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【魔法少女レムリアシリーズ】ミラクル・プリンセス-045-

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 要は横柄だ。
「どうぞ……」
 その女性……堺さんが現れ、廊下へのドアを開く。
「申し訳ありませんね、お待たせした上に……。わたくしから代わって失礼をお詫び致します」
 堺さんは頭を下げた。
 レムリアは慌てて、お控え下さいと両の手を広げて小さく左右に振り、
「いいえ、そんな。何もあなたが……。あの、申し訳ありませんが、明日使わせて頂ける場所を下見したいのですがよろしいですか?」
「え?あ、はい、どうぞ」
 案内されたのは、エレベータで上がって6階、レクリエーションルームと称す部屋。
 小さなステージがしつらえてある。大きな小児病院には、大抵、院内学校が併設されているが、ここはその講堂に相当すると説明を受ける。
 レムリアは見渡す。白い壁、白い天井、蛍光灯、窓。
 以上。建築に関する法規には違反していません。その合理的な素っ気なさ、外見の洒脱さに比して何?
 他に誰もいない室内は、しんとしていて静止しており、“アクティブな感じ”がない。
「そんなにしょっちゅう使う場所ではないんですね」
「え、ええ……」
 レムリアのセリフに、堺さんはためらいがちに答えた。
 相原は腕組みした。
 レムリアは“レクリエーション”と言いながら、その実、ここがそういう目的では余り活用されていないと見抜いたのである。
「ナースコールのボタンは?」
 彼女ならではの心配。
「当日は数名のナースが現場にいるはずです。人工呼吸器を付けた子どもさんもいますので」
「判りました。あ、ここはもういいです。ありがとうございました。あと……よろしければ婦長さんにもご挨拶を」
 3階へ移動する。婦長はこのフロアのナースステーションに専用の部屋があるという。
 ナースステーションに赴いて来意を告げる。
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(つづく)

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