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【魔法少女レムリアシリーズ】ミラクル・プリンセス-050-

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「そうですか……」
 レムリアは首をかしげた。納得行かぬも道理。受付は歓迎、院長はどうでもいい、婦長はあからさまに不快。
 外面と実態?タテマエとホンネ?テレパシー使えば探れるだろう。だが、行使するのが怖い。知りたくない。
「見抜かれたら困る内情があるものの、マジックショーのメリットと比較したら、じゃね?」
 相原は意見した。ちなみに院長の名前と、口コミ情報掲示板みたいなものも検索したが、院長は2代目で、学会論文も幾つかある権威のようで、腕は立つ方と推定される。なるほど若くして院長が務まるなりの実力というところか。一方で口コミに関してはプラスもマイナスもない。
 最も、掲示板での評判記は一般にオトナのすること。親がつきっきりで内情ばっちりというわけではないし、子どもは入院中であって書ける環境にそもそも無い。仮に退院したとしても、一般に子どもが自らネットの掲示板に書きに行こうと思わないだろう。最もそれ以前に、子ども達は言われた事に従っているだけで、他と比べる機会などあるまい。なお、論文の中身自体は無料で見られる状態のものは無かった。
「まぁ、こっちには一期一会でも、向こうにはまたかよ面倒くさいな、みたいな話なのかも知れない。あなたがぶーたれてると、子ども達、見抜くよ」
「……そうですね」
 母親に言われて、レムリアはようやく顔を上げた。
 でも、そのままじっと、窓の外を見るだけ。
 走ること10分。
「はい着きましたよ」
 予約時刻を過ぎること5分少々、夕闇の中、軽自動車が到着したのは、山懐の旅館のような建物。
 しかし駐車してあるクルマの数に対して、建物の収容力は明らかに小さい。
 長時間の順番待ちかと思いきや、よく見ると山の斜面あちこちにいわゆる古民家が点在し、それら家屋と家屋の間の小道を、和服姿の仲居さんが料理を持って移動中。
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(つづく)

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