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アルゴ号の挑戦~東北地方太平洋沖地震~【魔法少女レムリアシリーズ】-031-

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「俺たちにできることあるか?」
「QZから携帯に割り込ませて一斉警報を流したいんですよ」
 相原は彼ら一人一人の目を見て言った。
「請け負った」
 先輩社員達は言い、それぞれノートパソコンの画面を開き、会議システムにLANケーブルを接続。
 相原の机上パソコンから緊急地震速報。ちなみにオフィス中に聞こえるように音量最大になっている。
『マグニチュード、7、推定震度、5弱』
 合成音声。
「余震来るぞ!全員隠れろ」
『学どうしたの?』
「そっちは続けろ。大きな余震だ」
 15時15分、茨城県沖マグニチュード7.6(Mは2016年9月現在)。
 初期微動から主要動への遷移、その揺れ方は本震に類似だが、遷移までの時間が短く、主要動も本震ほどではない。が、震度5クラスなのは確かで、外れかけていたパーティションが再び音を立てて動いたり、片付け途中で不安定だった書類ファイル等が落ちたりした。
 天井の合わせ目は部材が削れて煙をあげ、照明には点滅するものもあった。
 部長が指示する。「片付けたりするのは余震が落ち着くまで待て」
 が、これで乗り切ったと相原は察知した。揺れは残るが机から出る。
「相原、用意できたぞ」
「ありがとうごさいます。アルゴ、大船渡の放送をテキスト化してこっちへくれ」
『了解』
 大画面の片隅にウィンドウが一つ開く。
 それは会議室ノートパソコンにも同様に表示。
「榊(さかき)さん。コピペってQZへ」
「OK」
 準天頂衛星は3万キロ以上の宇宙空間を航行する。小さな携帯電話から衛星への電波送信は遠すぎてむろん不可能である。しかし逆に衛星が携帯端末へ電波を降らせることは可能である。
「送った」
 0.5秒。
『ただいま本船で受信確認。同時に域内の携帯電話も受信していると判断される』
「次だ」

 

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