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アルゴ号の挑戦~東北地方太平洋沖地震~【魔法少女レムリアシリーズ】-121-

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 ピギーバッグにお米や野菜を載せた男性が言ってくれた。
 子供達を中心とするこれまでの救助者を下ろす。
「自衛隊かえ?」
「いいえボランティア」
 低体温の女性はストレッチャーへ。
 一帯は津波被害の爪痕深く、しかし病院はかろうじて免れたという。距離はここから600メートルほど。
「ストレッチャーがあるなら私が引き受けよう。君はこの船でもっと多くの人を助けて欲しい」
「判りました先生」
 医師の申し出に応じ、女性を託す。
「お姉ちゃんまた行くの?」
 会話を聞いた子供の一人が訊いた。
「ええ、できる間、できる限り、繰り返します。みんな元気で。お年寄りとか参っちゃってると思うから、声を掛けてあげてね」
「OKだぜ」
「みんなありがとう。みんなの力で救うことが出来た人たちがいる。どうぞ誇りに」
「うん」
「お姉ちゃんまたね」
 しかし別れのセンチメンタルを認めてはくれない。イヤホンにピン2発。
『トレーサー009緊急信号!』
 シュレーターの声。

 

16

 

『準天頂地表撮れるか?』
 相原の声を聞きながら、レムリアは走って戻る。009は島のおじさん達に渡した番号。
 何かあったのである。
 視界に衛星画像が割り込む。島に船が接近しており、船には黒ずくめが数名。銃器らしき長いもの。
 また、強盗団なのか。どこまでしつこいのか。
『見通し取れるか。船を立てろ』
『島の山向こうになる。船体だけでは高さが取れない』
『レムリア聞こえるか。今、遠距離でレーザ撃ち込むことを考えている』
 相原の説明に対し、レムリアの答えは決まっていた。
 最も軽い自分が、最も強力な銃を手にして“飛べ”ば良い。シンプルな論理。
「FELを私に。マストに載せて飛ばして下さい」
 ビジュアルイメージを起こすと、船のコンピュータが脳波を捉えてスクリーンに出してくれる。最早テレパシーと何ら変わりは無い。

 

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