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【魔法少女レムリアシリーズ】Baby Face-75-

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 相原が答え、二人してドア内側のパイプに掴まる。加速度があり、船体が上がって、下がった。
 この船自体は地球大気圏内において秒速3000キロでの移動を許容している。応じた加速と減速により、ほぼ一瞬で城の上に着いた。なお、単位は書き間違いでは無い。光速の1%速度である。最も、城から1キロも離れておらず、そこまでの速度は出していないが。
『現在位置、屋上布告台の上』
 それを聞いて、レムリアは出入り口の開口ボタンを押した。
「ここは任せて、船は……城へ来るマインドコントロールを吹き飛ばして下さい。ヘタに近づけると城の防御機構が働いて町を破壊しかねないので」
『アイ』
 レムリアは操舵手、ドクター・シュレーターに告げ、出て行こうと背後を見た。が、相原はおらず、見回すと程なく、長大な銃を背負い、グラス端末をメガネに重ねて、船首方から走ってきた。
 船が有する4機長銃の残った1機、レールガン、電磁加速銃である。アルミのインゴットを音速の2倍で撃ち出す。なお、学校前に降りた男達は光線系2機と、火の玉撃ち出すプラズマガンを持っている。
「銃なんか役に立たないよ」
「魔法に頼ってるから科学がモノ言うのさ」
 相原はニヤッと笑った。何か策があって持ってきたのではなく、いざという時裏を掻くためか。レムリアはなるほどと頷き、開いた扉から布告台へ飛び降りた。
 次いで相原が飛び降りる。中へ入ろうとするが、出入り口(車のサンルーフのように石板が水平にスライドする)が閉じられたまま。
 相原が間髪を入れずぶっ放した。パンという破裂音がし、蓋石板に穴が開き、そこから伸展した放射状のヒビだらけになった。
 銃底でぶん殴って叩き割る。
「魔法で開くのに」
「魔法は封じておけ。悟られる。まさか瞬くほどの時間で城へ来たとは思ってないだろ。そのまま隠せ」
 

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