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アルゴ号の挑戦~東北地方太平洋沖地震~【魔法少女レムリアシリーズ】-028-

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 溢れ出した水は時速40キロ程度で全て押し流しながら内奥へ進んで行く。水は1メートル角の立方体で1トンの質量を有しており(1リットルは10センチ角。それが1000個分)、速度を得て応じた破壊力を持つ。この際、破壊され、いわゆる瓦礫と化したクルマや材木など重量物は、津波の先頭で山を成し、瓦礫自体が更なる破壊力となってエネルギ果てるまで進行し続ける。
 高さ1メートルの数値だけ見て侮るべからず。
 部長は頷いた。
「判った。リンクしてその船に送り込めば当社システムを救助に使えるわけだな。日本政府は具体的な動きを見せないし、全貌を把握できていないだろう。よろしい、我々とその船で動ける範囲は動くとしよう。社長稟議は後追いで私が取る。『ガイア』『ゼウス』『タイタン』のパスを東北沖に変えさせる。データサーバのIPは判るか」
 相原は手持ちのメモを見せた。
「よろしい。その飛行船の通信システムは」
「インマルサットがメインですが」
「座標も取れた方が良かろう。準天頂の『ほうおう』『はやぶさ』『つばめ』の空いてるチャネルを割り当てろ」
「はい」
 少し解説が必要であろう。
 空中移動体である船の第一の責務は、極力住民に津波の到達を広報し、避難を促進することである。この際、自力で動けない方は船自体で移送を行う。もちろん、都度都度でどこかに届ける必要は無く、まず全員を船に避難させ、後からで構わない。
 一方、移動中の船は津波のリアルタイムの状況、活動エリア以外の人々の動きは見えない。これらは常に変化し、緊急を要する場所が刻々変わる可能性を示唆する。この辺りをレーダ衛星や携帯電話の動きで把握する。なお、2016年時点、日本政府は津波のリアルタイム把握のため、海底水圧計による測定網の構築を急いでいる。

 

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