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【妖精エウリーの小さなお話】けだもののそんげん-31-

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 身ぐるみ剥がされて野性に放り出されれば、今の人間さんには何も出来ないでしょう。
 それは悲しいかな人間さんが“野性”の生き物では既に無くなっている証です。
 地球の自然は、自然に背を向けて生きて行こうとする皆さん、人間さんという生き物に、どう作用するのでしょうか。
〈これは何が起こっているのだ?〉
 クマは私に尋ねました。微動だにしない人間の有り様(ありよう)を逆に怪訝に感じているようです。
「逃げることも立ち向かうことも出来ない状態ってこと」
 私は身体のサイズを変え、クマと彼らの間に入ってみました。
 唐突に女が出てきたわけでどう反応するのでしょう。
 目だけ動きました。顔と胸元を見られます。すごいです。男です。
 しかし金縛り状態からは変化しません。自縄自縛と言いますか、一種の自己催眠・自己暗示に近い状態と推察されます。私の力がそう作用したのでしょう。
「社員達は?」
 私はナイアデスに訊きました。
 トラック用エレベータの所に放置してきた発狂者1名を含む4人。その方向には煙がまだ見えます。
 空が白々と明けてきました。
「動けるようになったみたい。詰め所みたいな所に入ってじっとしてる」
「逃げるかな」
「その、おかしくなっちゃった人を病院へと考えてるみたい。で、散り散りになるのは得策ではないとの考え。電話も通じないけどそのうち誰か来るだろう」
「判った。放っておこうか」
「それでいいんじゃないですか?」
 さぁこの男達です。プロの殺し屋。もちろんアンダーグラウンドの人間。
「相手がクマでは諦めモードですか殺し屋さん」
 とは言え、元より会話する気はありません。何やらピアノ線を一巻き持っていたので、念力使って取り上げ、そのまま全員の足首を括ってつなげて一丁上がりです。
 白日の下にさらす。目的はこれで達せられるでしょう。国道の真ん中にヘリコプターがひっくり返り、国立公園にクレーターが生じて煙を噴いているのですから。
 

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