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【魔法少女レムリアシリーズ】ミラクル・プリンセス-068-

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「そういえば……」
 と、由利香ちゃん。
「その話に出てくる彼って、治った後、自ら物乞い経験をカミングアウトしたり、なんか悪そうな宗派と真っ向渡り合ったりするよね。差別されるかもしれないのに、異端扱いされるかも知れないのに、そんなのどうでも良くなっちゃった……」
「かも、知れません。もちろん、キリストは本当に一瞬で彼を治したのかも知れません。それはそれで彼の能力は気功に比して遙かにレベルが高いからだと言えます。でもどちらであれ、盲目の彼にとって、超絶の体験であったことには変わりありません。彼はイエスとの出会いで精神的にめちゃくちゃ強くなった、という可能性は少なくとも確かでしょう。ただ、ここで一つ注意したいことがあります。キリストは他にも色々手当を見せますが、それで治った人々は、決して彼を『頼っていた』、のではなく、『信じていた』、ということです。この信じる、という言葉には、宗教的努力、信心深さという意図も含まれますが、よくある神仏におすがりして、金だけは出すので何とかしてくれ、では決してありません。信じることに対価を求めていた人たちではないということ」
「ただ行くだけの気功に効力はない」
 相原が付け加えた。
 レムリアは頷いて……由利香ちゃんを抱きしめたままなので、頷いたことは彼女にも判る。
「私のやりかた聞いただけの気功が、由利香ちゃんに効力を持ったのだとしたら、それは、あなたが私を受け入れてくれたから。私からあなたへの通り道が、あなたの中に出来たから。霊的なエネルギーであるなら、その通り道はココロでしょう。あなたがココロを開いてくれたから、私からあなたへ流れることが出来た。
 そして全ての原点は、あなたが、前を向いて進もうとして、秋葉原へ来たから。あなたに必要なのは、金が目当ての気功じゃない。だってそういうエネルギーの源泉たる方には、そもそもお金など意味はないでしょ」
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(つづく)

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