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【魔法少女レムリアシリーズ】ミラクル・プリンセス-082-

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 レムリアはその間に由利香ちゃんの右手にまいかちゃんの手首を持たせ、左手は脇の下へ触れさせた。
「あなたの方が判りやすいと思う。心臓マッサージに合わせて手首に脈拍を感じる?」
「うん。弱いけど動きはある」
「OK。それが感じないとか、脇の下体温低いなと思ったら知らせて」
「判った」
「お願いね。あ、呼吸私が代わります」
 レムリアは担当看護師と交代した。
「あなた、普通の女の子じゃないね」
 看護師の問いにレムリアは一瞬だけ笑顔で応じ、呼吸開始。と、そこで出て行った看護師の1人が戻って来る。
「ドクターだめだ。クスリは3つ持ってきた」
「だめ?だめって何?」
 二人は婦長を見た。
「だからこの子は……い、院長先生を呼んできます」
 婦長はいたたまれなくなった事もあろうか。逃げるように出て行った。
「高木は?」
 戻ってきた看護師が訊いた。
「AED」
「了解。あ、私代わります」
 戻ってきた看護師は相原からマッサージを更に引き継いだ。
 相原は手首をこね回しながらふぅと息をつき、
「とりあえずここに運べってシステムはないのかねここには」
 グチりながら子供達の様子を見る。子ども達が一言も発せず、静かだからである。
 そして、相原の目が見開かれた。
 祈りがあった。
 シスター二人が前に出、子供達と共に、手を合わせ、じっと、祈っている。
 祈る子供達に見守られ、女性達のCPR……心肺蘇生。
 廊下を走ってくる音がし、その高木看護師が“非常持出”と書かれたリュックを持って戻って来た。
「許可取れとかふざけたこと言うからこれ持ってきた」
 高木看護師は言いながら、リュックの中から体重計に近い形態、サイズのその機械を取り出した。
 AED。automated external defibrillator……自動体外式除細動器。
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(つづく)

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