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【恋の小話】星の生まれる場所(1)

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 駅前バスターミナルの上に作られ、周辺のビル間を結ぶ空中回廊。これをペデストリアンデッキという。都会を中心にままある風景。
 その回廊のそこここに謎のオブジェが配置される。これも、ままある風景。
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(JR八王子の場合・写真:オレ)
 ただ、そんな中の一つ、ガラス板で出来たピラミッドの類似品、“ピラミディオン”に、ショルダーキーボードを背負った女の子が貼り付いているというのは、ちょっと見ない光景。
 何やら一生懸命に手を伸ばして何かを掴もうとしているので、僕は声を掛けた。
「どうしたの?」
「歌詞書いたカンペが……」
 彼女のセリフをこう書いたが、そういう意味だと判ったのは少し後の話。
 カシカイタカンペ、とやらが、ピラミディオンのてっぺんに貼り付いた紙、だと判った僕は、少し勢い付けて駆け上るようにして、その紙を手にした。
「これ?」
 で、文字の羅列で歌詞書いたカンペだ。ショルダーキーボードからしてストリートミュージシャン。風でカンペが飛ばされて、というところだろう。
「あ、ありがとうございます。すいません。あ、あの、お礼と言ってはアレですけど、良かったら聞いてってくれませんか?お忙しいならいいですけど」
 まだ春先、服装的には寒さ対策万全、というところだろう、頬染めた彼女はビラを一枚差し出した。風になびく長い髪。
 自己紹介と向こうしばらくの行動予定を印刷したもの。フライヤーという奴だ。
 アーティスト名はひらがなで「あやな」大学生とか。
「いいよ」
 電車一本飛ばしたところで晩飯は逃げない。
「わぁありがとうございます」
 星の歌。幼い頃見上げた星と、夢舞台に立ちたい自分と、重ねた歌。
 声質は好きだ。だがしかし、これはそれこそ駆け出しのストリートさんに良くあるパターンだと個人的には思うのだが、声の範囲と曲のキーが合ってない。
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(つづく)

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