アルゴ号の挑戦~東北地方太平洋沖地震~【魔法少女レムリアシリーズ】-084-
タブレットに映る汚物まみれの姿を見せつける。破いたのでボロ布同然の衣服を首に縛り付け、髪の毛掴んで引きずって行く。乗って来たボートに叩き込んで押し出すと、プラズマの火の玉を一発間近にくれてやり、水蒸気圧力で遠くへ。
「操舵室。トレーサー001を女の膣内に仕込んだ。追尾願う。学、トレーサーの位置に衛星からビーム突っ込むとか可能?」
『合衆国にMTLでも借りればな。PVパネルフレアって奴なら故意に見せられるぜ。太陽電池が陽光を反射してギラリって奴だ。最も、こっちの警察サイバーに連絡したけどな。後で動画と拾った指輪くれ。今はコソ泥に警察力を割くタイミングじゃねぇ』(MTL:宇宙レーザ砲の一種)
「了解」
答えて程なく、携帯電話に着信あり。また面倒ごとか、と思ったがそうではなかった。
懐かしい番号が発呼者として表示されている。都内総合病院の小児科医師。名を佐橋(さはし)という。
12
「“姫”です。お久しぶりです」
レムリアは笑みを作って応じた。懐かしさと、何故か安心感が筋肉を緩ませる。
『おお、番号合ってたか。良かった。実はだね。日本で大きな地震があってこれから応援で現地へ行くんだが、ここは是非君の力をお借りできればと思って……』
「それでしたら現在気仙沼近くにおります。病院船機能を備えた船で来てますので。先生に来ていただければパワー万倍」
『もう来てるのか!?まるで魔法だな』
「少し使いました。一応、自衛隊さんと接触して医師が欲しい旨は伝えたのですが。自衛隊筋にアルゴ号への派遣希望と申し出ていただければ」
そこへ相原からピン。
『割り込んで申し訳ない……』
レムリアがその病院に入院し、相原が付き添った関係で、医師と相原には見識がある。
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