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アルゴ号の挑戦~東北地方太平洋沖地震~【魔法少女レムリアシリーズ】-064-

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『レムリア』
 船長がその一番右画面を見て呼んだ。
『はい』
『本船はこれより津波で切られて離れ小島となった集落に接岸、衝突が予想されるタンカーを残燃料全てを投じて押し戻す。その後電源は非常バッテリのみとなる。衝撃と不測の電源遮断に備えよ』
『現在電気器具使用者はいません。AEDバッテリは充電完了しており非常対応も問題ありません。……みんな、船が海岸に打ち上がります。何かに掴まって』
『よろしい。総員衝撃に備えよ』
 大画面に戻る。二軒並んだ家屋の屋根に避難した人々。
 驚いて見つめる彼らの東側、積み上がったがれきにアルゴ号は船首から衝突して乗り上げる。
『投錨!』
 水鉄砲の反動対策。
 錨は左右両舷より2発ずつ。自律型ロボットになっており、自ら“土”を認識し、潜り込んで10メートルの位置に星形の足を展開し、摩擦を増やす。
『非常遮断ステップ2、3実行、超伝導クエンチ。加速コイル露出状態です』
『第1第2マスト水中浸漬。電界準備良し』
『タンカー衝突まで10秒。錨状態確認』
『掘削中、固定未完』
『時間が無い。電界全力』
『了解』
 船尾カメラがタンカーを捉える。右舷側をこちらに見せて接近してくる。
『カウント3。0で磁界最大』
『アイ』
 コイル出力は船の速度を司るスロットルで変化させる。一方、帆膜に与える電圧は帆膜をアンテナとして使う場合のボリュームダイヤルを用いる。
 操舵手のシュレーター。エレクトロニクスの監視と操作を行うラングレヌス。
 ラングレヌスが電界出力を最大にし。
『3、2、1、0!』
 シュレーターがスロットルハンドルを開いた。
 電界と磁界を直交させると、そこに導電物があれば電流が流れ、導電物を動かす力が生まれる。フレミングの左手の法則。
 水は、1立方メートル辺り1トン。従い、100トンになろうか、恐らく音速を超えるスピードで、船体下から海水が射出された。

 

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