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【魔法少女レムリアシリーズ】ミラクル・プリンセス-033-

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「おおそうかい。そりゃ子供たち喜ぶわ。あっちの婦長にメール打っとくからナースステーションに寄って」
「判りました。由利香ちゃん悪いけど寄り道させて」
「え、あ、うん。あの私ならいいよ、親に来てもらうから」
「いいえ、あなたに来てもらわないと困るの」
 レムリアは言い、腕を取って歩き出す。そして、小児病棟へ向かうエレベータの中で、この歩く変態商品と企んでいることがあって、と話した。
「私が助手?」
「そう。元々誰かに手伝ってもらったほうが盛り上がるかなぁ、とは思っててさ。でもこのヒトじゃイマイチこう華やかさという点で甚だしい問題が」
「イマイチ甚だしいって何だよ」
 相原のセリフに女の子二人吹き出す。
「……でも私で勤まるの?だって手品なんて私」
「まぁ慣れてもらったほうがいいのは確かで。だから来てもらったわけ」
 レムリアは言った。
 エレベータが速度を落とし、着床を示すチンというチャイムを鳴らす。
 この時点で、既にドアの向こうが賑やかしいのが聞き取れる。
 ドアが開く。廊下を行き交う子供達とその喧噪。まるで学校近くの道路を思わせる。
「あっ!姫様のおねーちゃん」
 早速、リハビリであろうか、廊下を歩く松葉杖の男の子がレムリアを見るなり言った。
 周囲の目がエレベータホールに向く。
「うそだろ!」
「あ、マジだ。マジで姫様のお姉ちゃんだ」
 その伝播速度、院内電子メールの比にあらず。
 あっという間にレムリアは子供たちに囲まれてしまう。これだけ有名なのは、もちろん、彼女が入院中にここを訪問し、ボランティア活動同様、いろいろやったからである。
「はいはい、ちょっと離れて。こっちのお姉ちゃんがびっくりしちゃうから」
 そこで由利香ちゃんが何かに気付いた表情。
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(つづく)

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