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ユカちゃんハテナ王国へ行く【13】

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「だから、姫さん逃げたんじゃないの?。だってこれじゃ人間相手じゃないもん。姫さんがいつも行くところはどこ?説得してあげる。その代わり国民に勉強する権利をあげなさい」
 するとセバスチャンは“子供をあしらうような”顔。
「これはこれはありがたいお話で。しかし……」
「一つ聞くけどここに病気は無いの?病気かどうかどうやって判断するの?いちいちお姫様の質問タイムまで待つわけ?」
「治るものは治る。そうでないものは仕方が無い」
 つまり放っておく。
 ウソでしょ?
「え?インフルエンザとかペストって知ってる?一気に死ぬよ。すると王様だけ生きてるわけ?滑稽だわ」
 どこかのアニメで聞いた台詞。でも、言ってみて意味は分かった。王様だけ生きてて何が“国”やら。
「王国って言ったね。王様は?私のお父さんとやらはどちらに?」
 その時。
「いませんわ。私の服を着た女の子さん」
 群衆の向こうから声がし、群衆が気付いて振り返り、サッと道を空けた。
 確かに自分とよく似た顔立ちの女の子がそこにいる。引きずるような白いスカートひらひら。
 ただ、そっちのお姫様の方がずっと背が高く、大人っぽい印象。
 だとしたら、なんで幼稚園娘のわたしと間違えるかな。
「ひ、姫?」
「おお、姫君。どちらに……」
「どこにも。ただ、私がいないとどうなるかなと思って隠れてただけです。まさか中つ国(なかつくに)から掠ってくるとはね。ここの“王女”はね、女の子さん。こうして来ている国民の中から記憶力のいい子を選んで据えるのよ。王も后もおりません」
「姫様……」
「それでね」
 本物、であるらしい姫様は言うと、履いている靴の、その高いかかとを使って、王宮の芝生の庭を掘った。
 カチン。金属の音。
 掘り広げると金色。
「それ金?金メダルとかの金?」
 

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