に来いって。内容的にびっくりさせたり、色彩的に問題があったりすると、発作を起こす子もいるから、事前に教えろと。ちなみにショータイムは明日の午後3時ね。彼女は従妹の姫子ちゃんということにしといたから。間に合う?』
「大丈夫でそ」
『んじゃよろしくね。あ、今夜6時で例のとこ予約しておいたから、勝手に夕食食べないように』
「わかった」
 相原は電話を切った。が、別段レムリアに内容を伝えるでもなく。
「だそうです。姫子さん」
「姫子って……」
 レムリアは苦笑した。彼女は内容を把握している。
 相原から意志の形で内容を読み取ったのである。意識と意識の直接コミュニケーション能力……それこそテレパシーを彼女は有する。その能力のゆえんが血筋にあることは説明するまでもあるまい。“病状をわざわざ聞かぬでも、その場に行けば一瞬で判る”のもこれに基づく。但し、彼女はこの能力を恣意的に使うことはない。だから相原はレムリアの目を見、伝えたい内容がある旨、合図したのである。
 次の電車が来て乗り込む。秋葉原から新宿への移動は、一駅乗った“お茶の水”で中央線快速電車に乗るのが早道。
 しかしレムリアが線路際、神田川の眺めを見始めたことから、相原は乗り換えずにそのまま各駅停車に乗っていった。別に大して時間が違うわけではない。ただ、それは後を知る者は“運命”だったと言うであろう。
 新宿の一つ手前、代々木(よよぎ)。
「降りるよ」
「え?新宿じゃ……」
「店自体は新宿と代々木の中間にあるんだ。新宿の人込みガシャガシャ歩くより、代々木から行った方が早かったりするのですよ」
 相原は言い、指さす手の形を作って見せた。
 その形をロゴに使った当該店舗のビルが、車窓の前方に見えている。
「ああ、あそこなんだ」
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(つづく)

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