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2014年7月 9日 (水)

ユカちゃんハテナ王国へ行く【6】

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「そこもどうぞ」
 おしべめしべと一緒に一口でペロリ。蜜があるので応じて甘い。
 ドアをノックする音があった。
「誰だ」
 セバスチャンがとげとげしい誰何の声を発する。
 対して。
「ヨセフに御座います。失礼いたします。国民への応答の時間で御座いますが……本日は中止なさいますか?」
 柔らかい物腰を感じる年老いた男性の声。
「構わぬ。待たせよ。すぐに参じる」
 セバスチャンはそう応じた。そのビッグな態度(作者註:居丈高という語彙はユカにはない)。
「かしこまりました」
 足音は聞こえないがヨセフというその男性は去ったのであろう。なんかいじめてるみたいでユカはカチンと来た。
「では姫、参りましょうか」
 この、丁寧なのにイヤと言わせないような雰囲気の言い方。これもまたカチンと来る。
 ムカつくおっさん。
「その応答って奴?」
 ユカはバラの花を棒アイスみたいに食いちぎりながら、反抗的に答えてみた。どうせイヤと言ってもさっきみたいに抱えて連れて行かれるのだ。こうなりゃ徹底的にイヤな子になってやる。こんなイヤな奴にいい子ぶりっ子してやる必要も無い。
 叱りたければ叱れ。人さらいに叱られたところで悪いとは思わない。
「さようでございます。こちらへ」
 手を引かれ、連れ出される。廊下はフカフカの絨毯が敷き詰めてあって、なるほどこれではヨセフさんが来たか行っちゃったのか聞こえない。
「なってないね。何この廊下、変な人が来た時足音が聞こえないじゃない」
 ユカは言ってやった。忍者屋敷は敵がコッソリ来ても足音聞こえるよう、敷地にが砂利敷き詰めてある……図鑑で見た。
「……どこでそのようなご見識を」
「教えないよ~だ」
 あかんべぇ。その図鑑をどっかやったのは当のあんたでしょうが。
「しかし」
「いいから早く連れて行きなさいよ。誰か待たせて勝手なことするとかサイテー」
 これは幼稚園で聞いた話。
 

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