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アルゴ号の挑戦~東北地方太平洋沖地震~【魔法少女レムリアシリーズ】-108-

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「じゃ、晴人君、頼む」
「OK!」
 彼は再び家の中へ。先生!死体袋持ってきました。
『各位道具行き渡ったか』
 船長が問いかけ、作戦を説明する。プラズマで穴を広げるのはいいが、応じて建物の強度は落ちる上、プラズマ、イコール火の玉であるから、恐らくそこから火災に発展する。従い、直ちに脱出する。
『レムリアは銃のベルトをワイヤに接続し、俯せで発砲せよ。発砲時の制御は私から火気管制を通じて行う。発砲と同時に銃から手を離し、俯せに戻れ。アリスは発砲後0.3秒でウィンチを作動させ、ザックを牽引』
「アイ」
「了解」
『晴人君はウィンチのワイヤの片方をベルトのフックに掛け、ザックを押し出せ。そのまま1秒我慢だ。先生の後、君を引っ張る。レムリア、頭の上を二人が通過する。発砲後、頭を上げるな』
「了解しました」
「了解」
『体制が整い次第実行して良い。レムリア号令』
「判りました」
 それはすなわちカウントゼロまで自分が仕切れ。
「先生よろしいでしょうか」
「入ったわ」
「晴人君ワイヤのフックは?」
「穴に掛けました」
 準備OKである。後は自分次第。
「段取りを説明します。3,2,1,0,1,2とカウントします。0で私の銃が火の玉を作ります。晴人君は1で先生の身体を押して、そのまま、次のカウント2でワイヤに引っ張られて下さい」
「判りました」
「判りました」
 片方はザックの中から先生の声。
「いっぺん練習します。行きます。3,2,1,0!,1!,2!」
 レムリアは発砲のまねをし、ワイヤに軽いテンションがあり、晴人君が押す動作。
「OK。じゃぁ、本気で」
 レムリアは寝そべり、銃のスコープを引き出して覗く。
 ターゲットとして横倒しになった二本の柱が輪郭強調で表示、距離が出、リングモードと表示が出る。

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